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【レポート】代々木の森へ行こう!寄って触って…樹木は深い!

JR原宿駅から徒歩3分。代々木公園は、23区内で5番目に広い都市公園です。東京オリンピックの選手村を経て公園となり、開園当時はまだ若かった木々も、今ではすっかり成長し、隣接する明治神宮の木々と共に緑濃い森を作っています。  
この緑に恵まれた公園に10年にわたって、樹木の定点観測をするボランティアが活動しています。毎週火曜日にメンバーが集い観測。毎週観測しているからこそ植物の小さな変化に気付き、記録し続けています。月の最後の火曜日には一般の方が参加できる「樹木観察会」を開催。今回は5月26日の観察会に参加し、初夏の代々木公園で発見した樹木たちの多様な姿をレポートします。
代々木公園サービスセンター前の樹に巻き付く、つる性常緑低木「テイカカズラ」の解説をする、代々木公園ボランティア 観察班 リーダー 森村さん。

5月は樹の花の季節。東京の5月の気温はここ10年で20度を越える日が多くなり、そのせいか 花の咲き出しから終わりが早くなっているそうです。この時期は桜をはじめ樹木につく実が多く観測できます。
「ヤマボウシ」が見頃。花は中央緑の球の中。花弁のように観えるのは総苞片です。

樹木や植物に目を向けて歩くといつもの公園が違って見えます。「ユリノキ」のように1本の樹で四季の移り変わりが見て取れるものもあります。
左)参宮橋門近くの「ユリノキ」の花。 右)「ユリノキ」の昨年秋に種が飛んだ後、枯れた実。冬を越えても、なお樹についている。

「ちょっと足下を観てください。落とし物があります」と森村さん。上だけでなく足下も観測。バラバラと落ちている「ハクボクレンの実」。上を見上げると…「うわっ!大きい!」参加者の人々も声を上げます。順調に成長し種を残せる物だけ樹にのこり10cmになっています。このように落ちている実や葉からも、樹からの語りかけがあることに気づかされます。
左)花が咲かず落ちた、「ハクボクレンの実」。 右)足下に気を留めて歩くと…「ヘビイチゴ」を発見。

日本産のドングリは20数種類といわれていますが、従来園内には10種類の樹がありました。「子どもたちに人気のあるドングリの樹を増やそう」と森村さんの発案で植栽し、17種類に増やしました。
公園の奥深くへ。「ドングリ」の仲間「アカガシ」の樹。

「ドングリ」は2年かけて実をつける種類があります。2年目を迎えた少し大きめの実と、1年目の赤ちゃんの実がついている樹があります。樹木の花は小さかったり、花らしくなかったりと目立たないものも多いので、樹に近づいて観てください。10年、20年と生き続ける樹から、また新しい生命の息吹が感じられます。
姿形からは実のようだがこれは「カジノキ」の雌花。雄花は別のところにある。

「ここ、すごく匂いますね」栗の香りが漂っているのに気づく森村さん。観るだけでなく、感じる事にも敏感です。  

樹形、樹皮、枝ぶり、葉形&葉のつき方、花、実、芽、におい、味、手触り…1本の樹に奥深い世界があります。

観測班のボランティアの皆さんは「樹のことをみんなで大切にしていきたいから…」と思い活動を続けています。どなたでも参加できる月に1度の観測会。夏休み中であればお子さんと自由研究としての参加も楽しそうですね。季節の自然の営みを、少し詳しく見てみませんか。その姿の多様さに驚かれるかもしれません。樹木に親しんで新緑のエネルギーをいただいてみてはいかがでしょうか。
公園のお土産。上右)「ムクロジの実」 上左)その中実。水をつけて、こすると泡が立つので昔は石けんとして使った。また羽子板の玉にも使われた。 下)「桜の実」

代々木公園樹木観察会
〇開催:毎月最終火曜日
【午前の部】10:30 〜 12:30
【午後の部】13:30 〜 15:00
 ※雨天中止
 ※原則、毎月最終火曜日に実施(12月は一週繰り上げ、午前の部のみ)
○場所:代々木公園サービスセンター前
〇公式:
 ・ホームページ「東京都公園協会 公園に行こう!!」
 ・詳細はホームページ内「お知らせ欄」をご覧下さい。

代官山ひまわり

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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