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“公共トイレ”の見方が変わる!? 「THE TOKYO TOILET」を巡るバスツアー

最近、渋谷の街で、一瞬トイレとは気づかないようなデザイン性の高い公衆トイレが増えている。すでにご存じの方も多いだろうが、日本財団と渋谷区と連携して行った区内17ヵ所の公衆トイレを生まれ変わらせる「THE TOKYO TOILET」プロジェクトによるものだ。世界的に活躍する16名の建築家、デザイナーが参画し、メンテナンスにも力を入れることで、これまでの公衆トイレにあったネガティブなイメージを払拭するものだ。2023年3月をもって予定されていた17ヵ所すべてのトイレがオープン。9月には昨年に続き、いくつかのトイレを巡り、デザインやメンテナンスに関わる当事者から話を聞けるバスツアーが実施された。

|渋谷区内北部のトイレを見学し、実際のメンテナンスを見る機会も

代々木公園の目の前にある「はるのおがわコミュニティパーク」と「代々木深町小公園」に2020年8月にオープンした坂茂(ばん・しげる)さんが手掛けたトイレは、「使用しないときはトイレの中が見える」という斬新な発想が話題になり、一時はトイレ前に人だかりができたほど。今回のバスツアーはここを出発点として、区内北部に2023年に入ってからオープンしたトイレを中心に6つのトイレを巡る。さらにメインコンテンツとして、「笹塚緑道公衆トイレ」のデザインを手がけた小林純子(こばやし・じゅんこ)さん、トイレの総合メンテナンスフランチャイズ本部である株式会社アメニティ代表取締役で、THE TOKYO TOILETメンテナンスチームの一員の山戸伸孝(やまと・のぶたか)さんによる講演を聞くことができる。

撮影:永禮賢 提供:日本財団/ トイレ内に入り、鍵をかけるとガラスが不透明に変わる(気温が低下するとガラス壁が不透明になるのに時間を要することから、10月中旬〜5月中旬は常時不透明の運用となる)。地圖

「はるのおがわコミュニティパークトイレ」に続いては、代々木八幡宮参道である階段の上り口にある「代々木八幡公衆トイレ」。続いては2023年3月にオープンしたばかりの「西参道公衆トイレ」。そして、かつて京王線が走っていた跡地に建つ「西原一丁目公園トイレ」。ここでは「THE TOKYO TOILET」の清掃を担当する東京サニテイションによる実際の作業も見学することができた。

撮影:永禮賢 提供:日本財団/ 背後の森と調和するキノコのような形状。地圖

撮影:永禮賢 提供:日本財団/ トイレ正面の凹みには、さまざまな高さの手洗い場が並ぶ。地圖

撮影:永禮賢 提供:日本財団/ 夜にはトイレ全体が明るく灯り、周囲を照らす“行燈”となる。地圖

公共トイレに地域コミュニティ形成に活用できる空間が組み合わせられている「幡ヶ谷公衆トイレ」、その特徴的なドーム型の形状に誰もが惹きつけられる「七号通り公園トイレ」を見学した後には、お待ちかねの講演会の会場に到着。

撮影:永禮賢 提供:日本財団/ 建物中央にはベンチとオープンスペースが ※現在ベンチは設置していません。地圖

撮影:永禮賢 提供:日本財団 音声認識システムが搭載され、声で操作も可能。地圖

|公共トイレは「街のみんなの財産」と呼べる場所である

講演会は、バスツアーにも同行したラジオパーソナリティの宮川賢(みやかわ・まさる)さんが進行を担当。設計事務所ゴンドラ代表の小林純子さん、株式会社アメニティ代表取締役の山戸伸孝さんに設計者、メンテナンス担当者、それぞれの目線から見た「THE TOKYO TOILET」について聞いた。

左)小林純子さん。設計事務所ゴンドラ所長、一般社団法人日本トイレ協会会長。1989年四国坂出の公衆トイレ「チャームステーション」の設計に携わったことをきっかけに公共トイレの設計を中心に活動を始める。現在までに約250件の公共トイレプロジェクトに携わる

