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渋谷パルコ、柿本ケンサクさんの個展「時をかける」
コロナ禍で世界のクリエイターとリモート制作した短編も限定上映へ

映画やコマーシャル、ミュージックビデオなどを手掛ける映像作家、写真家の柿本ケンサクさんによる展覧会「時をかける」が9月17日(金)より、渋谷パルコB1Fのギャラリースペース「GALLERY X」で開催。併せて柿本さんによるリモート映像プロジェクト「+81FILM」の特別上映会が9月25日(土)、渋谷パルコ8F映画館「ホワイトシネクイント」で行われる。

柿本さんは、ユニクロ、カネボウ、任天堂などのテレビコマーシャルをはじめ、窪塚洋介さん主演の縦型ドラマ「上下関係」、今年11月に上映予定の林遣都さんと小松菜奈さん主演の映画「恋する寄生虫」の監督。さらに大河ドラマ「青天を衝け」メインビジュアル、タイトルバックの演出や、現在開催中の国際美術展「水の波紋2021」(ワタリウム美術館、9月5日まで)にも作品「タイムトンネル」を出展するなど、映像、写真という境界を越えて精力的に活動を行う。

▲「Trance Music」シリーズ ※画像はイメージのため、実際の展示と異なる場合がございます。

「時をかける」と題した同展覧会では、新作「Trance Music」をメイン展示。同作はコロナ前に撮影した海や山、植物などの風景写真を機械学習させ、現像して浮かび上がってきた像に「社会を変えようとしてきたアーティストたちの音楽」を聴かせて、動き出した写真の変化を捉えたインスタレーション作品。高解像度で捉えた世界をあえて解像度を下げることで具体を抽象化し、世界の本質を削り出すという。
▲「Trimming」シリーズ ※画像はイメージのため、実際の展示と異なる場合がございます。

さらに日常のシーンを高解像で切り取る「Trimming」シリーズ、世界を旅して撮影した「TRANSLATOR」シリーズなど過去の作品も新たな方法で展示する。

▲「TRANSLATOR」シリーズ ※画像はイメージのため、実際の展示と異なる場合がございます。

併せて、9月25日に限定上映するリモート映像プロジェクト「+81FILM」は、柿本さんが、これまで写真家として世界各国を旅し、出会った世界中のクリエイターたちとリモートで制作した短編作品である。新型コロナウイルスの自主隔離中、柿本さんが世界各地の映像作家に安否確認を行ったことをきっかけに制作がスタート。2020年夏に世界同時配信し、美しい映像と音楽で世界をつなぐプロジェクトとして話題を集めた。

チリ、モンゴル、ロンドンの3都市を舞台に柿本さんが脚本・共同監督という形で、全ての作品の制作に参加し、現地監督と各地のコロナウイルス流行の状況を確認しながらリモートで制作された3つの短編から構成。いずれもコロナが蔓延した世界が舞台になっており、リアルな日常生活や現状を映し出す。各話の音楽は、チリ編を細野晴臣さん、モンゴル編を半野喜弘さん、ロンドン編を大橋トリオさんが担当する。また今回の上映に向け、新作として柿本さん自らが監督となり、ハンガリーを舞台に新たな ショートフィルムを撮りおろし上映する。音楽は「水曜日のカンパネラ」のケンモチヒデフミさんが担当する。

才能豊かな柿本ケンサクさんの世界に、この機会に触れてみてはいかがだろうか。

<Kensaku Kakimoto Exhibition 時をかける>
○会期:2021年9月17日(金)〜9月26日(日)
○会場:渋谷パルコB1F 「GALLERY X」
○時間:11:00〜20:00 (入場は閉場30分前まで)
※最終日は18:00閉場
○入場:500円(税込)
○ Organizer: Parco
○ official:https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=720

<「+81FILM」特別上映会>
○日時:2021年9月25日(土) 時間:17:00〜
※上映時間は約40分予定
○会場:渋谷パルコ8F「ホワイトシネクイント」
○料金:1,200円
○ official:http://plus81film.com/

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