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子供たちの涙 〜日本人の父を探し求めて〜

2014/日本・オランダ/49分/16:9 (C)2015 snowy production
 

第二次世界大戦中、インドネシアで日本兵とインドネシア系オランダ人女性の間に生まれた混血の子ども達の思いを追ったドキュメンタリー「子供たちの涙〜日本人の父を探し求めて〜」が8月15日より、渋谷・アップリンクで上映が始まる。

戦後70年、多くの日本人が知らない、未だに癒えることのない戦争の爪痕を追う同ドキュメンタリー。オランダ植民地下にあったインドネシアは、太平洋戦争で日本軍に降伏。その後、終戦まで日本の占領下にある中で、軍人・軍属の日本人男性とインドネシア系オランダ人女性の間にたくさんの混血の子ども達が生まれている。日本の敗戦後、日本人である父親は妻や子どもを残して日本へ引き上げてしまう。残された子どもたちは、母の国であるオランダへと渡るが、反日感情が高く「敵国の子」として蔑まれて差別やいじめを受ける。「自分は何者なのか?」「望まれて生まれてきたのか?」「父は私のことを愛していたのか?」…、ある者は成長とともに日本兵そっくりになっていく自分の姿に複雑な思いを抱える。こうした中で、自分のルーツや真実を知るため、日系二世たちは日本にいる父にひと目会いたいと願う。

インドネシアに従軍し、戦後は新聞記者をしていた内山馨さんが、日系オランダ人の父親探しの協力をすると名乗り出る。内山さんの元には、父親探しの依頼状が100通以上も寄せられるが、自らのルーツを隠されてきた日系二世たちは、父親に関する情報を持っていない。また、当事者自身の高齢化やプライバシーなど、父親探しは困難を極めるが、なんとか家族を見つけ出していく。その中には苦労を重ねながらも、オランダでパーカッションプレーヤーとして成功を収めるニッピー・ノヤさんもいた。調査の結果、ニッピーさんの父親は既に他界していたが、日本人の兄弟がいることが分かる。日本人の兄弟もオランダに父の子がいることに戸惑うが、ニッピーに実際に会うことで、その不安を解消し絆を深めていく。日本の家族との交流を通して、長年のトラウマが解放されていく―――。

監督・脚本・編集は砂田有紀さん。2003年にドキュメンタリー『兵隊だったおじいちゃんへ』(03年)で第3回帝国戦争博物館短編映画祭(イギリス)ベストドキュメンタリー賞受賞。同作ではインドネシア・ジャカルタのIMA国際映画賞2014で短編ドキュメンタリー部門の金賞に輝いている。

併せて8月16日(日)11:00の回上映後に、公開記念として映画の歴史監修を担当したオランダ戦争資料研究所研究員のエヴリン・ブッハイムさんと、監督・砂田有紀さんによるトークイベントが開催。戦後70年を迎える今年、戦争の落とし子たちの悲劇の一端を見てほしい。

  


UPLINK
2015年8月15日〜

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ドキュメンタリー

料金:一般1,300円/学生・シニア1,100円/高校生以下800円/UPLINK会員1,000円

※表示されている料金は全て税込みです。
※やむを得ない都合により、開催スケジュール及び内容が変更になる事があります。詳細は各主催者へお問い合わせ下さい。

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