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Shibuya of future talks about the KEY PERSON key person

Long interview of [key personnel] to be active mainly in the Shibuya. Place a "Shibuya of appeal" through their words.

profile

Acoustic guitarist. 2002 major debut, the same year October fulfill the US major debut. Made full use of the open tuning and tapping playing, distinctive guitar arrangements and powerful music and delicate and warm stage tone coexist with percussive, it is supported by many people across generations. Such as 3 years in a row appearance since 2002 in the "Montreux Jazz Festival", which is held in Switzerland every year in July, highly appreciated abroad. Focusing on live activities such as nationwide tour as a solo artist, maker of film music, program theme song, also composers such as CM music. In topic also collaboration that goes beyond the genre, such as holding an annual producing event "GUITAR PARADISE" of its own, it is active in a wide range of stance. It will be released the original album "Hand to Hand" on January 12, 2011.

その瞬間、109前には一体何人くらいの観客が集まるのか、楽しみです。

--さてもうすぐ開催される『渋谷音楽祭』について。押尾さんは今回、どのような形で出演されるのでしょうか?

11/14(日)午後、109前の特設ステージに出演します。僕のソロパフォーマンスは30分(15:00〜15:30予定)あります。そして、その後のグランドフィナーレでは渋谷にある楽器店8社のご参加をいただき、事前に募集を募ったアマチュアギタリスト109人の方々と一緒に僕のオリジナル曲の「翼〜you are the HERO〜」を演奏するんです。夢を持ち続けてほしい!というメッセージを込めて、すべての人に捧げたい曲。技術的にちょっと難しい部分もありますが、コピーしてくれている人も多いので、この曲がいいなあと。アコースティックギターで、それもインストゥルメンタルの曲を一斉に演奏するというのは、誰かがやっていそうで、実は誰もしていない試みじゃないかなあ。

--出演するにあたり意気込みなどあれば、お聞かせください

第1回渋谷音楽祭(2005年)に出演した時、20代のバンドマン達が夢を見ながら本気で頑張っているのを見て、「彼らが渋谷の音楽シーンを盛り上げているんだなあ」と感動して、今回出演のお話を頂いたときにも、ぜひやりたいと思い、参加することにしました。これは日本人の特性なのかもしれないけれど、自分から何かアクションを起こすのは苦手でも、「みんなで盛り上げていこうぜ!」という、ある意味で暑苦しい人が現れるのを待っているような空気がありますよね。流れに身を任せてしまっていて、何かを始めたいのに、できない自分がいる。だから、おせっかい焼きのような存在が、常にいたほうがいいと思うんですよ。それが若い世代からどんどん出てくればいいし、僕自身もそういう存在でありたい。ミュージシャンとしての僕なら、盛り上げ役ができるかもしれないと思っていて。「あいつが言ってるから付き合うか」なんて言いつつも、納得して楽しみながら参加できる場を作りたい。

--当日はどのような光景を期待しますか?

その場に居合わせた人には、ぜひ積極的に参加して欲しいですよね。聴いてくれるだけでもいいし、手拍子で合わせてくれたら嬉しいです。当日は交通規制になっているみたいだから、その瞬間、109前には一体何人くらいの観客が集まるんでしょうねえ…、数千人?楽しみです。先日、グランドフィナーレ参加者の方と一緒に、一度きりのリハーサルをやったのですが、みんな想像以上に演奏が上手くてビックリしました。2時間みっちり音合わせをしたし、当日はみんなで楽しく演奏できたらと思っています。

今回の渋谷音楽祭での試みは、ひとつの大きな可能性。さらに発展させたい。

--押尾さんは海外の音楽フェスに数多く出演されていますが、渋谷が音楽と融合する試みについて、どう思われますか?

はじめのうちは「渋谷で何かやっているな?」という程度の認識でもいいと思うんです。でもそれをきちんと盛り上げていけば、音楽祭が当たり前の存在というか、神社のお祭りのような恒例行事になりますよね。そうすれば、主催側からも参加者からも「来年は何をする?」という会話が普通に聞こえてくるだろうし、海外は特にそうですが、街全体がフェスを盛り上げようと一体化することが素晴らしいし、大切なんですよね。通りや店、街のあちこちで音楽が演奏されて、それが風景と溶け合ってすごくカッコよく映る。渋谷はそんな「カッコよさ」を表現できる数少ない街でしょうから、その可能性をどのように演出し、開花させてゆくかが重要じゃないかと。

--渋谷という街の未来に向けて、何かアイデアなどはお持ちですか?

ジャンルの違う色々なアーティスト達が常にパフォーマンスを披露できる、フリースペースのような場所を作ったらどうかなあ。音楽だけじゃなく、あらゆるアートのためのスペースとして存在してほしい。今のところ、そういう場所ってあまりないじゃないですか。すごく盛り上がっていても、お巡りさんがやって来て注意されてしまったり。ただアートといっても、どこまでがアートなのか、線引きが難しいのは事実ですよね、騒音の問題もあるし。それでも表現の自由が周囲からきちんと理解されて、集まってくるみんながパフォーマンスを見るのを期待して…、例えばハチ公前とかでもいい。渋谷は集まる人の数が圧倒的だから、街角でケータイ電話をじっと見ている人たちが、パフォーマンスに見入るような空気ができれば、流行として全国へ、そして世界へ発信される可能性もある。ツイッターもそうだけれど、インターネット上は、すでに自由な世界がかなり実現していますよね。だからリアルな世界ではもっと自由な、フリースポットのような空間があってもいい。それが「今」という時代だし、渋谷的な発想にも近いんじゃないかな。

--音楽活動を通して、これから実現したいことは?

このあいだの音楽祭に向けたリハーサルでは、女性もいれば、自分より年配の方もいて、小学生も来ていました。「老若男女とはこのことか」というくらい多彩な参加者が集まって、演奏テクニックは様々でも、みんないい笑顔をしてギターを弾いている。笑顔って本当に大事ですよね。今回、渋谷音楽祭で試みる109人とのコラボはひとつの大きな可能性だと僕は感じています。これをさらに発展させてギター・オーケストラとしての「1万人の第9」のような試みとか…、夢は広がります。ギター・オーケストラ用の新曲を作って大勢で演奏したり、それを作品化したり、いずれそんなことが実現できたら最高ですね。アコースティックギターの可能性を改めて感じているところです。

--非常に興味深いです。それではギターから少し離れ、プライベートでしてみたいことは?

時間ができたら、ミシシッピやナッシュビルを旅してみたいです。「ギターの故郷」と言うべき土地ですから。他にも行きたい場所はいっぱいあります。特にアジア。韓国や中国、インドネシアからも誘いのメールが届きます。韓国や中国ではライブしましたが、まだまだ行っていない国の方が多い。今年、初めて行った中国は、本当に広い国でしたねえ。4ヶ所をライブして廻ったんですが、とんでもない距離を移動してました(笑)。日本でも、まだ行ったことのない場所があるので日本全県ツアーもやりたいです。

109人のアマチュアギタリストと演奏する押尾コータローさん。 Live Photo:sencame

掲載日:2010年11月9日(火)

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