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みんなで乗れば乗るほど便利になる! 地域で育てるシェアリングモビリティ「mobi」の可能性とは

WILLER株式会社が7月1日より渋谷区でサービスを開始したAIシェアリングモビリティサービス「mobi」。月額5000円で半径2km以内の生活圏内移動に使える自転車ともマイカーともタクシーとも違う新たな移動サービスです。

サービス提供エリアは、おおむね原宿駅、渋谷駅、代々木上原駅を結んだ内側。現在は東京都渋谷区と、京都府京丹後市エリアで同サービスを展開していますが、今後もサービス提供地域は増えていく予定だとか。

▲現在の渋谷区内でmobiが利用できるのはこのエリア

乗車したい時には、専用アプリか電話で予約できますが、専用アプリが圧倒的に便利! 乗車・降車はあらかじめ設定されている「ポート」と呼ばれるスポットで行うことになっていて、現在は保育園などがポートに。アプリの地図上で自分が乗る位置と降りる位置を指定すると、付近のポートにmobiが迎えに来てくれます。

▲アプリではエリア内を走っているmobiが今どのあたりにいるかも確認ができます

|想像以上にラグジュアリーな車内に思わずテンションが上がる!

mobiはシェアリングモビリティなので、エリア内の人たちと相乗りをして、それぞれの目的地に向かっていきます。「相乗りして地域内を走るモビリティ」と聞くと、コミュニティバスのようなものを思い浮かべますが、実際に迎えに来てくれたmobiに乗り込むと、想像と全く違っていて驚きました。車内は広々としていて快適。シートを倒すとフルフラットになり、目的地までゆったり休息できます。エリア内の移動なので乗っている時間が短いのが残念なほど(笑)。最初に乗ったときは、子どもたちのテンションも爆上がりでした。

▲シートの間に見える筒のようなものが深紫外線LEDを搭載した空間除菌消臭装置「エアロピュア」。手指消毒用のアルコールも完備されています

自分が行きたい目的地に向かう途中で、ほかの乗客の目的地に向かったり、新たな乗客を迎えに行ったりするため、お迎え時間が前後する可能性があるのはシェアリングモビリティとして当然のこと。時間が限られている場面で使うのが難しいのは正直なところですが、例えば渋谷駅付近まで食事に出かける場合、行きは電車やタクシーで向かい、帰りは食事が終わる頃を見計らってmobiを呼び、到着のタイミングまで店で過ごせばゆったり帰れそう。ほかにも、行きはシェアサイクルなどを利用して、買い物の荷物が増える帰りはmobiを使うなど、移動手段の選択肢が増え、目的に合わせてmobiを選んで利用することができます。

WILLERで渋谷mobiを担当している成島さんは、2歳のお子さんを子育て中とのことで、子育て世帯とmobiの親和性を感じているそうです。 「買い物の荷物と、歩き疲れた娘を抱えて汗をかきながら必死になって歩くより、少し遠回りになるとしても快適に移動できるmobiを選びたいと思ってしまいます。子どもと一緒に移動するときは、ある程度時間に余裕を持って動くので、徒歩で子どもにあっちこっちに行かれて帰宅が遅くなるくらいなら、快適に座ってゆっくり帰れたほうが母の省エネになって、帰宅後もダメージが少ないのでは」と。

最近は雨の日もレインコートを着込んで自転車で移動するのが当たり前というパパママも決して少なくないはず。「雨の日は保育園からmobiで帰宅」が定番になると、子育ての負荷がぐっと減りそうです。

「晴れた日はシェアサイクル、雨の日や暑すぎる日はmobiなど、その日の天候や気分、誰と利用するかといったシチュエーションによって、いろいろな使い方を試していただけるのが、サブスクで利用していただくメリットだと思います。ご自身や家族にとって心地いい使い方を見つけていただけたら」(成島さん)

▲前後のシート間隔もゆったり。相乗りしていても窮屈さは感じません

|地域の人たちと使えば使うほど、モビリティも自分の街も便利になっていく

mobiが目指しているのは、単なる新たな移動手段ではなく、モビリティを介した「新たな地域コミュニティ」の形成。運転は固定した数名のドライバーが担当するので、利用するうちに顔見知りになれます。子どもが遅い時間に塾や習い事から帰ってくるときにもmobiを使えば、「いつものドライバーさん」だから親も子どもも安心です。いつも同じタイミングでmobiを使うご近所さんともつながりが生まれるでしょう。

乗り降りポイントである「ポート」も、利用する人たちの「ここにもポートがほしい!」という声が集まれば、新たに設置可能とか。近所の人たちがよく利用するスーパーマーケットがポートになれば、「スーパーでの特売日は、買い物した後mobiで帰宅」が地域でおなじみの光景になるかも。

「“新しい乗り降りポイントを設置してほしい”“ここは乗り降りに不便だから、場所をずらしてほしい”など、地域のユーザーが協力し合うことで、自分たちにあった利便性の高い移動サービスにすることも可能です。同じライフスタイル・同じ価値観で繋がった人たちのコミュニティでモビリティを共有できるのがmobiの特徴であり、日常の移動の選択肢が増えることで、暮らしがグッと快適になるのではと考えております」(成島さん)

▲通常のタクシーと同じように後部を積んでもらうこともできます。買い物で荷物が増えてしまったときも安心!

まだ開始したばかりのサービスですが、今後は、区内で開催されるイベントなども利用者どうしで共有できたり、地域の人たちと一緒に「mobi」に相乗りして向かったり、なんてこともあるかもしれません。今はコロナ禍で難しいですが、渋谷mobi独自の地域イベントの企画・実施も考えているとか。「イベント等を通じて、そこへ行く目的を提供することで、お出かけするきっかけや、新たなコミュニティの発見を提供し、人と人、人とまちをつなげていきたいと考えています」(成島さん)

現在(2021年12月31日まで)行われているキャンペーンとしては、渋谷フクラス(東急プラザ渋谷)にmobiで来館すると、東急プラザで利用できる500円券をもらえるというものが。今後もこのような「渋谷でmobiを使うと得をする」キャンペーンが登場することを期待したいところです。

利用者が増えて、地域で使えば使うほどエリアも広がり、台数も多くなり、より便利になっていくのがシェアリングモビリティの面白さ。現在は、公共交通機関では行き来しづらい渋谷区の北と南エリアが「mobi」によって「近く」なることも…⁉ ニューノーマルによって、スローな生活が見直されている現在だからこそ、自分が住むエリアを思いがけないルートで走り、思いがけない出会いを生むモビリティを入り口にコミュニティを広げていくのもいいかもしれません。

渋谷mobi
https://travel.willer.co.jp/maas/mobi/shibuya/

古川はる香(tannely)

渋谷区在住15年。女性誌、育児誌などでもライターとして活動中。渋谷に住むママ目線での情報をお伝えしていきたいです。

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