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独断と偏見で「2020年の渋谷」を振り返る

本来なら東京五輪の歓喜の余韻を残す年末を迎えるところであったが、新型コロナの出現で思い通りにいかないことが多かった一年となった。緊急事態宣言下では渋谷スクランブル交差点から人が消え、多くのイベントや計画も延期や中止を余儀なくされた。こうした想定外の事態に見舞われた2020年を改めて振り返ってみたい。「2020年の渋谷」の大きなトピックスをニュースランキング形式で見ていきましょう。

<独断と偏見で選ぶ!2020年、渋谷ニュースランキング>
1位:東急百貨店東横店 85年の歴史に幕
2位:銀座線・渋谷駅移設、M型屋根の新ホームの供用開始
3位:渋谷の新名所「新宮下公園」「渋谷横丁」オープン
4位:JR渋谷駅の埼京線・山手線ホームが並列化
5位:コロナ禍で「バーチャル渋谷」開設 ハロウィーン、クリスマスイベントも
6位:再開発に伴い、JR山手線直結「玉川口改札」閉鎖、「本家しぶそば」閉店
7位:新「東横のれん街」、渋谷ヒカリエへ移転
8位:ハチ公前広場の青ガエル移設、跡地に「SHIBU HACHI BOX」オープン
9位:IKEA初の都市型店舗 渋谷、原宿にオープン
10位:渋谷地下商店街「しぶちか」、63年の歴史にいったん幕 来夏新装へ

1.東急百貨店東横店 85年の歴史に幕

渋谷駅再開発事業に伴い、渋谷駅と一体化する商業施設「東急百貨店東横店西館・南館」が3月31日に閉店し、東横店85年の歴史にピリオードを打った。
▲営業最終日の東急東横店西館(撮影:2020年3月31日)

東横店の歴史は、1934年(昭和9年)11月1日に開業した東横百貨店(東急百貨店東横店東館)から始まる。「都心(東)で働き、郊外(西)で暮らす」という新しい都市生活を支える「鉄道会社直営のターミナルデパート」として成長を遂げ、1954年(昭和29年)に「西館(玉電ビルの増築)」、1970年(昭和45年)に「南館」が加わり、3館体制による東横店が完成する。東急東横線渋谷駅の地下化に伴い、2013年3月に東館が閉店・解体。それから7年の歳月を経た今年の3月31日、新型コロナの感染が徐々に広がりつつある中で静かに幕を閉じた。本来ならば盛大なセレモニーで見送るべきであったが、それが叶わなかったのは残念である。が、緊急事態宣言をぎりぎり免れ、最終日まで営業が全う出来たことは何よりと言うべきだろう。
▲東急百貨店東横店閉店前の最後の挨拶(撮影:2020年3月31日)

実は東横店西館・南館は本格的な解体工事までの期間、東京五輪開催時に物販や文化・情報発信などの拠点「渋谷エキスポ」として利活用されることが決まっていた。ところが五輪会の1年延期発表に伴い、東横店の利活用も「幻の計画」として頓挫してしまった。もし計画通りに進んでいたら、世界各地の観光客を迎える拠点の一つとしてさぞ賑わったに違いない。解体前にそれが実現できなかったことが、心の残りである。ハチ公前広場を含む渋谷駅の再開発事業は2027年まで続く、西館・南館跡地が今後どう変貌していくのか興味が尽きない。

<Articles>
-東横 渋谷ターミナル特集(2020/03/10)

2.銀座線・渋谷駅移設、M型屋根の新ホームの供用開始
4.JR渋谷駅の埼京線・山手線ホームが並列化

2020年の年明け直後の大ニュースといえば、1月3日に新設された「東京メトロ銀座線渋谷駅」だ。従来の銀座線ホームは東急東横店西館3階部に包括されていたが、それが表参道側に約130メートル移動し、明治通り直上に新しいホームが生まれた。
▲M字の鉄骨が特徴の銀座線渋谷駅構内

建築家・内藤廣氏が手掛けた新ホームの一番の特徴は、M字アーチ状のユニークなフォルムである。内観は柱のない広々としたホーム空間が広がる。アーチ構造の屋根鉄鋼が等間隔で並び、まるで巨大なクジラや恐竜の体の中にでも入ったような気分が味わえる。外光が駅舎内まで差し込み、開放的でとても明るい。将来的にはM字アーチ上に渋谷マークシティ方面までつなぐ歩行者専用通路「スカイデッキ」も開通するという。新設から早1年、渋谷駅の新たなシンボルとして定着しつつある。

渋谷駅再開発の大きな柱は、鉄道3つの大移動である。まず1つ目は「東急東横線地下化(2013年3月16日)」、2つ目は「銀座線渋谷駅移設(2020年1月3日)」。そして、最後が4位にランクインした「JR埼京線ホームの移設(2020年6月1日)」だ。
▲埼京線と山手線ホームが並列化(撮影:2020年6月1日)

