I want to realize "I want to do things for children" from Shibuya through "Youtuber" that elementary school students sing.
FULMA株式会社代表取締役。1996年生まれ。北海道・旭川出身。高校時代に子ども向けのボランティア団体「FLEAD(フリード)」を立ち上げ、小中学生向けのキャンプの企画・運営などを行い、第18回ボランティア・スピリット・アワードで文部科学大臣賞を受賞。2016年7月、慶應義塾大学在学中に会社を設立し、「子供たちのやりたい!をカタチに」をミッションに掲げて事業開始。2017年3月、柏の葉T-SITEで「YouTuber Academy(ユーチューバーアカデミー)」をスタートし、現在、全国12カ所でスク―ル事業を展開している。
「小学生が将来なりたい職業」の上位ランキングに挙げられる「YouTuber(ユーチューバー)」。人気職業ながら「今まで子どもたちがユーチューバーになりたいという夢を叶える場がなかったことから、ユーチューバーアカデミーを立ち上げた」というのは、今春に大学を卒業したばかりのFULMA(フルマ)の齊藤涼太郎さん。人気ユーチューバーや億万長者を育てることが目的ではなく、あくまでも教育の観点から「子どもたちのやりたいを叶えて、自信を持ってもらいたい」と、その真っすぐな考えに一点の曇りもない。今回のインタビューでは、渋谷で活躍する若きベンチャー経営者の一人である齊藤さんを迎え、高校時代のボランティア活動を原点とし、子ども向けの体験事業や、ユーチューバーアカデミーを立ち上げるまでの経緯をじっくりと語ってもらった。
_高校時代に「子どものため」のボランティア団体を組織されています。そもそもボランティア活動を始めたのは、なぜですか?
僕が子どもの頃に地域のイベントやキャンプに参加したとき、なんか思い描くものと違う、自分ならもっと面白くできるのにって思ったのがきっかけです。例えば、スポーツレクなのに「なぜスポーツドリンクじゃなくてお茶なの?」とか、本当に些細なことなのだけど、子どもの時にこうしたいああしたいと思ったことを、実現したかったのが一つ。それからもう一つは「子どもだけじゃできない」「子どもだからね」という理由だけで断られるのが嫌で、そういう障壁を変えたいという気持ちも強くありました。そこで中学の同級生と2つ下の後輩の3人で、子ども向けのボランティア団体「FLEAD(フリード)」を立ち上げ、地域の子どもたちをキャンプに連れて行ったり、学習支援を行ったり、地域のおまつりを手伝ったりしていました。町内会長のおじいさんは「これは、絶対やらなきゃいけないよ!」と僕らをすごく応援してくれたのですが、大人の中には「変に人を巻き込むな!」「何かあったらどうする?」など否定的な声もありました。もちろん今考えてみれば、事故などのリスクもあるので理解はできますが、それは大人の都合だし、僕らはそういう考え方をひっくり返したいと思っていました。
_その後、否定的だった大人たちの見方が大きく変わったそうですね。
「ボランティア・スピリット・アワード」という中高生のボランティア活動を支援するアワードがあるのですが、高校3年生の時にたまたまポスターを目にしまして。僕らの活動は本当に予算がなかったので、「賞金があります」と書いてあるのを見て、応募したのがきっかけです。結果、最高賞である「文部科学大臣賞」を受賞したのですが、賞の効果は絶大で地元メディアの取材を受けたり、「思ったよりもちゃんとしていたんだ!」と周りの大人たちの見方が一気に変わり、僕らの活動を認めてもらう良い転機になりました。今の僕らがあるのもこの賞のおかげで、本当に感謝しています。
_大学入学後、起業までの経緯を教えてください。
大学1年生の5月にインターンに行ったんですね。当時はインターンという言葉すら知らなかったんですけど(笑)、「東京でもボランティアをしよう」という気持ちもあったのですが、自分の知識の限界も感じていたので一回働いてみようと。いろいろインターネットで調べて見つけたのが、レジャー・遊び・体験の予約サイト「asoview!(アソビュー)」。パラグライダー体験や陶芸教室などの情報をキュレーションして予約できるサイトで、僕はてっきり体験レポートをするのかなと思っていたんですが、会社に行ってみたら机に電話がドンと置いてあって営業だったという(笑)。楽しかったのですが、すごく忙しくて毎日数字を追う仕事で、さすがにこれはずっと続けられないと思うようになって。改めて、今まで生きてきた短い人生の中で「何をしている時が一番楽しかったかな?」と振り返ってみたら、高校時代にフリードをやっていた時だったなと。もし、それが仕事に出来るのなら、人生ずっとハッピーだなと思ったんです。いわば、FULMA(フルマ)は、僕がボランティアでやっていたことを、サスティナブルに続けるためにビジネス化したものなんです。
翌年2月までインターンで働き、3月から起業準備を始めて、大学2年生の7月に会社登記しました。ちょうど20歳になる年で「いま登記しなければ、一生ないかもしれない」と思い、最後は「エイヤー」で。かなり短い期間での起業でしたので、立ち上げ当初はウェブサイトもなく、サービスも何もリリースしていませんでした。まずは気持ちだけでスタートしたという感じです。
_フルマという社名には、どんな意味を込めているのですか?
