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「ONE-STOP! SHIBUYA」ウェブがオープン 渋谷のプロモーションに悩んだら

サッカーワールドカップ、ハロウィン、カウントダウンなど、歓喜の瞬間を共に分かち合う「場」として、良くも悪くも多くの人びとが「渋谷の街」にやってくる。新型コロナに伴う非常事態宣言下では、渋谷スクランブル交差点の人出減少がニュースとして大きく取り上げられていたが、「『まちの賑わい』が渋谷の一番の魅力なのだ!」と気づかされた人もきっと多いはずだ。
▲渋谷スクランブル交差点を中心にデジタルサイネージやビルボードなど数多くの広告メディアが掲出されている。

1999年、渋谷QFRONT(キューフロント)誕生とともに、ビル壁面全体を覆う巨大なデジタルサイネージが設置され、駅前やスクランブル交差点周辺のコマーシャル色やエンターテイメント性が一気に高まった。渋谷の街中に広告を一斉に掲出する「渋谷ジャック」や、QFRONTの巨大サイネージを含む駅周辺の大型ビジョン数カ所から同じ広告を同時に流す「渋谷シンクロ放映」というワードが広告業界で使われ始めるなど、渋谷はイベントやプロモーションなど、最先端の情報やトレンドを発信する場として確固たる地位を築く。「ロンドン・パリ・ニューヨークに続く国際都市へ」を掲げる渋谷区であるが、広告プロモーション領域においては、既にその域に達している。

▲再開発で新たに生まれた渋谷ストリーム、渋谷川沿いの広場や遊歩道スペース。新たなプロモーションの場として活用されている。

現在、渋谷駅周辺は再開発で商業施設が次々に誕生し、同時に広告プロモーションやイベントなどで利用できそうな広告媒体や広場、公共スペースもどんどん増えている。が、その一方で管理する事業者はバラバラ、情報のアップデイトもバラバラで、正直どこにどう問い合わせればいいのか全く分からない。「何かプロモ―ションを仕掛けたい」と考えている広告代理店やSP会社、企業のマーケティングや宣伝担当者の多くは、渋谷エリアの情報を集約するデータベースやウェブサイトをきっと求めていることだろう。

▲9月30日にオープンした新ウェブサイト「ONE-STOP! SHIBUYA」トップページ

こうしたニーズに応えるべく、今秋にウェブサイト「ONE-STOP! SHIBUYA(https://eventvenues-shibuya.jp/)」が立ち上がった。東急メディア・コミュニケーションズが運営する同サイトは、渋谷のまちを使うユーザ情報の基礎データや、渋谷で開催予定のイベントカレンダー、渋谷エリアに点在するイベントスペース、駅や屋外広告の検索機能など、渋谷プロモーションに欠かせない情報を一括集約するもの。基礎データに加えて、渋谷に関する最新マーケティング事例など、プロモーションに役立つコラム記事も随時更新していく。

また、同ウェブで特に注目したいのは、相談窓口「ユニークベニュー」の開設である。既存の広告媒体やスペース情報に留まらず、従来では考えなられなかった渋谷のロケーション、公共空間を活用したプロモーションやイベントなどを行いたいと考えた時に、まずここにファーストコンタクトを取れば、窓口機能となり、街のステークホルダーとのネットワークを活用しながら、様々な企画のサポートを行ってくれる。もちろん持ち込まれる案件のすべてというわけではないと思うが、実現を目指しお手伝いを行ってくるのは心強い。例えば、成功事例では2020年春の渋谷ファッションウイークで、再開発工事中の「渋谷駅西口地下施設」内を利用したファッションショーを実施したという。工事中のエリアでイベントを実施するのは、事業者や行政、地元組織、エリマネなどの連携が必要で、そう容易いことではないが、なんとか実現にこぎ着けている。同サイトのコラム記事内で、西口地下でのファッションショー実現までのプロセスを詳しくレポートしているので、そちらもチェックしみてほしい。

「あそこは、どうやったら使えるの?」「来年の渋谷音楽祭でこんなプロモーションを仕掛けたいのだけど…」「渋谷エリアに点在するイベント会場やライブハウスを周回しながら楽しめる、サーキット型イベントがやりたい」など…、ブレスト会議で非現実的なアイデアが出てくることもあるだろう。実現はそう簡単ではないかもしれないが、渋谷に関するプロモーションや企画で迷ったら、まずはこのウェブサイトに相談してみてはいかがだろうか。それが近道と言えそうだ。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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