渋谷文化 PROJECT

 

Bunkamuraオーチャードホールでは、恒例のニューイヤーコンサートとして、井上道義さんが指揮を務めて東京フィルハーモニー交響楽団公演を開催します。曲目は、2010年に生誕200周年を迎えるショパンの編曲によるバレエ曲「レ・シルフィード」より3曲や、お正月の定番曲ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「春の声」、「のだめカンタービレ最終楽章」でも使用されたデュカスの交響詩「魔法使いの弟子」など、華やかなラインナップ。ソリストには菊池洋子さん（ピアノ）、若干16歳の実力派として注目される郷古 廉さん（バイオリン）が登場します。ニューイヤーコンサートならではの観客参加型抽選会では、「東京フィルを指揮できる権利」なども景品として用意され、2010年の年始をお祭りムードで盛り上げます。

画像＝鳥居清長「真崎の月見」

2010年1月に30周年を迎える太田記念美術館では、1月3日より特別記念展「江戸の彩(いろどり)　珠玉の浮世絵コレクション」が開催されます。同館が所蔵する、五代太田清藏氏収集の浮世絵約1万2千点、故長瀬武郎氏寄贈による北斎のコレクション626点、関西の豪商・鴻池家に伝わった約千点からなる扇絵コレクションなどから名品を選りすぐり、一堂に公開する同展。会場には初期浮世絵から大正新版画まで幅広い年代の作品が並び、浮世絵の歴史を紹介します。
春信・歌麿・写楽・北斎・広重などの歴史的名作を優れた保存状態で鑑賞しながら、あらためて浮世絵や江戸文化の魅力に触れてみてください。

画像＝「アワーミュージック」（2004年／フランス＝スイス／80分／監督：ジャン=リュック・ゴダール）

シネマヴェーラでは1月8日まで、1950年代末に沸き起こったフランス映画のムーブメント「ヌーベルバーグ」の50年を振り返る特集上映会「ヌーヴェルヴァーグの50年」を開催しています。ヌーベルバーグとは1950年代末から60年代半ばにかけて、フランスの若い映画批評家たちが、ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの技法を用いながら、予算をかけずに時代の空気感をみずみずしく映し出した一連の作品群のこと。ジャン＝リュック・ゴダールやアニエス・ヴァルダ、エリック・ロメールらが代表的な作家として知られ、会場では『5時から7時までのクレオ』『美しきセルジュ』『10ミニッツ・オールダー イデアの森』など24作品を一挙に公開します。
1960年代の作品から近作までを鑑賞しながら、当時の空気感や、それが現在までにどのようにな変遷をとげていったのかを感じながら、フランス映画一色の冬休みを過ごすのも楽しいですね。