夏バテを吹っ飛ばす 「パンク・ロック」の熱狂

夏真っ盛りの渋谷で「パンク・ロック」をテーマにした映画が相次いで公開される。パンクの"今"を扱ったドキュメンタリー『PUNK'S NOT DEAD』(シアターN 渋谷)を皮切りに、パンク・ムーブメントの代表的バンド「クラッシュ」を追った『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』(アミューズCQN)、パンクの先駆者とも言える「ラモーンズ」を巡る『TOO TOUGH TO DIE』(シネセゾン渋谷)が公開予定と、まさにパンク・ミュージックのルーツを辿るかのように上映される。

また、上記3作品の公開に関連して、「"ALL YOU NEED IS PUNK"」と題したキャンペーンが実施されている。各劇場で相互割引(「PUNK'S NOT DEAD」「LONDON CALLING」「TOO TOUGH TO DIE」いずれかの特別鑑賞券の提示で対象作品の当日料金を1,000円に割引)のほか、3作品を全て鑑賞すると抽選で”激レアグッズ”がもらえるスタンプラリーが行われる(※詳細は各劇場へお問い合わせ)。

また、シアターN渋谷では『PUNK'S NOT DEAD』の公開に先駆け、パンクやハードコア関連の映画6作品による特集上映 『PUNK/HC FILM FESTIVAL』も開催される。暑さ厳しいこの時期、夏バテを吹っ飛ばすようなパンクの熱狂に身を委ねるのも夏の醍醐味だろう。

©NITRATE STRUMMER LTD AND PARALLEL FILM PRODUCTIONS LTD 2006

タイトル:
LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー
上映場所:
アミューズCQN
上映期間:
2007年9月8日〜
監  督:
ジュリアン・テンプル
出  演:
ジョー・ストラマー、ジョニー・デップ、ボノ(U2)、マーティン・スコセッシ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ジム・ジャームッシュ、ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)
70年代に巻き起こったパンク・ムーブメントのリーダー的存在であり、伝説のバンド"THE CLASH"のフロントマン、ジョー・ストラマーを、プライヴェートでも親交の深かったジュリアン・テンプル監督が撮り続けた渾身のドキュメンタリー。

「愛用のテレキャスターをストラム(かき鳴らす)し続けたジョー・ストラマー。'77年、ロンドンから発信された声を世界は聴き、すべてが変わった。パンクは破壊するだけでないことを、クラッシュは、ジョーは、教えてくれる。ポジティブに生きよう。観た後は一歩前に進めるはずだ。

また、"ALL YOU NEED IS PUNK"と題した、キャンペーンを実施! 本作品と『PUNK'S NOT DEAD』(シアターN渋谷)、『TOO TOUGH TO DIE』(シネセゾン渋谷)を観て、参加しよう!」(アミューズCQN/家田さん)

映画『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』より

タイトル:
TOO TOUGH TO DIE
上映場所:
シネセゾン渋谷
上映期間:
2007年9月中旬〜
監  督:
マンディ・スタイン
出  演:
トミー・ラモーン、マーキー・ラモーン、CJラモーンほか
ジョニー・ラモーン訃報の3日前、ラモーンズマニアたちが集結した伝説の一夜を網羅するドキュメンタリー。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやロブ・ゾンビなど、ラモーンズ30周年に相応しい豪華メンバーによる一夜限りの伝説トリビュートライヴ。まだなお世界的にそのフォロワーを生み出し続ける奇跡のバンド、RAMONES。本作は唯一無二のラモーンズ魂が脈々と受け継がれていく瞬間の記録である。

「2004年の大ヒット映画『END OF THE CENTURY』から3年。ジョニー・ラモーン訃報のわずか3日前、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやロブ・ゾンビなど、ラモーンズマニアたちが集結した伝説の夜があった。 その一夜限りのライヴを網羅する、必見のド迫力ROCKドキュメンタリーが遂に日本公開! ラモーンズ好きなら、ROCK好きなら涙なくしては見られない必見作です。」(シネセゾン渋谷/佐藤さん)

映画『TOO TOUGH TO DIE』より
©photo by yuki kuroyanagi

©2007 Punk's Not Dead Productions, LLC.

タイトル:
PUNK'S NOT DEAD
上映場所:
シアターN 渋谷
上映期間:
2007年9月1日〜
監  督:
スーザン・ダイナー
出  演:
マイク・ネス(SOCIAL DISTORTION)、ビリー・ジョー・アームストロング(GREEN DAY)、チャーリー・ハーパー(THE U.K.SUBS)、デクスター・ホーランド(THE OFFSPRING)、ヘンリー・ロリンズ(BLACK FLAG)、イアン・マッケイ(MINOR THREAT)
RAMONESやSEX PISTOLSなど70年代の初期パンクからNOFX、GREENDAY、SUM41など、オリジナルパンクからハードコア、メロコア、ポップパンクまでを網羅する100%DIYインディペンデントPUNKドキュメント。30年以上に渡り生きつづける“PUNK”とはいったい何か。アンダーグラウンドバンドから超ビッグネームまで、膨大な最新インタビューと貴重なライブ映像でPUNKの存在意義を探る。

「これまでありそうでなかった“今"を捉えたパンク・ドキュメンタリー。誕生から30年が経ったパンク・ロックは消えることなく熱狂し続け、今や常にチャートを賑わす存在となった。レベミュージックとして誕生したはずのパンクは今一体どうなっているのか? そして、パンクって何だ? 答えの無いこの問いかけへのヒントがこの映画にはある。」(シアターN渋谷/近藤支配人)

映画『PUNK'S NOT DEAD』より
photo by Dina Douglass

「PUNK/HC FILM FESTIVAL」より『バッド・ブレインズ/ライブ・アット・CBGB・1982』

タイトル:
PUNK/HC FILM FESTIVAL
上映場所:
シアターN 渋谷
上映期間:
2007年8月25日〜8月31日
「PUNK'S NOT DEAD」の公開を記念して、パンク&ハードコア関連ムービー6作品を特集上映。上映予定作品:「ワープト・ツアー2003」「反逆のパンク・ロック」「アメリカン・ハードコア」「アグノスティック・フロント/ライブ・アットCBGB」「バッド・ブレインズ/ライブ・アット・CBGB・1982」「GERMS/MEDIA BLITZ」&「X LIVE IN LOS ANGELES」

「昨年大好評を博した“USハードコア・フィルム・フェス”の再現! 今年の目玉はなんと言っても本邦初公開。狂気のバンドGERMSのライブ映像『MEDIA BLITZ』! またファンの間では大スクリーンでの上映が待望されていた『ワープト・ツアー2003』が登場! さらに早くも伝説となっている『アメリカン・ハードコア』の再上映など全6作品をラウドプレイ!」(シアターN渋谷/近藤支配人)

「PUNK/HC FILM FESTIVAL」より『アメリカン・ハードコア』
©2006 AHC PRODUCTIONS LLC. All Rights Reserved.

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