Shibuya culture project

More fun Shibuya! People who work, learn people, play information site for people

SDGsとは? 渋谷で「これからのSDGs」を考えるブック展 開催中!

渋谷駅前のQ-FRONT内にある「SHIBUYA TSUTAYA」7Fで現在、SHIBUYA TSUTAYAと一般社団法人ローランズプラス(以下LORANS.)共催によるグリーンアートのブック展「LORANS.GREEN Gallary『これからのSDGs。〜緑と本のある暮らし〜』」を開催しています。
LORANS.(ローランズ)は「誰もが花咲く社会を作る」をミッションに掲げ、フラワーギフトやブライダル装花制作などのサービスを通じて障がい者の就労継続支援を行う一般社団法人で、60名のスタッフのうち46名が障がいや難病と向き合いながら仕事に取り組んでいます。

「LORANS. GREEN Gallary(ローランズ グリーンギャラリー)」はSHIBUYA TSUTAYAとLORANS.が、誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指して、これからの障がい者雇用が変わっていくためのロールモデルづくりとしてチャレンジするもの。今回、SHIBUYA TSUTAYA 7Fの一角に設けられたギャラリースペースのデザイン制作はLORANS.スタッフが担当しました。
「これからのSDGs。〜緑と本のある暮らし〜」をテーマにしたギャラリーには、渋谷区に関係する企業・NPO・市民・行政という組織やセクターの枠を越えた30人が集まり、渋谷区をより良いまちにしていく取り組みを行う「渋谷をつなげる30人」の参加メンバーを中心に書籍をセレクトし、展示しています。そもそも同企画が生れたのも、SHIBUYA TSUTAYAとLORANS.のスタッフが「渋谷をつなげる30人」に参加していたことからつながり、実現に至ったのだそうです。

今回の選書テーマである「SDGs(エス・ディ・ジーズ)」とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットに採択されたもので、150を超える加盟国が、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年までに目指す17の目標が上げられています。「気候変動に具体的な対策を」や「海の豊かさを守ろう」など、その目標は地球環境にまつわることもあれば、「ジェンダー平等を実現しよう」「住み続けられるまちづくりを」など身近な課題も含まれ、多岐に渡ります。今回セレクトされた書籍も、SDGsの17の目標のうち、どれに該当する内容なのかが、アイコンで示されています。

1.選者:加生健太朗 /選書:『五体不満足 完全版』
「渋谷をつなげる30人」を運営するSlow Innovation株式会社の加生さんは、「3 すべての人に健康と福祉を」に該当する書籍として、乙武洋匡さんの『五体不満足 完全版』を紹介。「障害は不便です。だけど、不幸ではありません」 両手両足がなくても今日も電動車椅子で走り続ける、当時早大生であった乙武洋匡君の「生きる力」を彼らしい言葉で綴るエッセイとなっています。

『五体不満足 完全版』

○著者:乙武洋匡
○出版:講談社
○発売:2001/04
○価格:565円(税込)
○web:TSUTAYAオンライン



2.選者:福寿満希 /選書:『SDGsが生み出す未来のビジネス』
障がい者雇用の新しい形に取り組むLORANS.代表の福寿満希さんは、「8 働きがいも経済成長も」に該当する書籍として、『SDGsが生み出す未来のビジネス』を紹介。SDGsをどう事業に取り入れればよいか、具体的な事例を通じ17のゴールを達成するアイデアやヒントが満載の1冊となっています。

『SDGsが生み出す未来のビジネス』

○著者:水野雅弘/原裕
○出版:インプレス
○発売:2020/06
○価格:1848円(税込)
○web:TSUTAYAオンライン



3.選者:五十嵐ゆり /選書:『LGBTとハラスメント』
NPO法人Rainbow Soup代表の五十嵐ゆりさんは「8 働きがいも経済成長も」に関連する書籍として、LGBTQという観点から『LGBTとハラスメント』を紹介しています。LGBTに関する誤解や正しい理解が進まない現状の中で、同書は「よくある勘違い」の実例をもとに、LGBT当事者との会話に必要な心構えを紹介。知っているようで知らないLGBTの理解を深める内容となっています。

