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渋谷ヒカリエで「シブヤピクセルアートコンテスト2022」開催 味わい深い「ドット絵」の世界

ピクセルアートコンテスト 『シブヤピクセルアートコンテスト2022』の一次審査を通過した受賞ノミネート作品が一堂にそろう展示が9月21日〜28日まで、渋谷ヒカリエ Creative Space 8/で開催される。

「PIXEL(ピクセル)」とは「ドット(正方形の小さな点)」とも呼ばれ、コンピュータで画像を表示する最小単位。そのドットで描かれた絵や作品を「ピクセルアート」という。ITベンチャーが集積し、「ビッドバレー」と呼ばれる渋谷は、ピクセルアートと非常に親和性の高い街であり、2017年からコンテスト形式の同イベントが毎年行われている。

ピクセルアートの魅力について、シブヤピクセルアート実行委員会の坂口元邦さんは「日本の美意識ともつながっている。例えば、石を見て川や山をイメージする『枯山水』や、575の文字数の中で表現する『俳句』など、ひとり一人の想像が補完して作品が出来上がっているところが似ている」といい。シンプルな中にある深い味わいに魅力があるという。

▲Shibuya Pixel Art Museum 0 Pixelart by 奥田栄希

6年目を迎える今回のテーマは「ピクセルアートで、世界と再びつながる」。2020年から世界中がコロナ感染拡大に見舞われ、会いたい仲間に会えない状況が続いている。「仲間や大切なもの、まちともう一度つながって、新しい世界をつくろう」(坂口さん)という想いを込めて、今回のテーマを決めたという。

今年のコンテストでは、審査員の数を例年の6人から12人に倍増し、審査員の国籍も約半分をドイツ・スウェーデン・ロシア・カナダ・中国・韓国など海外から招致し、よりワールドワイドなコンテストへと進化。主な審査員には、Louis Vuitton Travel Bookの日本版アートワークやアーティストゆずのアルバムジャケットを手掛けたeBoy、ファイナル・ファンタジーシリーズのアートディレクションを担当する渋谷員子さん、長年ピクセルアートやデジタル表現の価値を追求しているたかくらかずきさん、世界中に20万人以上のフォロワーを持つwanneellaさんなど、ピクセルアートの第一線で活躍するメンバーが名を連ねる。

今年の作品応募テーマは「シブヤ」「生まれたて」「ゲームオーバー」「歌舞伎」「バナナ」の5つ。6〜7月の約2カ月間にわたる応募期間内に、上記いずれかのテーマ、またはその組み合わせを「ピクセルアート」で表現したピクセル作品を募った。世界から届いた応募作品数は計600作品以上を数え、そのうち49作品が一次審査を通過した。

21日から開催される渋谷ヒカリエ Creative Space 8/の展示では、1次審査を経た49作品のディスプレー展示を行う。さらに展示期間中の25日に最終審査を行い、最優秀賞をはじめ各賞を決定する。同時に25日15時から同所で表彰式を実施し、その模様をYouTubeで生配信するという。

かつてファミコンなどの家庭用ゲーム機では、低解像度、かつ限られた色数でしかグラフィックが作成できなかった。現代では私たちの目を超えるほど高い解像度のグラフィックが描けるが、一方で「レトロなドット絵」に対する関心も高まっている。ファミコン世代はもちろん、それを知らない若い世代にとっても、ドット絵は「かわいいもの」「あたらしいもの」として捉えているようだ。最新のピクセルアートの世界を、ぜひ会場で見てみてはいかがだろうか。

「シブヤピクセルアートコンテスト2022」受賞ノミネート展示
Yes date and time:
2022年9月21日〜28日
2022年9月25日(最終審査&表彰式)
〇会場:渋谷ヒカリエ Creative Space 8/
○ Organizer: Shibuya Pixel Art Executive Committee
〇後援:一般財団法人 渋谷区観光協会、一般社団法人 渋谷未来デザイン
〇 Official:https://pixel-art.jp/

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