渋谷の街を走っていると、クリエイティブで
楽しく生きていそうな人が多く、とても気持ちいいんです。
イギリス出身のデジタルメディア・プロデューサー。2008年の来日以来、国内外でコンサルティングや講演者として幅広く活動し、ウェアラブルマシンを装着しての東京マラソンの生中継やランニングした軌跡をGoogle Map上に残して絵や文字を描く「ランニング・アーティスト」が注目を集める。2010年からTEDxTokyoのコア・メンバーとしても活動し、主にライブストリームやビデオ制作、ソーシャルメディアをコーディネイトしている。渋谷でよく出没する場所は、渋谷ヒカリエ周辺と、いつもコスチュームの大半を購入している東急ハンズ。
頭にカメラを取り付けて東京マラソンを生中継するという奇抜なパフォーマンスにより、「ちょっと変わった外国人」として一躍有名になったジョセフさん。ふだんはデジタルメディア・プロデューサーとして活躍するかたわら、アーティスト、マラソンランナー、講演者、コンサルタント、トレーナー、発明家……等など、実に多彩な顔を持つ。5月31日に渋谷ヒカリエで開催される「TEDxTokyo2014」では、デジタルメディアをはじめ、運営全体を幅広く担当しており、イベント当日は渋谷のスクランブル交差点で仕掛けたあっと驚く演出を披露することも予定しているという。周囲に驚きと笑顔をもたらすため、常にユニークなアイデアを考え続けているジョセフさんは、どのような目で渋谷を見つめているのでしょうか。
_どのような経緯で来日されたのでしょうか。
私はイギリスのヘレフォードという田舎町の出身です。若い頃は日本に対する興味はなく、どこにあるかも知りませんでした。17歳の頃、オーストラリアにいる親戚に会いに行こうと思いましたが、お金がなかったのでヒッチハイクをすることに。ところがスイスでお金が40ポンドしかなくなってしまい、インターラーケンという場所の山の上にあったホテルで働かせてもらうことになりました。結局そこに2年間いましたが、その間、毎日のようにたくさんの日本人観光客に会いました。それが日本との出会いですね。コミュニケーションしたいと思って日本語の勉強をするうちに、日本の旅行会社のツアーガイドをしている女性と友だちになり、彼女がぜひ日本においでと言うので、6週間の休みを取って初めて日本へ行きました。最初、釧路で無農薬農業のボランティアをした後、ヒッチハイクで小樽へ。そこから船に乗って舞鶴に渡り、関西を回って東京を訪れました。
_初めて来日した感想をお聞かせください。
旅行中、とても多くの友だちができて日本が大好きになりました。人はすごくフレンドリーだし、街はきれいだし、何よりテクノロジーが大好きな私にとって秋葉原は、もう感動でしたね。一旦帰国した後、1年間のワーキングホリデービザで日本に戻ってきて、英語教師やペンションのスタッフとして働くうちに、日本に住みたいという気持ちになりました。だけどビザの期限が切れてしまって。当時は学位を持っていなかったからビザを取るのは難しくて、ビザのために日本人の彼女にプロポーズしてみたけど断られたので配偶者ビザもだめ(笑)。それで泣く泣く帰国して大学の日本語学科に入学し、日本語や日本の歴史や文化を学びました。そこで日本から留学していた現在の奥さんと出会い、その後、日本の立教大学へ1年間留学して、結婚しました。ちなみに出会った時の奥さんの研究テーマは異文化コミュニケーションで、卒論テーマは「国際結婚」。僕との結婚はケーススタディだったのかもしれません(笑)。2008年に彼女と一緒に日本に戻って、それからずっと東京に住んでいます。
東京マラソンの奇抜なパフォーマンスで一躍有名になったジョセフさん
_東京マラソンでのパフォーマンスを始めたきっかけは?
コスチュームの電飾を点灯させるため、複数台のバッテリーを装着して走る
来日した頃は、ほとんどの外国人と同じく英語教師をしていました。が、その仕事がめちゃくちゃつまらなくて……。なぜかというと、僕がいたのは電話で英語を教えるスクールで、300人もの生徒に対して電話でまったく同じ話をしなきゃいけなかったんです。だから、何か別のことをしたいと思い、ポッドキャストをつくっていろんな人のインタビューを流したりし始めました。そんな頃、友だちから皇居の周りを走っているから一緒にどう? って誘われたんですね。実は、ぼくはもともとスポーツがそんなに好きじゃなかった。以前は、駅まで走っただけで心臓が痛くなって病院に駆け込んだことがあるくらいでした。でも、ちょうどその頃に手に入れたiPhoneにGPS機能が付いていて、自分の走った経路を記録できるとわかって、昔から日記とか、ライフログを残すのが好きな性格だったので心をひかれました。そんなことがあって、2009年に初めて東京マラソンに出場した時に、頭にバンドでiPhoneを固定してネットへ生中継したところ、なかなか好評でした。東京マラソンの「東京が一体になる」というテーマその通りで、東京中が大きな祭りのような雰囲気で、走っている人も応援している人も一体感があって本当に楽しかったんです。それで本格的にランニングを始め、毎年出場しています。走りながら風力発電をしてみたり、ビデオカメラで生中継をしたり、心拍数のデータをライブで流したり、ご覧の通りコスチュームもどんどん進化しています(笑)。
_普段も、その格好で行動されているんですよね(笑)。
自分でも馬鹿なことをしていると思っていますが(笑)、周りの人の笑顔が見るのが好きなんですよね。こんなハッピー格好をしたヤツが街に突然あらわれることで、皆が日常生活をちょっとだけ忘れられるといい。そんなスパイスのような存在になりたいんです。この格好で終電に乗ると必ず誰かから声をかけられて、ビジネスマンや若者と一緒に写真を撮って盛り上がるんです(笑)。ナイキジャパンと「RunLikeMe」という企画でコラボレーションしたのがきっかけで、いろいろなテレビ番組にも出演させてもらえるようになりました。最近ではどこに行っても声をかけられるようになって、とっても嬉しいです。
ジョセフさんと行き交う人びとが皆、笑顔であいさつに応えてくれる。
An artist representing the 20th century Joseph Voice ...
Standing at the moment of Shibuya in The construction work is reborn ...
Demolition just before, "Tokyu Toyoko shops East Building" last look Tsu ...
GINZA LINE Shibuya Station History and New Home
"Hachiko and the faithful dog Hachiko statue" exhibition in progress!
The violinist Ikuko Kawai is in Shibuya...
85年の東横ターミナルデパート物語
The Reason that Shibuya is Attractive to IT Startup Companies