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渋谷らしいペインティングイベントで、東急東横店・JR玉川改札に感謝

10月から解体工事が始まる東急東横店。あと2日後の25日終電で、JR山手線玉川改札が閉鎖され、東急百貨店西館2Fの共用通路も通行できなくなる。いよいよ本格的なお別れに向けたカウントダウンが始まった。

▲東急東横店西館1階通路

86年の歴史を締めくくるラストイベントとして、東急東横店・JR玉川改札に感謝を込めたペインティングイベントを行うアートプロジェクト「#391045428 (#サンキュートーヨコシブヤ)」が、9月23日から25日までの3日間限定でお披露目されている。

▲西館2FのJR玉川改札付近のシャッター

アートプロジェクトの舞台は、東急東横店西館1Fと2Fの駅通路両側に並ぶショップのシャッター。3月31日の閉店後、同エリアは各ショップのシャッターは完全に降り、かつての賑やかさがすっかりと消え失せ何とも寂しさが漂う。今回のアートプロジェクトでは、解体を待つショップシャッターや通路、階段の壁など約30箇所に、感謝の気持ちをしたためたアート作品をペイントし、閉鎖までのわずかな時間を皆さんに楽しんでもらおうというもの。

▲JR玉川改札から渋谷マークシティ方面へ向かう通路

▲西館2Fのキールズ跡。レンガ調のショップデザインとグラフィティーアートがマッチしている

同企画は、東急とクリエイティブ会社BAKERUが共同で実施。1〜2Fの階段は「街」や「生命」をテーマに美術家・青山健一さんが、2F通路は主に渋谷周辺で活動するグラフィティ・アーティストらがペインティングやグラフィティを担当し、22日の終電から始発までの一夜ですべて手掛けたという。

▲22日終電から一夜ですべてのペンティングを仕上げた

23日始発から一般公開されているが、おそらく通勤や通学で渋谷駅に到着した人びとはかなり驚いたのではないか。 中には「とうとう、駅の中まで落書きされてしまったのか…」と、一瞬ギョッとした人もいるかもしれない。とはいえ、グラフィティアートでお別れを告げるのも、何とも渋谷らしい粋な演出ともいえる。

▲旧銀座線渋谷駅に通じる階段。西館2Fから1Fへ向かう途中、壁に大きく#391045428の数字が描かれている。

各アート作品には「#391045428」という謎の数字も一緒にペイントされているが、これは「♯サンキュートーヨコシブヤ」を表す数字だ。多感な青春時代、悪いことも良いことも渋谷で経験し、渋谷に育てられたという人もきっと多いだろう。#391045428という数字には、そんな渋谷に対する感謝の気持ちが強く込められている。

グラフィティ・アーティストらによる作品制作の様子は9月24日夜、オンライン上にメイキング動画として一般公開を予定(https://bakeru.co.jp/391045428/)。

アート作品の会期は25日終電まで。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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