「フルマ」という社名は、もともとはフルマインド(FULLMIND)の略です。最終的に「子どもたちの心が豊かに育ってくれれば、それだけでいいよね」という思いから付けました。でも登記から2カ月くらいにした時に、マインドのスペルは「MIだよ!」と言われて「マジかよ」って。思想としてはフルマインドなんですけど、会社設立時からミスってたという。でも遊び心も大事ですから(笑)。
見晴らしの良い恵比寿ガーデンプレイスタワー27階、若手起業家が集まるインキュベーションオフィス「COEBI(コエビ)」にオフィスを構える。
_創業時はどんなサービスを展開されていたのですか?
僕らは「子供たちのやりたい!をカタチに」というミッションを掲げています。とはいえ、子どもにもいろいろなレイヤーがあって、「やりたいことが全く分からない子どもたち」から「めちゃめちゃ分かってて言葉にも出している子どもたち」まで段階があります。僕らは「やりたいことが全く分からない子どもたち」に向けて、親の趣味趣向に左右されず、子どもにいろいろと経験してもらい、自分たちのやりたいを見つけてほしいなと。そこで月間定額で、様々な体験が好きなだけ受けられるサービスをスタートしたんですけど、それがとにかく辛くて。すぐにサービスをクローズしました(笑)。
_子ども向けのサブスクは良いアイデアだと思いますが、何が失敗の原因だったのですか?
今思えば、戦い方をいろいろ間違えていました。子どもたちが参加できる新しいツアーを毎月6〜8本作るんですけど、社員が100人くらいいればいいですが、当時は2人だけ。他のことをやりながら、質の高いコンテンツを生み出し続けるのは、かなり大変でした。また「定額制」とうたっていても最初からは難しいので、まずは単発利用から始めなきゃいけない。でも、そもそもお金ないから広告費も掛けられず、結果的に集客もままならない。さらに親の立場で考えれば、よく分からない大学生がやっている会社に、大事なわが子を預けるのか…と、いろいろ大事な視点が抜けていました。「子どもは体験がすべてだ!」と意気込んで始めましたが、今の僕らの体力では無理だと判断して、その事業は数カ月で止めました。
_その後ユーチューバーアカデミーをスタートするわけですが、そのきっかけを教えてください。
定額制の体験では「やりたいことが全く分からない子ども」を対象としていましたが、今度はその逆から考えて、「何かをやりたい子どもたちがいて、実現できていないことって何だろう?」って。いろいろ調べていたら、現在の子どもたちの憧れの職業ランキングの上位に「ユーチューバー」が入っているんだけど、子どもが安全に学べる機会や場がない。世の中の子どもがやりたいと思っている量と、実現できる環境のギャップが一番大きかったのがユーチューバーだったんです。でも自然で遊ぶことが大好きな僕としては、子どもたちがディスプレーに向かうことに納得ができなくて。だた、それは僕のエゴで、会社のミッションは「子どものやりたい!をカタチにする」を掲げて「子どもの気持ちを応援する」と言っているにも関わらず、「自然体験がいいという理屈で、それをやらないのはおかしいし、ユーチューバーをたたいている大人たちと何も変わらない。お前は誰の味方なんだよ」と仲間から言われて決心。やると決めたら、リソースもないので全振りしてやっていこうと準備を始めました。
_それまでユーチューブ動画を制作するなど、馴染みはあったのですか?
