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作品『66Tバック』
@PASS THE BATON

これは、古書の中にあるギャラリーで行われた個展の作品です。私が10代20代のときに読んで影響を受けた本をその期間その書店の本棚から選び出し、また 覚えているセンテンスを正確に選出し、貼りパネに印刷、そして染みであるロールシャックかこのような謎のTバックの彫刻。この「本」そのものと、選び出さ れた「テキスト」と、なぞの「染み」や「彫刻」という三個でひとつの作品です。
この本を読んだことがある人間、読んだことがない人間、テキストを読んだ人間、読まなかった人間、、、それらによって、この 「染み」や「彫刻」から受ける印象は異なってきます。。。   アートや音楽は全て経験や体験、その人の生きてきた今までの人生の体験の蓄積に呼応します。
その事をシュミレーション的に行う作品なのです。プルーストの『失われた時を求めて』のように紅茶マドレーヌの味から幼少期の家族のリゾート地の町並みや 近所の家族の思い出、自分の歴史や記憶が蘇るように・・・。アートは人それぞれの体験や経験、その時の状況、場所など、固有性に関係して来るものだともお もうのです。。

ヴィヴィアン佐藤(非建築家)

非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。

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