『LGBTとハラスメント』

○著者:神谷悠一/松岡宗嗣
○出版:集英社
○発売:2020/07
○価格:902円(税込)
○web:TSUTAYAオンライン



4.選者:藤田伸江 /選書:『プラスチック星にはなりたくない』
約200名の母たちとともに、子育てしながらチームで働く新たな働き方を広げているNPO法人代官山ひまわり代表の藤田伸江さんは、母らしく親子で読める書籍として「14 海の豊かさを守ろう」に該当する絵本『プラスチック星にはなりたくない! 地球のためにできること』を紹介。「プラスチック製品はどうやってできたのか?」「どうして増えたのか?」など、便利だけど自然環境を汚染するプラスチックごみのことがよく分かる絵本。絵を追うだけでも内容が理解でき、低学年でも苦なく読めます。

『プラスチック星にはなりたくない! 地球のためにできること』

○著者:ニール・レイトン(作・絵)/いわじょうよしひと(訳)/高田秀重(日本語版監修)
○出版:ひさかたチャイルド
○発売:2020/05
○価格:1760円税込
○web:TSUTAYAオンライン



5.選者:朝倉早苗 /選書:『漫画 君たちはどう生きるか』
環境先進国ドイツの自動車部品メーカーである株式会社ボッシュの朝倉早苗さんは、すべての目標にかかわる書籍として『君たちはどう生きるか』を紹介。1937年に児童文学者・吉野源三郎氏が書き下ろした小説。15歳の好奇心旺盛なコペル君が学校生活を送るなかで、さまざまな経験をしていく。人間関係、いじめ、貧困、格差など、昔も今も変わらない人生のテーマを、父親代わりのおじさんとのやりとりを通じて描かれています。漫画家・羽賀翔一さんによる小説を元にした漫画版であれば、読書に抵抗がある人にも読みやすそうです。

『漫画 君たちはどう生きるか』

○著者:吉野源三郎(原作)/羽賀翔一(漫画)
○出版:マガジンハウス
○発売:2017/08
○価格:1430円税込
○web:TSUTAYAオンライン



6.選者:小森谷浩志、長谷川晃大、児新敦子 /選書:『レスポンシブル・カンパニー』
コンサルティング会社である株式会社ジェイフィールの小森谷浩志さん、長谷川晃大さん、児新敦子さんからは、ビジネスを通じてどのようにSDGsの達成を目指していけばいいのかという実例のひとつとして、パタゴニアの創業者の著書である『レスポンシブル・カンパニー』を紹介。社会的な責任とビジネスを両立する大切さを説く1冊となっています。

『レスポンシブル・カンパニー』

○著者:イヴォン・シュイナード/ヴィンセント・スタンリー(著)/井口耕二(訳)
○出版:ダイヤモンド社
○発売:2012/12
○価格:1650円税込
○web:TSUTAYAオンライン



コロナ禍によって、世界中の人々の働き方や暮らし方が変わり、価値観も変化している現在だからこそ、どこへ向かい、何を目指して生きていくのか、改めて考えるいい機会と言えるでしょう。SDGsに掲げられた目標はその指標になると思います。すでにSDGsについて意識をしていた人も、これから意識する人も、書籍を通じて「これからのSDGs」そして「これからの生き方」について考えてみてはいかがでしょうか。会期は9月30日まで。

 LORANS. GREEN Gallary「これからのSDGs。 〜グリーンと本のある暮らし〜」
 ○会期:2020年9月2日(水)〜30日(水)
 ○開催時間:11:00〜23:00
 ○会場:SHIBUYA TSUTAYA 7F
 ※一部、販売も行います。
 ○共催:SHIBUYA TSUTAYA、LORANS.
 ○協力:渋谷をつなげる30人、超福祉展
 ○後援:渋谷区

 SHIBUYA TSUTAYA
 ○住所:渋谷区宇田川町21−6 QFRONT
 ※JR・地下鉄渋谷駅6出口直結
 ○電話:03-5459-2000(大代表)
 ○営業:10:00〜23:00 年中無休(9月現在)

※店舗の営業にあたっては、お客様及びスタッフの健康と安全面を第一に考慮し、 お客様に安心 してご来店いただけるよう、万全な新型コロナウイルス感染防止対策を講じています。

古川はる香(tannely)

渋谷区在住約20年。女性誌、育児誌などでもライターとして活動中。渋谷に住むママ目線での情報をお伝えしていきたいです。

Recommended articles