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神南エリアの「渋谷区立北谷公園」が生まれ変わる! ブルーボトルコーヒーも併設

渋谷・神南の「渋谷区立北谷公園」が4月1日、渋谷区内初のPark-PFI事業として装いを新たに生まれ変わる。

渋谷など繁華街に近い都市公園は子どもの遊び場という側面はなく、施設の老朽化も進み、公園としての魅力を十分に発揮しているとはいえない。「北谷公園」も例外ではなく、アパレルなど近隣ショップの店員たちの憩いの場として役割は一定程度果たしているものの、それ以上でもそれ以下でもないスペースだった。とはいえ、地方公共団体の財政が深刻化する中で、公園施設のアップデイトになかなか手が回らないという現状がある。

こうした背景のもと、2017年に都市公園法が改正され、公園利用者の利便性を向上させる飲食店や売店などの公園施設の設置と、その施設から生じる収益を活用して、公園設備、改修等を行う者を公募で選定する「公募設置管理制度(Park-PFI)」が新たに設けられた。渋谷区で初めて、この制度を活用して新たに生まれ変わるのが「北谷公園」である。2019年に渋谷区のプロポーザルで公園整備運営事業者を募集し、東急を代表とし、日建設計、CRAZY ADで構成される「しぶきたパートナーズ」が指定管理者に決まった。

しぶきたパートナーズは植栽や公園施設の維持管理のほか、感度の高い地域プレイヤーが豊富である地域特性を生かし、イベント企画・誘致など公共空間運営を含めたトータルマネージメントを行っていく。さらに公園内に新たに完成する2階建ての建物には4月28日、渋谷エリア初出店となる「BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)」がオープンする予定となっている。

▲オープン後の賑わいイメージ

その建物の横には屋根付きの広場が併設され、コーヒーを楽しむカフェスペースとしての利用のほか、展示やワークショップ、地域のお祭り、マルシェなど「地域連携」して幅広いイベントを行う。今まで殺風景だった同公園の大幅なリニューアルに伴い、地域の人びとや、渋谷で働く人びと、渋谷に遊びに来た人びとが交流し憩う「新たな場」として、様々な取り組みを行っていくという。

▲桑沢デザイン研究所の学生がデザインしたロゴデザイン

新たな公園のロゴデザインは、同エリアにある専門学校 桑沢デザイン研究所の現役学生たちを対象にコンペを実施し、総合デザイン科3年の板谷言葉(いたやことは)さんの作品が最優秀賞に選出。渋谷の「し」と「S」を掛け合わせた形をベースに表現されたデザインが特徴となっている。

渋谷区では、昨年オープンした「MIYASHITA PARK」など、都市公園の新たな使いみちを模索し始めている。コロナ禍でまちの経済が冷え込む中、感染対策にも有効な屋外スペースを軸にまちの活性化を図っていくことは、決して悪いことではないだろう。4月1日の開業が楽しみだ。

<渋谷区立北谷公園の概要>
○住  所:渋谷区神南一丁目7番地3号
○面  積:960平方メートル
○主な施設:樹木、ベンチ、屋根付き広場など
○公  式: https://shibuya-kitaya-park.tokyo

<公園内建物の概要>

○構造規模:鉄骨造 地上2階建て
○建築面積:181.92平方メートル
○延床面積:295.98平方メートル
○用  途:飲食店、イベントスペース

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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