Shibuya becomes a “meet-up sacred place” where creators from all over the world gather
東浦 亮典(一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント代表理事 東京急行電鉄株式会社 執行役員渋谷開発事業部長)
Kook Ewo(Motion Plus Design設立者)
高秀 憲明(渋谷スクランブルスクエア株式会社代表取締役社長)
司会/西 樹(シブヤ経済新聞編集長)
昨年、パリ発のモーションデザインの祭典「Motion Plus Design's Meet-up Tokyo 2018」が渋谷ヒカリエで開催され、世界中から映画やコマーシャルなどで活躍する最前線のモーションデザイナーが集結。キャパシティ800人のホールが即完売するなど、国内の若きクリエイターたちに大いに刺激を与える映像イベントとなった。昨年に続き、今年も11月に渋谷での開催が決定。今年は渋谷ヒカリエでのプレゼンイベントのほか、今年11月に開業が迫る「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」に新設されるデジタルサイネージを活用したユニークな取り組みも行うという。事前打ち合わせで来日したMotion Plus DesignファウンダーのKook Ewo(クック・イウォ)さんを囲み、渋谷駅前のまちづくりを推進する一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント理事長の東浦 亮典さんと、渋谷スクランブルスクエア株式会社代表取締役社長の高秀 憲明さんを迎えて、今年のMotion Plus Designに向けたユニークな取り組みと共に、「渋谷×クリエイター」をテーマとしてトークを繰り広げた。ネット社会が進む中で、リアルなミートアップイベントがまちにどんな刺激をもたらすのだろうか―――。
西:クックさんの来日は昨年秋以来だと思いますが 渋谷のまちの印象は変わりましたか?
クック:1年ぶりに帰ってきて、再開発でまちがだいぶ変わって驚いています。もちろん、再開発でまちは進化して、渋谷スクランブルスクエアなど新しい施設ができていますが、一方で小さな商店なども変わっておらず、まちの魂が無くなっていないことが確認できてうれしかったです。まちにある大きいもの、小さいもの含めて、渋谷だと思っているので安心しました。
西:昨年6月、 Motion Plus Design Meet-Up Tokyo(モーションプラスデザイン・ミートアップ・トウキョウ)を渋谷ヒカリエで開催し、今年も11月開催が決定しました。昨年から拠点を渋谷に移していますが、その理由を教えてください。
昨年、渋谷ヒカリエで開催された「Motion Plus Design's Meet-up Tokyo 2018」
クック:2015年にパリでスタートして、2年後の2017年に恵比寿で日本初上陸を果たしました。キャパシティが350人くらいだったのですが、私たちとしてはパリと同じく800人くらいの規模にグレードアップしたいなと感じたのが一つ。それから、若い人たちと触れ合えるイベントにしたかったこと、さらに海外クリエイターや来場者のアクセスを考えると渋谷は利便性も高く、渋谷ヒカリエでの開催は必然だったと言えます。
会場はほぼ満員。世界で活躍するクリエイターのプレゼンに息を飲むファンも。
西:渋谷でやる意味がすごくあったわけですね。
Motion Plus Design設立者・Kook Ewoさん
クック:渋谷はクリエイターやスタジオが多く、「渋谷=クリエイティブ」というイメージもあります。私たちはクリエイションをべースに活動している団体ですから、総合的に判断して拠点を渋谷に移しました。会場である渋谷ヒカリエが持つ空間の雰囲気も、私たちがクリエイティブを発信する場としてふさわしいものでした。
西:国際的なコンベンションを渋谷に誘致することは、まちにとってどのような意味を持っていますか?
