SHIBUYA BUNKA BOOKMARK

移動カフェ「モトヤエクスプレス」

1日の始まりは1杯のコーヒーとメダカ

もともと出版社営業をしていた加々美さんは、出版社時代にツェツェ本の仕事に携ったのをきっかけとして、フランス雑貨に興味を持ったという。
移動スタイルのカフェ・モトヤエクスプレス・ベネトン表参道店。コーヒーは1杯200円。
以前お客さんが持ってきたというメダカは、表参道店のマスコットとなっている。「今後はメダカの家族を増やしていきたい。」とモトヤエクスプレス・スタッフの越江さん。

フランス雑貨ショップ「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ青山店」スタッフ・加々美逸子さんのbookmarkは移動カフェ「モトヤエクスプレス」
表参道ヒルズのオープンで混雑する表参道通りを後目に、伊藤病院隣を一歩路地に入り、とんかつで有名な「まい泉」を通り過ぎた先に、フランス雑貨やインテリア小物を扱うショップ「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ青山店」がある。日本でもファンの多いツェツェ、キャルロッタやナタリー・レテなど、パリを中心に活躍するフランス人クリエーターの作品を展示販売しているほか、パリの蚤の市で買い付けてきたというアクセサリーや、アンティークが所狭しと並ぶ。白い洋風建築のショップは、愛らしくどこか懐かしい。「築年数は約25年。もともと個人宅として使われていた一軒家をそのまま借り受けたもの。フローリングを張り替えた以外は、ほとんど手を入れない。」と話すのは青山店オープンから2年間、ここで働くショップスタッフの加々美逸子さん。ナディフ、オンサンデーズなど、近くのアートショップへしばしば足を運んでは、値札の付け方や、お洒落なディスプレーのアイデアを吸収し、商品陳列に生かしているという。そんな勉強熱心な彼女のbookmarkは移動カフェ「モトヤエクスプレス」。「表参道のベネトンの角にあるモトヤさんには、ここで働き始めてから毎朝通っている。お陰で無料サービスのスタンプがすぐ貯まる(笑)。」と昼12時のショップオープンを前に、ほぼ毎日コーヒーを飲みにここへ立ち寄るという。「あと、モトヤさんが飼っているメダカを見るのが好き。メダカの成長って、案外早いんですよね。毎日、話しかけるのも楽しみの1つ。」と日課となっているメダカの観察を楽しそうに話してくれた。コーヒー好きという彼女の好みは、ミルクなし、砂糖なしのブラック。フランスでは朝食にコーヒーが欠かせないと言われるが、東京の中の小さなパリで働く加々美さんの1日も1杯のモトヤコーヒーとメダカへの挨拶から始まるという。

Shop's INFORMATION

「ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ」を運営するのは「ようこそパリの子ども部屋」(主婦の友社刊)など、パリのクリエーションシリーズで人気のジュウ・ドゥ・ポゥム。国内外の個性的なクリエーターの発表の場を兼ねたギャラリーも併設し、現在ギャラリーでは2月19日まで、パリでクリエーションに関わる20代の女の子たち30人の暮らしぶりを紹介する「パリの小さなアパルトマン展」を開催。「自分で工夫して、物づくりするのが大好きなパリジェンヌのインテリアを参考に、自分の部屋へ上手にそのエッセンスを取り入れてみるのも楽しいのでは。」と加々美さん。同時に書籍「パリの小さなアパルマン」(右・1890円、A5・本文128ページ・オールカラー、主婦の友社刊)も発売中。

ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ青山店
東京都渋谷区神宮前3-5-6
TEL.03-3408-5120
営業時間:12:00〜20:00(毎週月曜日は休業)

 

(2006年02月17日 10:00:00)

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