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★笹目浩之×ヴィヴィアン佐藤
われわれに5月を、、、 ★

昨夜、ポスターハリスギャラリーにてオーナーの笹目さんと私ヴィヴィアン佐藤とのトークショウ。。。気になったことつらつら。。。いまマのゲストで一番長いトークショウになったとのこと。
たくさんの御来場者のみなさま、有り難うございました。。。

ポスターハリスカンパにとアツコバルーでの展示『ジャパン・アヴァンギャルド』店は5/19monとなります。(5/15tueは休廊)
http://posterharis.com/

『ジャパン・アヴァンギャルド』展@ポスターハリスカンパニー&アツコバルー。昨夜、笹目さんとのトークとなると寺山修司の話になるのは必然。寺山との出 逢いやポスター貼りの極意など。店頭でのポスター貼りやフライヤー配りもそこでひとつの会話が成立し、ひとつの「演劇」が成立するのでは?

寺山がよく引用したボルヘスの「ここにある銀貨と、5日前の銀貨あった銀貨は果たして全く同じものなのだろうか?」。「ましてその銀貨が一昨日も昨日も存 在していたなんて、いったい誰が証明出来るのか?」。寺山の「実際に起こらなかった事柄も歴史の内」というテーゼはここから来ているはず。

寺山やホドロフスキー。同世代、もしくはそれより少し前のヨーロッパの知識人と彼らが異なるところは、前者は世界大戦を経験し、被害者であろうと加害者で あろうと戦後は同じ苦悩に直面しているのに対し、寺山やホドロフスキーは「辺境」から生まれた意識がある所為か、その罪悪感が感じられない。。

ポスターとは指し示すものが既に失われたインデックス。公演前は「犯行予告文」であり、いまや事後的な「犯行声明文」という役割があるのでは。その犯罪は 迷宮入りであり、完全犯罪である。寺山風に言えば、実際に犯行が行われたのか?被害者はいまや大御所になった当時のスタッフであり美術関係者?

詩人・高橋睦郎さんの海老蔵事件の際の意見。演劇とは本来「悪の解放装置」。人間には善も悪も混在。社会活動では善を押し出さねば社会は廻らない。しかし 人間の内部には悪が蓄積していく。それを観劇によって解放してあげることが、演劇の本来の目的。寺山は犯罪と演劇を同質なものと考えていたはず。

ヴィヴィアン佐藤(非建築家)

非建築家、アーティスト、ドラァククイーン、イラストレーター、文筆家、パーティイスト、、、と様々な顔を持つ。独自の哲学と美意識で東京を乗りこなす。その分裂的・断片的言動は東京では整合性を獲得している。。。なんちゃって。

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