今まで埼京線や湘南新宿ラインなどのホームは「JR渋谷駅新南口」にあり、同じ渋谷駅とはいえ、JR山手線ホームとは約350メートルも離れていた。そんな“陸の孤島”状態であった埼京線ホーム(3・4番線)が6月1日、山手線ホーム(1・2番線)の隣に並列化する形で移設され供用を始めた。もともとは夏の五輪開催で乗降客数増加を見込み、その前に乗り換えの利便性を高めようという狙いがあったのだろう。残念ながら五輪開催は延期となったが、今まで不便であった山手線と埼京線の乗り換えが劇的に改善され、通勤・通学利用者にとっても大歓迎の変化といえる。「再開発」というと大規模商業施設のオープンばかりが目立つが、「埼京線ホームの移設」で鉄道3つの大移動が、一応完結したことになる。今後、JR山手線ホームは、1面2線の島式ホームに改築されるという。

<Articles>
-銀座線渋谷駅の歴史と新ホーム(2020/01/16)
-JR渋谷駅・埼京線ホームの移設、人の流れはどう変わる?(2020/06/02)

3.渋谷の新名所「新宮下公園」「渋谷横丁」オープン

JR渋谷駅から最も近い公園「渋谷区立宮下公園(MIYASHIYA PARK)」が7月28日、生まれ変わった。2017年8月の工事着工から数え、約3年ぶりの復活。本来は五輪開催を控えた6月ごろに開業する予定であったが、新型コロナの感染拡大で一旦工事が止まり、約2カ月遅れのオープンとなった。山手線と川に挟まれた土地は細く長い。上から見ると、「風の谷のナウシカ」に登場するオウムのような形状が特徴である。
▲新しい宮下公園。屋上階に公園、1〜3階に商業施設が入るユニークな構造

建物は3階建て。地下1階〜地上1階は駐車場(375 台)、地上1階〜3階は三井不動産が運営する商業施設「レイヤード ミヤシタパーク(RAYARD MIYASHITA PARK)」。原宿方面「北街区」の4階から18階の建物は公園と接続するホテル「シークエンス(sequence)」がある。さらに4階に相当する屋上スペースが「渋谷区立宮下公園」だ。渋谷駅方面の南街区から北街区まで一面でつながる公園の広さは、約1万800平方メートル。南街区側はビーチサッカー、ビーチバレーなどの利用ができる「サンドコート」、スケートボードやインラインスケートなどができる「スケート場」、「ボルダリングウォール」を備えるスポ―ツエリア。一方、北街区側は「芝生ひろば」や「スターバックスコーヒー」があり、青々とした芝が広がるスぺースでコーヒーを飲みながらのんびりと過ごせる。コロナ禍でまだ穴場感が強いが、渋谷駅から徒歩1分、緑に囲まれた都会のオアシスとして今後利用者が徐々に増えていくことだろう。
▲1階ストリート沿いに渋谷横丁がオープン。歩行者が歩いているストレートな通りの下には、暗渠化した渋谷川が流れている

また南街区1階のストリート沿いには、大衆的な横丁スタイルの飲食店街「渋谷横丁」もオープン。オープンエアなテラス席もあり、コロナ禍でも飲食がしやすい。さらにその先には戦後ヤミ市を起源とする「のんべい横丁」が続き、新旧の横丁が楽しめるのもこのストリートの魅力といえる。

<Articles>
-駅からもっと近い都会のオアシス「宮下公園」復活、芝生で寝転んでのんびり過ごす(2020/08/03)

5.コロナ禍で「バーチャル渋谷」開設 ハロウィーン、クリスマスイベントも

緊急事態宣言下、ステイホームで日常生活に制約が課せられる中で、渋谷区公認の仮想空間の街「バーチャル渋谷」が生まれた。
▲渋谷の街をそのまま再現した「バーチャル渋谷」

ハチ公前広場や渋谷スクランブル交差点など、仮想空間に渋谷の街を再現し、参加者がアバターとして街中に入り込むことができる。自由に街中を歩き回ることが出来るほか、自宅に居ながらアーティストのライブイベントなどをリアルタイムで体験できるという試み。緊急事態宣言下はもちろん、ハロウィーンやクリスマスでも「バーチャル渋谷」で様々なイベントが催され、新たな渋谷の魅力を世界発信するプラットフォームとなった。新型コロナに負けない、渋谷ならではのクリエーションの力を改めて実感させられる。

<Articles>
-自宅から体験できるオンラインイベント会場「バーチャル渋谷」 With Corona時代のエンタメの楽しみ方(2020/05/16)

