
「ハチ公」とお別れ、「青ガエル」が秋田県大館市へ出発
今秋から本格的に始まる東急東横店西館の解体工事など、渋谷駅の再開発工事を控え、ハチ公前広場に設置されていた「青ガエル(旧東急5000系)」」が8月3日未明から明け方にかけ、移設準備が行われ、新しい移設先となる秋田県大館市に向けて旅立った。
 ▲3日未明から明け方にかけ、青ガエルの移設に向けた作業が実施された。
▲3日未明から明け方にかけ、青ガエルの移設に向けた作業が実施された。
緑の塗装と丸みを帯びたボディから「青ガエル」の愛称で親しまれる車両は、1954年(昭和29年)から1986年(昭和61年)まで運用していた東急東横線5000系。 ▲2006年、ハチ公前広場設置時のセレモニー
▲2006年、ハチ公前広場設置時のセレモニー
東急電鉄が運用終了後に保存していた車両を渋谷区が譲り受け、2006年に渋谷駅前ハチ公前広場のモニュメントとして設置した。 ▲設置から14年。青ガエルのボディの塗装も剥げ、錆や汚れも目立ち始めている。きっと大館に設置される前に、塗装をし直し、ピカピカにリフレッシュされることだろう。
▲設置から14年。青ガエルのボディの塗装も剥げ、錆や汚れも目立ち始めている。きっと大館に設置される前に、塗装をし直し、ピカピカにリフレッシュされることだろう。
その後、渋谷区観光協会が運営する「青ガエル観光案内所」や、「忠犬ハチ公像」とともに渋谷の待ち合わせスポットとしても人気を博してきた。
新たな移設先となる秋田県大館市は、秋田犬発祥の地で忠犬ハチ公の故郷。「ハチ公」とのつながりから、2019年5月にJR大館駅近くに、大正時代の渋谷駅をモデルにした大館市観光交流施設「秋田犬の里」をオープン。建物前には若かりし頃のハチをモデルした「ハチ公像」も設置するなど、古き渋谷の面影が再開発でなくなる一方で、大館駅にはネオ渋谷が生れている。今回、新たに青ガエルが加わることで、渋谷駅から600キロ以上離れた地はより一層、渋谷色が増しそうだ。
 ▲若かりし頃のハチ公像が設置される大田市観光交流施設「秋田犬の里」
▲若かりし頃のハチ公像が設置される大田市観光交流施設「秋田犬の里」
ハチ公前広場では「忠犬ハチ公像」と「青ガエル」は隣接し設置されていたが、大館でも同じく若かりし頃のハチ公像との対面が実現。設置後は車内で渋谷と大館の歴史変遷を展示しながら、座席シートを施設来場者の休憩場所として開放していくという。実際に大館での供用開始は、おそらく塗装や車内整備等を終えた1、2カ月先になるだろう。雪深い地でもあるため、冬場は雪(白)と青ガエルのコントラストでインスタ映えするはず。SNSでの投稿が待ち遠しい。
 残された渋谷駅の忠犬ハチ公像は、友人が旅立ってしまい、心なしか背中が寂しそうに見える。
残された渋谷駅の忠犬ハチ公像は、友人が旅立ってしまい、心なしか背中が寂しそうに見える。

Editorial department · Fuji Itakashi
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