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いよいよ7月も後半。7月25日からは苗場にてフジロック・フェスティバル、8月1日からはひたちなか市にてロック・イン・ジャパン・フェスティバル、8月9日からは幕張にてサマーソニックと、今年も全国で続々と音楽フェスティバルが開催される。ところで、フェスと言えば、どれもテントを張って楽しむ郊外の大型イベントだけだと思っている人も多いのでは?だが、実は都会のど真ん中・渋谷でも、この時期に開催される2つの野外フェスがあるのはご存知だろうか?今回は野外フェスの楽しみ方をおさらいしながら、渋谷フェスの魅力をお伝えしたい。

フェスの楽しみの1つは、ステージを盛り上げる参加者同士の一体感。遠方から寝る間も惜しんで駆けつける参加者にとって、フェスへの参加が大変なものであればそれだけ、好きな音楽を多くの人たちと一緒に聴いたときの一体感は増幅するだろう。東京にいながら、音楽で一体感を味わいたい…そんなときには、8月6日・7日の2日間、代々木公園で開催される『サマフェス!!'08』がおすすめである。こちらのフェスでは、6日の13時30分から、「世界最大のギター同時演奏」で、ギネス記録に挑戦するステージが予定されているのだ。当日集まった全員で同時にギターを奏でれば、その一体感は計り知れない。ギター1本さえ持っていけば、当日の飛び入り参加も可能。現在の世界記録は、2007年6月26日、ドイツで記録された1,802名で、演奏楽曲は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」だったとのことだが、当日は果たして何の曲が演奏されるのか? 詳細情報は、公式サイトにて随時アップされる予定だ。

また、別のフェスの楽しみとして、郊外のだだっ広い空の下で日ざしや風を感じられることが上げられる。晴天でも、雨でも、海でも、山でも、自分をとりまく環境を音楽の一部として体全体で感じる心地よさは、野外フェスならでは。7月14日から7月20日まで京王井の頭線渋谷駅西口改札付近で開催されている『渋谷アコースティックライブvol4』を取り巻くのは、近くを走る電車の重低音、立ち並ぶ居酒屋のカラフルなネオン、そして近所に連なる焼き鳥屋さんの香ばしい香りだ。気が向いたら、焼き鳥やビールをお供に、軒下のカウンターからアコースティックライブを楽しめる。ざわめく雑踏にちょっと足を止め、ささやかな音の響きに耳を傾けるなんて、実に贅沢。

もちろん、大型フェスティバルには、何よりもビッグアーティストが揃って登場するし、日常をすっぱり忘れさせてくれる異空間に飛び込める、なんて魅力も満載。しかし、音楽に様々なジャンルがあり、同じ曲でも演奏者によって違った魅力が立ち現れるのと同じように、僕らがそれを楽しむ方法だって様々。あなたも、あなただけのスペシャルな野外フェスの楽しみ方を見つけてみてはいかがだろう?

サマフェス!!'07 より

タイトル:
サマフェス!!'08
開催場所:
代々木公園 野外ステージ&イベント広場
開催期間:
2008年8月6日〜8月7日
6日 11:00〜20:00(予定)
7日 11:00〜20:00(予定)
主  催:
サマフェス!! ‘08 事務局

アーティストの育成と地域の活性化を目的に、今年で3度目の開催となる『サマフェス!!』。「ライブ主義」にてミュージシャンを育成する音楽学校「ミューズ音楽院」が中心となり、今年もオーディションを勝ち抜いた若手ミュージシャンが集まる。会場では、スポーツ、アート、お笑いまで、多ジャンルなアーティストの発表があり、明日を夢見る若者たちの、フレッシュなエネルギーの祭典となっている。

サマフェス!!07の様子 代々木公園イベント広場

「渋アコvol.4」より 風来直さん

タイトル:
渋谷アコースティックライブ vol.4
上映場所:
渋谷区中央街ウェーブ広場
(京王井の頭線渋谷駅西口改札付近)
開催期間:
2008年7月14日〜7月20日
18:30〜21:00(最終日は18:00〜21:00)
主  催:
渋谷中央街・道玄坂一丁目町会

渋谷アコースティックライブでは、薬物乱用防止をテーマに、社会や街の役に立てればと、意識の高いミュージシャンの方々が集まっています。演奏は、周囲のお店に配慮して、ギターやパーカッションなどアコースティックな楽器が主です。ただ音楽をやるのではなく、歌詞・MCも含め全体を通して発信されるメッセージに、是非耳を傾けてみて下さい。 渋アコ 運営委員 坂入さん

「渋アコvol.4」より 日向さおりさんの力強い歌声に、通行人が足を止め、耳を傾ける


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