東浦:私は今年の4月から渋谷開発の責任者をしています。ここ数年来、我々は「エンタテイメントシティSHIBUYA」をテーマに掲げてまちづくりを行い、さまざまなイベントも手掛けてきました。国内で渋谷は圧倒的な地位というか、ユニークな地域として認識されつつあると思っています。では国際的な視点から見て、渋谷はどうでしょうか? 映像コンテンツやクリエイションをやるなら「やっぱり渋谷だよね!」と自信を持って言えるかといえば、まだそこまでではありません。私は個人的に「世界に渋谷のユニークネス、クリエイティブネスを伝えていくのが重要だ」と思っていて、海外から見て「渋谷がすごい!」と思ってもらえるようしていきたいです。今回のMotion Plus Designは、まさにそういうことにマッチしているイベントだと感じています。
西:今秋2回目のイベントが開催されますが、昨年からイベントをどのように進化させていきますか?
クック:設営や造作、コンテンツは昨年とそんなには変わりません。ただ、今年はより深く渋谷のまちとの関わりをもう一歩、もう二歩くらい踏み込んで準備を進めていて、早い段階から日本のプロジェクトチームのメンバーとより密な話し合いを重ねています。渋谷が何を発信したいのか、私たちが何を発信していきたいか、互いの想いは十分に伝え合えています。それは大きな進化だと思います。
11月1日開業予定の渋谷スクランブルスクエア東棟には、ユニークな形状のデジタルデジタルサイネージが新設される(写真左手前)。
東浦:コンテンツ面で言えば、今回は新たにイベントに連動した映像コンテストを行います。渋谷といえば、世界的に有名なスクランブル交差点がありますが、その周囲にはたくさんのデジタルサイネージがありますよね。いわば、「まち全体がメディアである」とも言えます。今年11月に開業する渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)にも、形状が非常にユニークな巨大なデジタルサイネージを新設します。この新たな渋谷のシンボルにどんな映像コンテンツを流すのか、まちの価値づくりにおいてとても大事なことです。そこで今回、クックさんと組み、Motion Plus Designで一般公募によるコンテストを行い、このデジタルサイネージに流す映像コンテンツを生み出していこうと考えています。
もう一つ、映像コンテストを行う意味を加えるなら、渋谷は世界的な評価が定まった完成品を見せる場ではなく、これからを担う若い才能を育てるまちだと考えています。世界的に有名なクリエイターが何かを発表するのは、みんなが聞きたいことだとは思いますが、それだけでは渋谷っぽくないです。やはりコンテストを通じて、若い才能が世界に飛び立っていく場が渋谷であってほしいなと思いますね。
西:渋谷スクランブルスクエアのデジタルサイネージとのコラボレーションについて、クックさんはどうお考えですか?
クック:スクリーンの形状が特別で、大きさも特別で、場所も特別です。そこにコンテストとクリエイションが加わり、より独創性の強い作品がどんどん集まってくることでしょう。あの形を活用した、私たちの想像を超えたクリエイションの応募を大いに期待しています。
西:渋谷スクランブルスクエアの立場からは、どうお考えですか?
渋谷スクランブルスクエア 代表取締役社長・高秀憲明さん
高秀:渋谷スクランブルスクエアはこれから開業する施設ですから、こういう形でたくさんの人々に注目してもらえることはとてもありがたいです。施設名称の「スクランブル」は、もちろんスクランブル交差点のそばにある建物ということもありますが、たくさんの人たちが交じり合い、交流し合うという意味も込めています。そこから何か新しいものが生まれて発信されていく、そういう場所にしていきたいという想いがあります。クリエイターによるコンテンツ発信などを通じ、新しい文化やムーブメントが生まれる場所になっていけばいいなと思っています。
渋谷スクランブルスクエア東棟の外観。建物下部の赤色部分がデジタルサイネージのパネルになる。(画像提供=渋谷スクランブルスクエア)
The Reason that Shibuya is Attractive to IT Startup Companies
Standing at the moment of Shibuya in The construction work is reborn ...
「渋谷サクラステージ」竣工へ 鉄道や幹線…
"I examine the microorganisms that live in Shibuya, the next generation city ...
85年の東横ターミナルデパート物語
東急百貨店本店がある間にもう一度見ておき…
Shibuya with the spread of new coronavirus ...
Demolition just before, "Tokyu Toyoko shops East Building" last look Tsu ...