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渋谷川沿いの東横線線路跡地を活用し、新しい複合施設「渋谷ストリーム」が誕生!

100年に一度と言われる再開発が行われる渋谷駅周辺。「渋谷駅街区」「渋谷駅南街区(渋谷川沿い)」「道玄坂一丁目駅前街区(東急プラザ跡地)」「渋谷駅桜丘口地区」「渋谷宮下町計画(都営宮下町アパート跡地)」「南平台プロジェクト」と同時に6つの地区の工事が着々と進んでいる。
環境整備後の渋谷川(将来予想パース) 画像提供:東京急行電鉄(株)

その数ある開発プロジェクトの中でも、渋谷川沿いの新たな水辺空間の誕生として注目されるのが「渋谷駅南街区(2018年秋開業)」だ。2013年3月、東横線と副都心線の相互直通運転に伴い、東横線渋谷駅と代官山駅間の線路が地下化。その東急東横線旧渋谷駅ホーム及び線路跡地、渋谷川の水辺空間を含めた再開発プロジェクトが「渋谷駅南街区」となる。従来、渋谷の顔といえば、「センター街」「公園通り」への玄関口となる「ハチ公前広場」側をイメージする人が多いだろう。その一方、反対側に位置する「渋谷駅東口」は「渋谷の裏」「渋谷のB面」として見られ、暗く地味な存在であった。再開発による明るい水辺空間の創出は、渋谷駅とダイレクトにつながる好立地の新しい商業エリアを生むと共に、人の流れも大きく変える。「ハチ公前広場」側と合わせた「両A面」として、渋谷の街の魅力をますます高めていくものになるだろう。
(左)渋谷ストリーム外観(近景・北西から) (右)フロア構成 画像提供:東京急行電鉄(株)

10月24日(月)、「渋谷駅南街区」の施設名称が「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREM)」と決定し、その計画詳細が明らかとされた。高さ180メートル、延床面積約116,700平方メートルの大規模複合施設となる渋谷ストリーム。 動画提供:東京急行電鉄(株)

コンセプトは「クリエイティブワーカーの聖地」とし、ITや映像、デザインなど、様々な分野のクリエイティブワーカーたちが集い交流し、様々なチャレンジができる場を目指すという。「流れ、小川、絶え間なく続く」などの意味を持つ「ストリーム」の名称は、緩やかに流れる渋谷川沿いの立地と、ここから世界に向けて新しいモノ・コトを発信し続けていきたい、という思いを込めて付けられたものだそうだ。 (左上)商業施設 (左下)ホテル (右上)サイクルカフェ (右下)オフィスロビー 画像提供:東京急行電鉄(株)

地上35階建ての同施設の各フロアは、1〜3Fに約30店舗の商業施設、4Fにクリエイター向けのコ−キングスペースとスモールオフィスのほか、自転車通勤をサポートするサイクルカフェ、フットサルコートとして使える人口芝の多目的広場。9〜13Fに客室数180室のシティホテル、14〜35Fにインキュベーションオフィス。そのほか、6Fにカンファレンスルーム、音楽ライブや新製品発表会などの用途に応えるホール(収容人数700人規模)が設けられる。昨今、「職住一致」「職住近接」といい、職場と住居を近づけて労働効率を上げる動きが高まっているが、オフィスと商業施設、エンターテイメントスペースを複合化させることで、仕事と遊びの境目をボーダーレスにしていこうというのが狙いだ。「働くように遊び」「遊ぶように働く」「すべてが仕事ですべてが遊び」、渋谷らしい自由な働き方や暮らし方を具現化する施設づくりが進められている。
渋谷川(稲荷橋広場から見る) 画像提供:東京急行電鉄(株)

複合施設のほか、開発で見逃せないのが「渋谷川の再生」と「遊歩道の整備」。渋谷駅周辺で唯一川が地上に顔を出し、渋谷と川の深い関わりを持つ同街区であるが、ご存知の通り、今までの渋谷川は水量が少ないうえ、どぶ川としてのイメージも強く、お世辞にも魅力的とは言い難いものであった。

かつて東横線が高架橋上を走っていた頃の渋谷川(撮影:2012年9月)

清流復活水を活用した「壁泉」とよばれる水景施設を整備し、渋谷川を再生させることにより、東横線旧渋谷駅から並木橋付近までの約600メートルの水辺空間と緑豊かな遊歩道が生まれる。かつての高架貨物鉄道の線路跡地を再生したニューヨークの「HIGH LINE(ハイライン)」をも彷彿させ、水辺を散策したり、水景を眺めながらカフェで食事をしたり、「渋谷のオアシス」ともいうべき潤いに満ちたスペースとなりそうだ。さらに渋谷と代官山、渋谷と恵比寿をつなぐバイパス、結節点としての役割も担い、「広域渋谷圏」として街と街の連携および相乗効果をより高めていくことになるだろう。

竣工は2018年夏、開業は2018年秋を予定する。

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編集部・フジイ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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