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渋谷川沿いの遊歩道上に「KISS,TOKYOベンチ」設置 「渋谷の新名所」を目指す

アートディレクター千原徹也さんが手掛けたパブリックアート「KISS,TOKYO(キストーキョー)ベンチ」が12月25日、渋谷川沿いの遊歩道「渋谷リバーストリート」に設置された。
2017年に立ち上がった「KISS,TOKYO」は、「I ♥ NY(アイ・ラブ・ニューヨーク)」に着想を得て、東京を愛する気持ちを表現したり、東京を訪れる人にウェルカムな気持ちを発信していこうというプロジェクト。「KISS,TOKYO」ロゴマークの入ったオリジナルグッズや商品の販売のほか、関連イベントの開催やフリーペーパーの発行など、千原さんを中心に積極的に情報発信を続けている。今回は「渋谷に新しい観光名所をつくりたい」という渋谷区観光協会や東急との想いとも重なり、渋谷リバーストリート上に「KISS,TOKYO」のロゴを形どったベンチ型オブジェの設置が実現したという。
▲お披露目会に登壇した千原徹也さん。

「みんなで作ったベンチにしたかった」(千原さん)とし、同パブリックアートの制作費はクラウドファンディングで調達。11月11日〜12月8日までの約1カ月間で、計252人から約420万円の支援が集まった。「KISS,TOKYO ベンチが、渋谷で親しまれ、東京に来たら一度は訪れたくなる観光名所になるよう、皆さんとこれから盛り上げて行けたら」と力を込める。
▲パブリックアートとして鑑賞するほか、座って休憩したり、写真を撮ってSNSにアップするのもOK!

オブジェの大きさは、高さ2メートル×幅3.5メートル×奥行き1.5メートル。ベンチの側面には、クラウドファンディング支援者の名前が刻印された銘板を取り付けている。

実は渋谷リバーストリート上には、もう一つベンチオブジェがある。2019年、木村カエラさんが手掛け、渋谷ブリッジ近くに設置されたラブベンチ「INFINITY LOVE BENCH(インフィニティ・ラブベンチ)」だ。
▲木村カエラさんが制作した「インフォニティ・ラブベンチ」。ベンチ後部には、非常時にケータイが充電できるUSBも搭載されている。

腰を下ろす座面中央部がV字型に折れているため、カップルで座ると自然と距離が縮まるという「ユニークな構造のベンチ」として話題を集めた。今回、新たに「KISS,TOKYOベンチ」が加わり、「LOVE」「KISS」など、愛を育むパブリックアートのストリートとして同所の存在感が増しそうだ。

東急のビル運営事業部・吉澤裕樹さんは「東横線の跡地として、東急として思い入れのある地。ベンチオブジェをきっかけに、渋谷のB面のイメージの強い南エリア、渋谷リバーストリートを歩く楽しさを再発見してほしい」とさらなる期待を寄せる。

▲遊歩道の先には、渋谷ストリーム(手前)や渋谷スクランブルスクエア(奥)が見える。

「渋谷スクランブル交差点」側と比べると、人出はそう多くないが、その分、ザワザワした都会の喧騒感はなく、水辺の穏やかな雰囲気を味わえるのが渋谷南エリアの魅力。渋谷の新観光スポットを求めて、川沿いをぶらぶら歩きしてみてはいかがだろうか。

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