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ドキュメンタリー映画「100万回生きたねこ」@渋谷イメージフォーラム

ガンを患い、余命宣告された絵本作家・佐野洋子さんの最後の日々を追ったドキュメンタリー映画「100万回生きたねこ」が現在、渋谷・イメージフォーラムで公開されている。

佐野さんは1938年生まれ。幼少時代を北京で過ごし、終戦後に帰国。武蔵野美術大学卒業し、白木屋デパートの宣伝部勤務を経て、ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。帰国後、デザイン、イラストレーションなどの仕事を続けながら、絵本作家としてデビューを果たす。代表作に「おじさんのかさ」「わたしのぼうし」など。中でも1977年に出版された絵本「100万回生きたねこ」は、100万回死んで100万回生まれ変わった一匹の「ねこ」の数奇な運命を描いた作品で、累計部数は180万部を販売する傑作として高い人気を誇る。

同ドキュメンタリーでは、刊行から35年を迎える絵本が世代を越えて読み継がれている秘密や、作家である佐野さんの世界観を紐解く作品。メガホンを取ったのは、1977年生まれの小谷忠典監督。余命を宣告された佐野さんの「顔」を映さないという条件で撮影を許可され、確実に死に向かっていく佐野さんの傍らで日々を記録。また「100万回生きたねこ」を幼い子どもに読み聞かせる母親たちを取材し、それぞれの読者が持つ「生と死」「欲望」「確執」「幸福観」などの思いを捉え、一冊の絵本でつながった読者と作家を往復する。佐野さんが亡くなった後、小谷監督は女優・渡辺真起子さんとともに佐野さんの故郷である「北京」のほか、転居を繰り返したその足跡を追い、佐野さんの世界観に深く迫る。

ドキュメンタリー映画「100万回生きたねこ」
2012/日本/91分/配給:東風/(C)ノンデライコ、contrail、東風
〇上映:2012年12月8日〜
〇劇場:シアター・イメージフォーラム
〇料金:一般1,800円/学生1,500円
〇監督:小谷忠典
〇出演:佐野洋子/渡辺真起子(女優)
〇公式:http://www.100neko.jp/

〇トークイベント
・12/22(土)19:00の回上映後
小谷忠典(監督)×砂田麻美(映画監督)
・12/27(木)19:00の回上映後
小谷忠典(監督)×藤岡朝子(山形国際ドキュメンタリー映画際東京事務局ディレクター)

(2012/12/18)

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