いえ、1回もやったことがなかったです。ヒカキンさん? みたいな(笑)。なので事業化に向けて、ユーチューブと名の付く本はすべて買ってきて、「なぜユーチューブが面白いのか?」「業界がどうなっているのか?」など、とにかくめちゃくちゃ調べました。トップユーチューバーがやっていること、人気がでる要素などを徹底的に分析して、それを子ども向けの教育として、どう落とし込んでいくかを考えました。
_経験がないのにやり始めようという勇気がすごいですね。
当時、僕らはETIC.(エティック)が運営する未来の起業家・イノベーターのための学校「MAKERS UNIVERSITY」のプログラムに参加していて。僕らのメンターが、プログラミング教室を展開している「Life is Tech ! (ライフイズテック)」代表・水野雄介さんでした。水野さんはあんなに手広くスクールを展開しているにも関わらず、ご自身はプログラマーじゃなんですよ。本人に聞いたら「別に自分ができなくても仲間がいればいいんだよ」って、「自分の領域から考えたらできることは限られちゃう。20代のペーペーができる範囲なんて、世の中からすれば大したことないから、それだったら勉強するしかないよね」とアドバイスされ、僕らも経験ゼロながらスタートしようという気持ちが高まりました。
柏の葉T-SITE「T-KIDSシェアスクールの外観(写真提供=齊藤涼太郎さん)
_一番初め教室はどこから始めたのですか?
柏の葉 T-SITEにある「T-KIDS シャアスクール」です。僕らがすごくラッキーだったのは、T-KIDS さんに見つけてもらえたことです。ETIC.運営の「MAKERS UNIVERSITY」プログラムの一環として、渋谷ヒカリエで今まで学んだことを発表する「デモデー」というイベントがあって、僕らは失敗談を中心に話をしたんです。最後にメンターの水野さんが「りょうちゃんは次に何をしようと思っているの?」と話を振ってもらったので、「実はユーチューバーの事業をやろうと思っている」と言ったら、たまたま「蔦屋書店」を運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の方が会場にいらして、「実はユーチューバーの教室を探している」と僕らに声をかけてくれたんですよ。CCCの担当者も新卒で、増田会長からトップダウンで「ユーチューバー教室を探してこい!」と言われたものの、どこに行けばいいのか悩んでいたそう。そんな時に僕らが「ユーチューバーの事業をやるよー」というのを見て、「あっ、ここにいた!」と飛んできたわけです。
ただ、その話が11月で、「柏の葉 T-SITE」の開業が翌年3月でした。「あと4カ月ですが間に合いますか?」って言われて、「絶対に間に合わせます。損はさせません」みたいな(笑)。僕らの1拠点目が「T-SITE」というオシャレなスペースだったのはすごく大きかったです。「蔦屋書店」の看板があるだけで、子どもを預ける親も安心だし。仮に僕らだけで、どこか雑居ビル地下のレンタルスペースでやっていたら、きっと袋だたきになっていたと思う(笑)。 僕らが社会的な信用を得るきっかけになりましたね。
_教室運営は順調にスタートできたのですか?
T-KIDSシェアスクール内、ユーチューバーアカデミー教室の様子
ところが、いろいろやらかしまして(笑)。4月にスクールを開講するため、3月に体験会をやりました。告知と同時に1回目のイベントがすぐ定員に達し、3日後に2回目のイベントもすぐに埋まったんです。「これはいける!」ということで、T-KIDSさんから「3月にもう2回体験会をやりましょう!」と。でも、「1回3,000円は安すぎたかな?」という話になり、あとの3、4回目の体験会の参加費を7,000円に引き上げたら、なんと応募がゼロになったんですよ。幻のハイパーインフレと呼んでいるのですが(笑)。そりゃそうですよね、1回3,000円だったものが、2週間経ったら7,000円ですから。いざスクールを開講してみたら応募はたったの一人。これでは無理と判断して一旦スクールは止めて、単発のワークショップのみに切り替えることに。定員12人、隔週1回2時間で3,000円のワークショップを1年間続けたのですが、売上はたかだか知れていますよね。手数料を払ったら、何も残らない。そこでいくつか教室を広げなきゃいけないと思い、本格的に営業活動をスタートしました。小学館グループが運営する「ポケモングローバルアカデミー」にお願いに行ったり、小学生向けのプログラミング学習スクール「みらいごとラボ」からお声を掛けてもらったり…、ようやく現在12カ所でスクールが展開できるようになりました。
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