6. 再開発に伴い、JR山手線直結「玉川口改札」閉鎖、「本家しぶそば」閉店

東急東横店西館・南館の解体工事に伴い、西館2階に接続する「JR山手線玉川改札」が9月25日終電で閉鎖された。
▲JR山手線玉川改札

「玉川改札」の名称は、かつて山手線改札口の向かい側に路面電車「玉川電車(玉電)」の改札口があったことから、名づけられたもの。1969(昭和44)年に玉電は廃止されるが、玉川改札口の名称はその名残として継続されてきた。西館の前身である「玉電ビル」が完成した1937(昭和12)年から数えて、83年間にわたる「玉川改札口」歴史に終止符が打たれた。
▲「本家しぶそば」の外観

「玉川改札口」と共に、渋谷駅のそば店「本家しぶそば」も9月13日に閉店した。玉川改札を出て左手に進み、JR山手線方面の大階段下に店舗を構えていた。食べログの評価は、駅そばとしては異例の3.53を獲得し、連日多くのファンで賑わっていた人気店だ。平日のそば提供数は1日2000食を誇る。開店は1980年代で、当時は井の頭線の改札外で営業を行っていた。もとは「ふたば」という店名で、1990年代に同所に移転し、2005年の改装したのを機に「しぶそば」に改称したという。生麺を使った香りの良いそばと、3種類のかつおを使った出汁の旨さは言うまでもないが、一番の特徴は、注文から1分以内に提供される「スピード」だ。入口レジで注文を行うと同時に、レジ担当の店員が「かーきーあーげー」と独特なイントネーションでマイク越しに厨房で注文を伝える。すると、お客様が席に着く同時に背後から注文の品が届く。その連携の良さが、スピードと味を重視する「駅そば」ファンから高い評価を得ていた理由といえるだろう。最終日は「食べ納め」をするファンで行列が途切れなかった。駅再開発後、「しぶそば」が渋谷駅に戻ってくることを期待して待ちたい。

<Articles>
-駅そばの名店「本家しぶそば」 レビューサイトで異例の高評価を得る理由とは?(2018/03/30)

7.新「東横のれん街」、渋谷ヒカリエへ移転

食品売り場「東横のれん街」が5月25日、渋谷ヒカリエ内の商業施設「ShinQs(シンクス)」地下2階・3階フードフロアに移転し新装オープンした。
▲渋谷ヒカリエに移転オープンした「東横のれん街」

「東横のれん街」の歴史は、1951年10月27に東横百貨店(東館)1階に開業したところから始まる。「日本橋や銀座に行かずとも、渋谷で名店・老舗で買い物はできる」という画期的な発想のもと、1つのフロアに老舗店舗を集積する新しい販売スタイルを画策する。ところが、自社店舗での商売にこだわる老舗からは「前代未聞」と門前払いに合う。東横店の担当は時間をかけて老舗店舗のオーナーを口説き落とし、今日の「東横のれん街」の実現に至る。かつてない「渋谷発祥」の販売スタイルは、その後の「東急フードショー」、さらに「デパ地下」へとつながるきっかけとなった。東館閉店と同時に2013年、渋谷マークシティ地下1階へ移転。それから7年を経て、コロナ禍の5月に渋谷ヒカリエ地下2・3階へ再び移転を行う。東急百貨店東横店は3月31日で惜しまれつつ閉店したが、「東横」のDNAは、場所は変わっても「東横のれん街」の中にいつまでも息づくことだろう。

8.ハチ公前広場の青ガエル移設、跡地に「SHIBU HACHI BOX」オープン

新しい観光案内所「SHIBU HACHI BOX」が10月1日、渋谷駅ハチ公前広場にオープンした。もともと同所には、「青ガエル」と呼ばれて親しまれてきた「旧東急5000系車両」が設置され、観光案内所の機能のほか、待ち合わせスポットとして長年利用されてきた。8月3日未明から明け方にかけ、青ガエルの移設準備が行われ、新しい移設先となる秋田県大館市に向けて旅立った。
▲ハチ公前広場に新設された「SHIBU HACHI BOX」

その跡地に新たに誕生したのが「SHIBU HACHI BOX」である。同施設は従来と同じ「観光案内」のほか、駅再開発などを伝える「「まちの情報発信スペース」、さらにNTTドコモ運営による「体験型PR スペース」の3つの機能を持つ。特に観光案内ではパネルタッチ式のデジタルサイネージが設置され、画面内のアバターと観光客が会話を楽しみながら、ガイドを行うという「近未来的なコミュニケーションツール」も導入。渋谷らしい最先端の観光案内が体験できる。

<Articles>
-「ハチ公」とお別れ、「青ガエル」が秋田県大館市へ出発(2020/08/04)
-渋谷駅ハチ公前広場に「近未来の観光案内所」が誕生!(2020/10/08)

