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カプセルホテルで仕事!? 「ザ ミレニアルズ渋谷」が提案する新プラン

ビフォーコロナを振り返れば、東京五輪開催を直前に控え、渋谷の街なかいる人々の半数近くは海外旅行客が占めていた。その受け皿となるべくホテルやAirbnbなどの宿泊施設も急増し、日本経済を観光産業がけん引してくれると誰もが信じて疑っていなかったことだろう。ところが「さぁ、これから書き入れ時だ!」というタイミングで、想定外の事態に見舞われ、言うまでもなく宿泊施設をはじめ旅行産業は壊滅的な打撃を受けた。まさに悪夢である。

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2018年にオープンした渋谷・神南のお洒落なカプセルホテル「ザ ミレニアルズ渋谷」も、利用者の7割近くを海外旅行者が占めていたといい、その影響ははかり知れない。その一方で、コロナ禍ならではの新たなニーズを捉え、同ホテルでは新サービス「テレワークポッド」の提供をスタートさせている。緊急事態宣言下で、会社は自宅での在宅勤務を推進するものの、家族のいる自宅では仕事に集中できない、ネット環境が整っていないなど…の問題を抱える人も少なくない。そういた会社・自宅以外の「サ―ドプレイス」を求めるビジネスワーカーの需要を見込み、宿泊利用が減少するカプセルホテルの個室空間を「ワークスペース」として貸し出すというユニークな試みを始めた。漫画喫茶やコワーキングスペースなどとは異なり、カプセルホテルの場合、狭いながらも「完全プライベート」を確保できる点が一番のメリットである。

「テレワークポッド」一室の大きさは、天井高2.3メートル×床面積3平方メートル。通常、カプセルホテルといえば、単に寝るだけの箱をイメージする人が多いと思うが、同ホテルの特徴は2.3メートルに天井が高いため、立ち上がっても全く圧迫感がないこと。宿泊利用の場合は、ここにベッドが備え付けられているが、テレワーク利用の場合は広々と使えるL字型のデスクとチェアが設置されているほか、電源 4 口コンセント、USB 専用2 口、Wi-fi(プライバシーシールド設定あり)など、仕事に集中できる環境が整う。さらに個室内の天井部には換気ファンを設置されているため、空気に淀みがなく、常にフレッシュな空気が循環しているのも安心だ。

利用時間は 8時〜24時の間で1 時間から最大 16 時間まで。その間、出入り、飲食の持ち込みも自由。料金は 1 時間 1,000 円、1 日 3,000 円、月契約の場合は 69,000 円。

さらに「テレワークポッド」と、従来の宿泊利用の「スマートポッド」を組み合わせた宿泊プラン「Work&Sleepプラン」の提供も実施。日中の仕事はテレワークポッドで、睡眠はスマートポッドと、1回の宿泊で2つのポッドを両方使うことができるお得なプランである。スマートポッドにはセミダブル(ワイド120センチメートル)のベッドが備え付けられ、カプセルホテルとは思えないゆったりとした寝心地が味わえる。Work&Sleepプランの料金は6,545円/ 1泊。この料金の中には、ポッド2つの占有のほか、朝食、コーヒー(24時間無料)、フリービール(17時半〜18時半)、シャワー、供用コワーキングスペース(3階)の利用など、至れり尽くせりなサービスが含まれている。

テレワークのみの利用なら、丸1日利用しても3000円とかなりリーズナブル。全集中したい時、気分を変えて仕事したい時に使ってみてはいかがだろうか。

ザ ミレニアルズ渋谷
Work & Sleepプラン詳細

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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