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テオ・アンゲロプロス追悼週間 第5週「霧の中の風景」@オーディトリウム渋谷

今年1月に交通事故に遭い死去した、ギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス監督の追悼特集「テオ・アンゲロプロス追悼週間 第5週」として映画「霧の中の風景」が11月10日(土)より、オーディトリウム渋谷で上映が始まった。

1935年生まれのアンゲロプロス監督はアテネ大学卒業後、パリ高等映画学院で映画を学び、1970年に長編第1作「再現」を発表。長回し、1カット内で時代が進み遡るという時間の転移、360度のパン、クローズアップを使わないなど、アンゲロプロスならではの映像表現が特徴。第二次世界大戦前後のギリシア史を描いた現代史3部作と呼ばれる「1936年の日々」(1973)、「旅芸人の記録」(1975)、「狩人」(1977)で高い評価を得た。その後、ギリシャ現代史の集大成と言える「アレクサンダー大王」(1980)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞、マナキス兄弟の幻のフィルムを探すロードムービー「ユリシーズの瞳」(1995)でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞、老作家と難民の子どもとの交流を描いたドラマ「永遠と一日」 (1998)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール賞受賞など、国際映画祭の常連として知られる巨匠。2012年1月24日、アテネ郊外で交通事故に遭遇し76歳でこの世を去った。

アンゲロプロス監督を追悼する同企画は、6月からスタート。今までに「狩人」(1977)、「アレキサンダー大王」(1980)、「こうのとり、たちずさんで」(1991)、「エレニの旅」(2004)、「永遠と一日」(1998)、「蜂の旅人」(1986)が上映されてきた。追悼週間 第5週目となる今回は、長編第8作目にあたる「霧の中の風景」。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞した同作は、幼い姉弟がアテネからドイツへ、会ったことのない父親を探して旅をするロードムービー。資本主義の波に翻弄される1970年代のギリシャの世情を背景に、幼い姉弟が旅路で出会う風景や事物、時に過酷な試練などが描かれた傑作として高い支持を得ている。上映期間は11月23日(金)まで。

テオ・アンゲロプロス追悼週間 第5週
「霧の中の風景」

 1988年/125分/ギリシャ・フランス合作、ギリシャ映画
〇上映スケジュール(連日各1回上映)」
 11月10日(土)ー11月16日(金) 11:20〜
 11月17日(土)ー11月23日(金) 16:40〜
〇劇場:オーディトリウム渋谷
〇料金:
 当日一般1200円
 学生・シニア・半券リピーター割引(追悼週間の半券提示で)1000円
〇HP:http://a-shibuya.jp/archives/4162

(2012/11/10)

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