9.IKEA初の都市型店舗 渋谷、原宿にオープン

コロナ関連のニュース番組などでたびたび渋谷スクランブル交差点付近の映像が流れるが、 それ以前まで渋谷センター街入口の頭上に掲出されていた「Forever21」の巨大な屋外広告が、いつの間にか「IKEA」と差し変わっていることに気が付いた人もきっと多いことだろう。6月に原宿駅前の新複合施設「WITH HARAJYUKU」の1階路面に「IKEA原宿」を出店したのに続き、11月30日に「IKEA渋谷」が渋谷センター街にオープンした。
▲センター街にオープンした「IKEA渋谷」

IKEAといえば、三郷、立川、港北、船橋など、今までは郊外の大きな敷地に大型店舗を構えて、車での来店客を狙う商売スタイルであった。が、原宿、渋谷出店をきっかけに、今後、都市型店舗の出店を加速させていくのだろう。
▲左)HMVの看板(撮影:2010年8月) 中央)フォーエバー21の看板(撮影:2013年7月) 右)IKEAの看板(撮影:2020年8月)

さて今回、IKEA渋谷が出店した同所の歴史を振り返れば、1995年〜2010年にレコードショップ「HMV」、2010年〜2019年にロサンゼルス発のファストファッションブランド「Forever21(フォーエバー21)」があった。勢いのある海外ブランドが日本市場の旗艦店として同所を位置付けていたが、いずれも経営不振で撤退や規模縮小を迫られた。ある意味、渋谷は時代を映す鏡のようなところがある。「おうち時間」が増える今、家具や生活雑貨の需要が高まっているが、新型コロナと同じく明日はどうなるか誰も分からない。今後、末永く渋谷の街に「IKEA」が定着してくれることを願うばかりだ。

<Articles>
-渋谷センター街の屋外広告は時代を映す鏡、「IKEA」の看板がついに登場!(2020/08/12)
-原宿駅前の新複合施設「WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)」の魅力 キーワードは「道の建築」と「神宮の森」(2020/07/17)

10.渋谷地下商店街「しぶちか」、63年の歴史に一旦幕 来夏新装

東急東横店西館の解体工事に伴い、渋谷駅に直結する渋谷地下商店街「しぶちかショッピングロード(しぶちか)」が9月末で、一旦すべての店舗が閉店した。
▲昭和感が漂う「しぶちか」の風景(撮影:2020年9月)。足元にはハチ公の足跡がデザインされている。

しぶちかの歴史は戦後、焼け野原となった渋谷駅周辺で商売を行っていた露天商から始まる。当時、日本を占領していたGHQの指示により、駅周辺に集積していた約400近くの露天商の移転が進み、飲み屋街は「のんべい横丁」、洋品や雑貨店などは「しぶちか」となった。1957年12月11日、地下通路の両側に約2坪ほどの小さな店が63店舗(現在は26店舗)並ぶ地下商店街として開業。移り変わりの早い流行の地である渋谷の中にあって、開業から変わらぬ昭和感漂うスタイルで営業を続けお店も多く、長年通う常連客も少なくなかった。地震や豪雨災害などに備えるため、老朽化が進む施設を全面的に整備し、来年7月頃に「東急フードショー」とともにグランドオープンを行う予定だという。

コロナで始まりコロナで終わった2020年であったが、こうしてニュースを振り返ってみると、渋谷という街が常に動き続けていたことを改めて実感させられる。「来年こそは」と楽観的な言葉を並べることは容易であるが、現実はそうもいかない。しばらくは新型コロナと共存しながら、暮らしと経済を進めていく必要があるだろう。コロナ禍だからこそ、生み出せるアイデアもある。「バーチャル渋谷」のような新たな創造力で、この局面を乗り越えていきたい。

<Past Articles>
・「独断と偏見で「2019年の渋谷」を振り返る」(2020年1月4日)
・ "Review of" Shibuya in 2018 "with dogmatic and prejudice" (January 7, 2019)
· "Looking back on" Shibuya in 2017 "by dogmas and prejudice" (January 9, 2018)
· "Looking back on" Shibuya in 2016 "by dogmas and prejudice" (January 11, 2017)
· "Looking back at the" Shibuya of 2015 "at the discretion and Prejudice" (January 3, 2016)
· "Looking back at the" Shibuya of 2014 "at the discretion and Prejudice" (January 3, 2015)
· "Looking back at the" Shibuya of 2011 "at the discretion and Prejudice" (December 31, 2011)
· "Looking back at the" Shibuya of 2010 "at the discretion and Prejudice" (January 7, 2011)
- "Going Shibuya 2000s, Kuru Shibuya 10's" (December 29, 2009)

Editorial department · Fuji Itakashi

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