SHIBUYA BUNKA SPECIAL

ストリートで生まれるスポーツの原点

ストリートスポーツが渋谷を舞台に発展を遂げている。BMX、スケボー、インラインスケートといった定番はもとより、最近はバスケやサッカー、セパタクローなども盛り上がりを見せているという。渋谷ならではのファッションやカルチャーとも融合しやすいストリートスポーツは、そのネットワークを国内、あるいは海外にまで広げながら、今や大きなムーブメントを作り出そうとしている。その中でも特に元気がいいのが、代々木公園を舞台に東京ナンバーワンを決めるストリートボールのトーナメント「ALLDAY」。同イベントを主催するNPO法人KOMPOSITIONの寺井さんに、ストリートボールが広がってきた経緯や今後の展望について伺ってみた。併せて渋谷発のストリートスポーツもまとめて紹介したい。

1. 渋谷でスポーツを楽しむ”シブスポ”特集

2. 渋谷発WEBラジオで、スポーツの魅力を伝えたい

3. ストリートで生まれるスポーツの原点

4. パワーだけではない、奥深いインドアスポーツの魅力

渋谷から発信するストリートボールの祭典「ALLDAY」

ストリートボールでバスケ業界に新風を巻き起こしたい

日本でストリートボール(ストリートバスケット)が流行したのは、今から15年くらい前のこと。当時は渋谷ではなく駒沢公園が中心地で、テレビなどでもストリートボール番組が組まれて大きな賑わいを見せていたようです。しかし、ブームが去ると次第に下火になっていき、プレイヤーの数も激減しました。僕らがストリートボールと出会ったのは、そんな状態が続いていた2003年の終わりごろです。現在はbjリーグで活躍中の青木康平選手らがストリートで活動しているのに出会ったことをきっかけに、そのサポートをすることになったんです。

かつてはストリートボールというと、邪道というイメージが付きまとっていました。本来は室内競技なのに屋外コートでプレーしますし、国内では3対3のチーム戦「3 on 3」が主流でしたから、バスケ業界では”別のもの”とされていたようです。しかし、青木選手らは下火になりつつあるストリートボールに力を入れることで、古い体質に縛られがちだったバスケ界に新しいうねりを巻き起こそうと行動を起こしていたんです。彼らを支援する僕たちはバスケに詳しかったわけではありません。しかし、世の中に埋もれている才能、いわば日陰の花を光り輝く場所に持って行くのが僕らの活動ポリシー。この新しいうねりを広げていこうと、2004年よりバスケットコート「美竹公園(ジョーダンコート)」の企画運営をスタートしました。その中で強く感じたのは、やはりストリートに対する偏見です。そもそもストリートボールは形やルールにこだわらず、街角で誰もが気軽に参加できる場として生まれました。海外では、プレイヤーには趣味として楽しむ人もいますし、ストリートを足がかりにプロ選手になる人も存在します。いろんな人を受け入れる懐の深さがストリートボールにはあるんです。ストリートボールは邪道ではなく、バスケの源流である――この点をより強く伝えるために、ストリートボールのトーナメント「ALLDAY」を2005年の7月から、代々木公園を拠点に開催することにしたわけです。

初心者も、プロ志望者も同時に楽しめる場であり続けたい

ALLDAYは当初、14チーム参加の小さな大会に過ぎませんでした。しかし、15回目の開催を迎える今では98チームが集う大会にまで発展しました。ここまで急速に広がった理由はいくつか挙げられますが、初心者にも間口を広げたのが大きかったのかもしれません。バスケの潜在的な競技人口はもともと多いのですが、続けられる環境がないため諦めてしまうんです。しかし、初心者チームにもスポットライトが当たるALLDAYによって、バスケに取り組むモチベーションを持つきっかけができて、ストリートボール愛好家がどんどん増えていったのではと考えています。

© NPO法人 KOMPOSITION

初心者を巻き込む一方、ALLDAYはプロへの登竜門的な大会でもあります。実際、トップクラスのチームはかなりハイレベルな戦いを見せており、ALLDAYで活躍していたプレーヤーから既に10名以上のプロが誕生しています。おかげで参加者も都内ばかりではなく、腕試しにと地方の強豪がエントリーしたり、基地に駐留する米軍から身長2メートルクラスの選手が参加したりしています。ストリートボールは肉体的な激しいぶつかり合いが醍醐味の競技ですが、トップクラスの選手が集まるだけにその迫力も凄まじく、見ているだけでも十分にゲームを楽しめます。この点もALLDAYの大きな魅力になっていると思っています。主催者の僕たちとしては多くの観客を迎え入れようと、様々な試みを行っています。例えば、ストリートカルチャーらしくDJや音楽とともに選手を紹介するなどしてエンタテーメント性を盛り上げていますし、専用の仮設観客席を作ったり、次回の15回大会からはアルコールの販売をOKにするなどして、オーディエンス側にとっても心底楽しめるイベントにしようと努力を払っています。

今では代々木公園は、ストリートボールの新たな聖地として認識されるようになって来ました。しかし、まだまだ足りないですね。例えば、参加チーム数は、最終的にもっともっと増えるようにしないと(笑)。バスケの入り口としてのストリートボールが、もっと多くの人たちに受け入れられるように、これからも頑張っていきたいですね。