中)山戸伸孝さん。トイレの総合メンテナンスフランチャイズ本部、株式会社アメニティ代表取締役。トイレ診断士1級、臭気判定士、給水装置工事主任技術者などの資格を持ち、現場をこよなく愛す。日本トイレ協会運営委員、広報渉外部会責任者

右)宮川賢さん。劇団主宰者、放送作家、タレント、ラジオパーソナリティなどさまざまな顔を持ち、マルチに活躍。公共トイレに関する造詣も深い

小林さんは、これまでも数多くの公共トイレの設計を手掛けている「トイレ設計のプロ」とも言える人物。THE TOKYO TOILETの清掃・メンテナンスに携わる「トイレ掃除のプロ」である山戸さんは小林さん設計の笹塚緑道公衆トイレを実際に訪れた際、メンテナンスを考慮されたしつらえになっていることを感じ、あまりの感動に直接連絡をしたほどだという。

一方で山戸さんは「一般的な公共トイレとTHE TOKYO TOILETのトイレ、どちらの清掃が大変かというと、圧倒的にTHE TOKYO TOILET!(笑)」と強調する。さらに「みなさんもご覧になったと思うのですが、THE TOKYO TOILETのトイレって床や壁に白が多く使われていますが、白って汚れが目立ちます。泥のついた靴で入ってきたり、尿が飛んだりすれば、床も壁も汚れます。男性の尿なんて、横に2m飛ぶんですから! 小林先生が設計した笹塚緑道公衆トイレは、そういったことを熟知したうえで素材も選ばれていたので、私のほうから『この床材は何という素材ですか?』とお聞きしたほど」と細かい配慮に驚いたという。

それに対して、小林さんは「公共トイレというのは、あまりペンキ塗り替えなどの大型改修をされることもなかなかないですし、清掃もこまめにされないところがほとんど。設計する側としては手ごわい建築物だと思います。だからこそ、新たな公共トイレを建築するうえでメンテンナンスとデザインは両輪でないといけないと思うのですよね。完成したときの快適さをどれだけ長く維持するかが重要」とし、周辺の環境や使う人、メンテナンスの度合いも考慮しながら設計に至ったという。

公共トイレをデザインするうえで、常に「公共トイレは街のみんなの財産である」ということを念頭に置くという小林さん。「街の方たちが自分の拠点のひとつのように思い、生活の中で寄り道してくれる、困ったときには駆け込んでくれる。そんな場所であるべきだと考えています。これまでの公共トイレは“汚い・くさい・暗い・怖い”の4Kと言われていました。今回THE TOKYO TOILETの発想は本当にうれしいですし、素晴らしいですよね。人がたくさん立ち寄ることで、いたずらなどの弊害もあるかもしれませんが、やっぱりたくさんの人が立ち寄ってくれるのは、公共トイレにおいてとても大切なことだと思うのです」と同プロジェクトに対する想いを語った。

|ひっそりした場所に違う世界を。月が昇りウサギが躍る「笹塚緑道公衆トイレ」

小林さんが手がけた「笹塚緑道公衆トイレ」は、京王線の線路が通る高架下であり、かつては玉川上水が流れていた玉川上水旧水路が前面にあることから、設計するうえでも制約となったという。

「建築家というのは制約があったらあったで、それをどう塗り替えるか面白がるものですから(笑)。今回であれば、下にまだ水が流れている暗渠の上なので、あまり重たい素材を使わないというのがひとつ。また、高架下でどうしても埋もれてしまい、都会の汚さのようなものを感じさせる場所に違う世界を作りたかったので、黄色い屋根をつけました。それがお月さまのように見えるので、ところどころにウサギがいます」(小林さん)。

トイレの壁からひょっこりのぞくウサギ。トイレ入り口の表示板にも月があしらわれている

公共トイレのようにさまざまな人が使う建築物で、「ウサギ」のような具体的な動物のモチーフを取り入れることは珍しい。そこをあえて取り入れたのは「子ども」の利用を考えてだという。

