7月1日、「広域渋谷圏」で活動するクリエイターと企業をマッチングするSNSサイト「XSHIBUYA(クロスシブヤ)」がオープンします。その代表を務める本荘修二さんは、ご自身も広域渋谷圏内に事務所を構え、IT関連事業のコンサルティングなどに幅広く携わっていらっしゃいます。本荘さんにXSHIBUYAの狙いや、渋谷への思いなどを伺いました。 
※SNS(social networking service)…参加者が友人を紹介し合い、ネットワークを広げる目的で開設されたサイト。日本では「mixi(ミクシィ)」などが有名。誰でも自由に参加できるサービスと、紹介者がいなければ参加できないサービスがある。XSHIBUYAは後者。
--XSHIBUYAが銘打つ「広域渋谷圏」とは、どのようなイメージなのでしょうか。

--XSHIBUYAによって、渋谷はどのように変わると期待していますか。 一つは海外に渋谷を広める効果が大きいと思います。実際に渋谷に来てもらうのも良いのですが、単に街を歩くだけでは分からないことも多い。たとえば、日本人の視察団がシリコンバレーを訪れてもオフィスを見学するだけでは、ビジネスの本質は理解できません。その点、XSHIBUYAを覗けば、渋谷のクリエイターがどのような活動をしているかは一目瞭然です。さらに対内的には、分散していたクリエイターに連体感が生まれ、渋谷を中心としたエリアのなかで自由につながる効果も生まれるでしょう。そうなれば異業種のクリエイターによるコラボレーションをはじめ、さまざまな方向に可能性が膨らんでいくと期待しています。

--本荘さんと渋谷との出会いを教えてください。

--渋谷のITビジネスの現状を教えてください。 WEB2.0(※)の時代の第二世代の経営者が増えていますね。その世代には20代も少なくありません。その一方では、ビッドバレーの頃からの第一世代の経営者もバリバリと活動していますよ。XSHIBUYAを立ち上げる原動力になったのも第一世代の経営者たちです。彼らには、こうしたサイトを作ることで社会に恩返しをしたり、さらに皆で協同することの重要さに気付いて、それを具体的な形にしたいという思いがあるようです。渋谷ではつねに若者がエネルギッシュに活動していますが、将来的に第一世代の経営者がシニアと呼ばれる年代になったときにも、幅広い年齢層が活躍できる場であってほしいと思いますね。
※WEB2.0…次世代のウェブのあり方を総称する言葉。明確な定義はないが、ニッチな需要を積上げて大きな売上を得る「ロングテール」、草の根的なコミュニケーションを促進する「ブログ」「SNS」などが具体例として挙げられることが多い。
--今後、渋谷には、どのような方向性を目指してほしいと思いますか。

■プロフィール
本荘修二さん
福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。さらにペンシルバニア大学ウォートン経営学大学院において経営学修士を取得。現在は、IT企業の投資・育成を行うジェネラル・アトランティック(本社:アメリカ・コネチカット州)の日本代表を務める一方で、IT関連の新事業をコンサルティングする本荘事務所を運営する。さらに7月1日にオープンするポータルサイト「XSHIBUYA」の代表も兼任。
XSHIBUYA
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SNSサービスやウェブマガジンなどにより、クリエイターと企業とのマッチング事業を展開。初年度には1万人以上のクリエイターおよびパートナー企業の参加を見込んでいる。東京商工会議所の委託を受けて広域渋谷圏クリエイターマッチング有限責任事業組合(LLP)が運営する。 http://sns.xshibuya.jp (SNS) http://www.xshibuya.jp (WEBマガジン) |