ALLDAY開催時の様子。観衆がフェンスの外まであふれている。 © NPO法人 KOMPOSITION

寺井 元一さん

(NPO法人KOMPOSITION代表理事)
1977年、兵庫県生まれ。早稲田大学大学院在学中の2001年に、アートからスポーツ分野で若者を対象とした支援活動を行う学生サークルkompositionを設立。翌2002年にはNPO法人化して活動を本格化し、代表理事に就任。

熱気溢れるストリートスポーツの輪

ストリートボール

目指せ!東京ナンバーワン!!
難易度:★★★☆☆
興奮度:★★★★★
参加人数:5人以上

© NPO法人 KOMPOSITION

ストリートボールとは、アメリカ生まれのバスケットボールの新スタイル。単に勝ち負けを争うだけでなく、観客を魅了する華麗なプレーも見所のひとつ。中でも、代々木公園で開催されるストリートボールトーナメント「ALLDAY 5on5 TOURNAMENT」は、東京ナンバーワン・チームを決定するイベントとして大きな盛り上がりを見せる。15回を迎える今夏の大会は、2008年8月9日〜24日に開催を予定。まずは観客として、エンタメ性の高いストリートボールの魅力を体感してはいかがだろうか。また観るだけではつまらないという人は、ぜひ参加エントリーを。実力者はもちろん、経験のない人でも参加OK。友だち5人を集めて、東京ナンバーワンを目指してみてはいかが。

「ALLDAY 5on5 TOURNAMENT」の参加方法

開催場所:
代々木公園バスケットボールコート
参加条件:
5人以上のメンバーであること。
参加費:
登録メンバー 1 人あたり 1,000 円(※保険代込み)。
※エントリー方法については、お問合せ先をご覧ください。
お問合せ:
NPO法人 KOMPOSITION

ストリートフットサル

性別/年齢に関係なく、偶然に集まったメンバーで…
難易度:★★☆☆☆
興奮度:★★★☆☆
参加人数:1人から

© アディダスフットサルパーク渋谷

サッカー人気に伴って、競技人口が増えるフットサル。サッカーが11人に対し、フットサルは5人、ピッチもサッカーの約8分の1と、人数、場所を選ばずに楽しめる、いわば、都会型スポーツ。ただ、気軽にできるとはいえ、忙しい人にとっては、メンバーを揃えたり、スケジュールを調整するのに苦労も多い…。ストリートの魅力は、性別も、年齢も関係のない、その時間にたまたま集まったメンバーでゲームが楽しめる自由度の高さではないだろうか。渋谷駅の真上にある「アディダスフットサルパーク渋谷」では、そんなサッカー好きのために個人参加フットサルのプログラム(♭(フラット)パーソナル)を実施している。「コーディネーターが1名付き、ウォーミングアップ、チーム分け、審判を行います。とにかくゲームをしたいという方にはうってつけのプログラムです」(AFP担当の小枝さん)。またビギナーや女性向けには、スペインのコーチングライセンスを保持しているコーチが、レベルに応じて丁寧に指導をするフットサル教室の用意もあるとのこと。

「アディダスフットサルパーク渋谷 フットサル」参加方法

開催場所:
東急百貨店東横店西館屋上
参加費:
■個人参加フットサル ♭(フラット)パーソナル
第1水曜日、第4土曜日20:00〜22:00、参加費¥2,000(税込)
※定員は男性25名。
■フットサル教室
男性:毎週日曜日8:15〜10:00、参加費¥1,500(税込)
   隔週火曜日20:15〜22:00、参加費¥1,800(税込)
女性:毎週土曜日8:15〜10:00、参加費¥1,500(税込)
   毎週木曜日10:30〜12:00、参加費¥1,500(税込)
※定員は男女共25名。
参加条件:
用具の準備は必要なし。動きやすいシューズと服装であればOK
お問合せ:
TEL 03-5728-5599(アディダスフットサルパーク渋谷)
東京都渋谷区渋谷2-24-1 東急百貨店東横店西館屋上

ダブルダッチ

みんなで一緒に跳べたときの喜びは大
難易度:★★★☆☆
興奮度:★★★★☆
参加人数:1人から

© ParkJack

2本のロープを交互に回して跳ぶダブルダッチは、専用ロープと回す人2人に跳ぶ人がいれば、今すぐどこでも楽しめるストリートスポーツである。また、回されているロープの間で繰り広げる「技」もたくさんあって、少人数でも、大人数でも、見てもプレイしても楽しめることが魅力。「みんなで一緒に何かが出来たときの喜びはとても大きいです!」とは、毎週日曜日に代々木公園で練習しているという青山学院大学ダブルダッチサークル「ParkJack」さんだ。メンバーは大学に入ってから始めたという初心者がほとんどで、小学校や児童館にてパフォーマンスを披露して、子供たちにも実践させてくれる活動もしている。「日曜の練習では、気軽にお声をかけていただければ跳んでいただけます」とのこと。見学に駆けつけてみては?

「パークジャック」の練習への参加方法

練習場所:
代々木公園売店近くやバスケットボール側
練習時間:
日曜日
参加条件:
動きやすい服装で。運動靴など跳びやすいものを。
※時期によって、活動場所や内容が変わってまいりますのでご了承ください。
お問合せ:
ParkJack

1. 渋谷でスポーツを楽しむ”シブスポ”特集

2. 渋谷発WEBラジオで、スポーツの魅力を伝えたい

3. ストリートで生まれるスポーツの原点

4. パワーだけではない、奥深いインドアスポーツの魅力

特集記事一覧へ