「子どもってかわいいものを見ると寄ってきてくれますよね。以前商業施設の子ども用トイレを手掛けたときに、車型のトイレを作ったら、子どもたちが30人並んだことがあったんです。そんな経験もあり、子どもは楽しければまた来てくれるし、親もつれてきてくれる。だからこそ、それくらい具体的なモチーフがあってもいいのではと思ったんです。表面がさびた鉄板で作られているように見えるため、少しとっつきにくいところもあるでしょうから、逆にかわいさもあっていいのではというねらいもあります」(小林さん)。

撮影:永禮賢 提供:日本財団 あえて錆び効果を加えた鉄板を外壁に使用することで、強度と風合いを保つことができる。手前の背の低い2つの円筒は子ども用トイレ。地圖

山戸さんからは家庭用トイレの掃除にも役立つメンテナンスのコツが披露された。

「トイレって意外と見えるところに汚れはつかないんですよ。跳ね返った汚れは便座や便器のフチの裏側につくものです。東京サニテイションの清掃員の方にも使っていただいているのですが、100円ショップのものでいいので手鏡を使って裏側を見る掃除をしてみてください。また、トイレ全体を掃除しようとするのではなく、手鏡などを使い、目で汚れを確認し、汚れている部分を掃除してみてください。その方が労力が少なく、きれいな状況を維持する事ができます」(山戸さん)。

|デザイン、メンテナンス両面から「公共トイレのあり方」を考えるきっかけに

講演会終了後、小林さん、山戸さんも含め「笹塚緑道公衆トイレ」を見学。実際にデザインやメンテナンスにかかわっている人と一緒に見学できるというのは、かなり貴重な機会。参加者の多くは建築について学ぶ学生ということもあり、積極的に小林さんや山戸さんに質問を投げかけるなど交流を行っていた。トイレツアーの感想を聞いたところ「建築物のメンテナンスや清掃を含めて考える機会はなかなかない。小林先生や山戸さんのお話から建った後のことを考える必要性を知った」「トイレに興味を持って参加した。実際のメンテナンスの様子を見学でき、どんな手順や道具を使用して清掃をしているのかとても勉強になった」との声があり、非常に満足度の高い内容だったようだ。

小林さん、山戸さんとの記念撮影を行う参加者も多くみられた。

THE TOKYO TOILETは単に「珍しいデザインの公共トイレができた」というだけでなく、利用する地域住民、今後公衆トイレの建築やデザインに携わる人たち、トイレのメンテナンスに携わる人たち、さまざまな方面に向けた「公共トイレのあり方」について一石を投じることになったプロジェクトであることを今回のバスツアーを通じて実感させられた。

17ヵ所のトイレがすべて完成し、12月には役所広司がTHE TOKYO TOILETの清掃員を演じ、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した映画『PERFECT DAYS』も公開される。公共トイレが「街の財産」であり続けるためには、より多くの人が関心を寄せ、立ち寄り続けることが必要なのだと考えられる。それには、デザインの力や、メンテナンスは入り口としてありつつ、最終的には利用する我々の公共トイレへの意識も変容が求められているのかもしれない。

11月4日(土)、5日(日)に代々木公園で開催される「第46回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル」にも一般社団法人渋谷区観光協会「THE TOKYO TOILET」ブースでTHE TOKYO TOILETプロジェクトについて知ることができる展示が行われる。THE TOKYO TOILETや公共トイレに関心を持つ人は、ぜひ足を運んでほしい。

第46回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル
〇日時:11月4日(土)・5日(日)10時〜16時
是的地點:代代木公園活動廣場
是主辦:澀谷區居民方執行委員會
〇共催:渋谷区/渋谷区教育委員会
東京:〇贊助
〇公式:shibuya-fes.online

古川はる香(tannely)

渋谷区在住約20年。女性誌、育児誌などでもライターとして活動中。渋谷に住むママ目線での情報をお伝えしていきたいです。

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