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渋谷駅周辺の桜の開花状況 金王桜は「見頃」 さくら坂は「五分咲き」

本日の東京の気温はポカポカ陽気の17℃を記録し、渋谷駅周辺の桜も来週には満開を迎えそう。今日現在、開花がどの程度進んでいるのか、渋谷の桜の名所をいくつかご案内したいと思う(写真は全て2022年3月25日撮影)。

1.鎌倉時代から受け継がれる「金王桜」

渋谷の氏神である「金王八幡宮」の桜は、八重と一重の桜が同時に咲く「金王桜」と呼ばれる珍しい一本桜で、渋谷区の天然記念物に指定されている。金王八幡宮はもともと渋谷氏歴代の居城渋谷城址の一部で、1189年に源頼朝から渋谷金王丸常光の忠誠に感謝し、鎌倉から贈られたのが「金王桜」だと言われている。円照寺(新宿区北新宿)の「右衛門桜」、白山神社(文京区白山)の「旗桜」と並び、江戸三名桜の一つに数えられる。
コロナの影響で今年の「さくらまつり」は中止されているが、参拝がてら歴史ある桜を鑑賞しに出かけてはいかがだろうか。ソメイヨシノよりも開花が早いため、鑑賞は来週前半まで。

2.明治通りを鮮やかなピンクで彩る「陽光桜」

寒さに強いアマギヨシノ(天城吉野)と、暑さに強いカンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させて誕生した「陽光桜(ヨウコウザクラ)」。鮮やかなピンクが特徴で、環境適応能力の強い桜として知られる。
ソメイヨシノよりも開花時期がやや早く、河津桜→陽光桜→ソメイヨシノと連続的に桜を楽しむことができる。現在、明治通り沿いの陽光桜は満開を迎えている。

3.見頃を迎える忠犬ハチ公像の「しだれ桜」

渋谷駅前の忠犬ハチ公像の後方には、「ハチ」の故郷である秋田県大館市から贈られた「しだれ桜」が一本植えられている。柳のように垂れ下がる桜は、可憐でソメイヨシノとは異なる魅力と趣がある。コロナ感染拡大が落ち着き、ハチ公像周辺にも人出が増え賑やかさが戻りつつあるが、その後方で静かに見頃を迎えている。

4.渋谷桜丘・さくら坂の「ソメイヨシノ」は五分咲き

再開発工事が進む渋谷桜丘エリアの「さくら坂」は、その名称からも分かるように桜の名所として知られる。坂の沿道に植えられる桜並木の密度は高く、イケベ楽器店のある坂下からロイヤルホストのある坂上まで桜のトンネルが続く。
現在、ソメイヨシノは五分咲きで、見頃は来週前半ごろの見通し。17時から23時までライトアップ実施中(4月5日まで)。

5.代々木公園の「ソメイヨシノ」は五分咲き

渋谷一の花見スポット「代々木公園」。昨年に引き続き、今年もコロナ感染拡大防止のため、酒類を伴う宴会やシートを広げての飲食は禁止。そのため、桜木があるスペースには、グリーンの囲いが行われ近づくことが出来ない。
ここ数年、賑やかなお花見宴会を目にしていないが、のんびりと歩きながら桜を愛でるのも悪くない。渋谷桜丘・さくら坂と同じく見頃は、来週前半ごろの見通し。

Editorial department · Fuji Itakashi

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