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井の頭線と銀座線間の新たな歩行者デッキ「西口仮設通路」 7月中旬から供用開始

東急東横店西館・南館の解体および渋谷駅西口エリアの本格的な再開発工事の向け、渋谷駅と渋谷マークシティを接続する「西口仮設通路」の供用が2020年7月中旬に始まる。

▲渋谷駅西口モヤイ像付近

既に多くの人がお気づきだと思うが、モヤイ像頭上に巨大な屋根のような構造物が出来つつある。これが、「西口仮設通路」だ。
▲渋谷マークシティと東急東横店西館をつなぐ連絡通路。巨大壁画「明日の神話」の下に白い囲いが出来ている。この辺りから新しい歩行者デッキにつながる入口ができる予定。

▲「明日の神話」から東急東横店南館の大階段前まで新しい歩行者デッキが伸びる。

東急東横店西館と渋谷マークシティを結ぶ連絡通路の途中、岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の下あたりから、東急東横店南館の「しぶそば」の向い側まで、地上2階レべルの仮設の歩行者デッキでつなぐ。

現在、京王井の頭線渋谷駅を降りて渋谷ヒカリエ方面への移動、銀座線へ乗り換える場合、JR山手線・玉川口前を通り過ぎて、しぶそば横の大階段を昇って移動する必要がある。銀座線のホーム移設後は、歩行者通行量が以前より増していたが、今秋以降から始まる東急東横店西館・南館の解体工事に伴い、同ルートも閉鎖されることが決まっている。そうなれば、井の頭線と銀座線間の移動に困難をきたすことになる。そこで、本格的な工事着手を控え、新たな迂回通路となる「西口仮設通路」の供用開始を始めるという。

▲Rがかかった「西口仮設通路」から渋谷フクラスから真っすぐ伸びる歩行者デッキと、バイパスのような通路が接続する。

▲渋谷スクラスの階から渋谷駅方面へ真っすぐ歩行者デッキが伸びる。

さらに「西口仮設通路」は、渋谷フクラスから伸びる「歩行者デッキ」とも接続し、「渋谷駅西口歩道橋」を経由することで、国道246号線で分断されている桜丘町エリアへのアクセスの向上も見込める。

▲左)現在の歩行者動線 右)7月中旬、「西口仮設通路」供用開始後の歩行者動線

本来は今夏開催予定であった東京五輪に向け、歩行者通行量の増加も見込み、計画が立てられていたのだろう。残念ながら、新型コロナの影響で海外からの訪日旅行者は大幅に激減しているが、コロナ終息後の通勤ラッシュ時においては、井の頭線と銀座線間の歩行者通路の混雑緩和に一定の効果が表れそうだ。

日頃は鬱陶しく感じる通勤ラッシュも、今のようなガラガラの渋谷を見ると寂しくも感じる。早く日常が戻ることを切に願うばかりだ。

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