大津波3.11 未来への記憶(3D上映)

製作著作:NHK メディアテクノロジー 配給:ソニーPCL 2015/日本/ドキュメンタリー/カラー/80分/デジタル ©2015 NHK メディアテクノロジー
3D ドキュメンタリー映画「大津波3.11 未来への記憶」が3月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開される。
震災直後から3 年余りの間、被災地を3D カメラで定点観測的に継続取材したドキュメンタリー。大津波でがれきと化した町は、⼀度は荒涼たる無人の荒野となり、現在は土地のかさ上げ工事が急ピッチで進む。消えたふるさとに面影はなく、かつての風景を思い出すことさえ困難となっている。津波で身近な人を亡くしながらも、不思議な偶然で奇跡のように生き残り、あの出来事を後世に伝えることを使命に感じている人びともいる。同ドキュメンタリーは、3 年を経てようやくカメラの前で語り始めた人びとの取材を通し、海とともに生きる島国日本の「家族」「夫婦」「世代」「生と死」「破壊と再生」「過去と未来」「自然と人間」等を問いかけるなど、次世代に語り継ぐ「未来へのメッセージ」となっている。
主な登場人物は、お宮参りで初孫を抱いた両親を直後に失った陸前高田の米沢さん、手を放した瞬間に夫が津波にさらわれた気仙沼で酒屋を営む菅原さん、津波の瞬間を自問自答しながら撮影し続けた南三陸町で写真館を営む佐藤さんなどの被災者のほか、海上で津波来襲を体験した巡視船たかみの航海士や船長など。彼らの言葉を通じ、知られざる津波の真実が明らかとされる。
作品を手がけたのは、元NHKプロデューサーの河⾢厚徳さん。1971年にNHKに入局以来、現代史、芸術、科学、宗教などを切り口にドキュメンタリーを制作し、1981年のドキュメンタリー「がん宣告」で末期医療の在り方を問う作品として注目。2012 年には、映画「天のしずく辰巳芳子いのちのスープ」の監督・脚本を手がけた。現在はNHKエデュケーショナルに籍を置いて作品づくりを続けながら、大学で教鞭もとっている。
大自然に痛めつけられながらも、今なお自然と共に生きる人びとの営みを、3Dという表現手段でよりリアルに感じられるのではないだろうか。
ドキュメンタリー
監督・脚本:河邑厚徳
語り:役所広司朗読:山根基世
料金:
※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。