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【渋谷のラジオ】フリーアナウンサー・松尾紀子さん 「子どもの頃からお出かけといえば、渋谷だった」

コミュニティFM局「渋谷のラジオ」で、隔週水曜日15時半〜16時にお届けしているラジオ番組「渋谷文化プロジェクト」。シブヤ経済新聞・西樹編集長がパートナリティを務め、毎回ホットな話題をテーマに素敵なゲストと一緒にトークを進めている。

2月13日(水)放送のゲストは、元フジテレビアナウンサーで現在フリーで活動する松尾紀子さん。

▲左)シブヤ経済新聞・西編集長 右)フリーアナウンサー・松尾紀子さん

「子どもの頃からお出かけといえば、渋谷だった」という松尾さんは、東横線・都立大学育ち。「すごく欲しかった傘を東横デパート(現在の東急百貨店東横店)で(親に)買ってもらったのを今でもよく覚えている」と幼少期の記憶を思い起こす。その後、神宮前2丁目にある都立青山高校に進学し、高校時代は「(絵画館前の)イチョウ並木が体育のマラソンコースで、原宿や表参道が通学路だった」といい、大学時代は「公園通りがデートコースだった(笑)」と渋谷との深いつながりを振り返る。

中でも高校時代の思い出として強く残っているのが、「文化祭」だという。

「文化祭で何かを作るため、NHKまで大道具さんにいらない材料をもらいに行った。今では考えられないが、学校ある青山から渋谷まで、リアカーを引いて行ったんですよ(笑)。当時はクルマの量も少なく、和やかな時代だったのでしょう」と当時を懐かしむ。

社会人になり、フジテレビのアナウンサーとなってからは、忙しさに追われ、しばらく渋谷から遠ざかってしまったそうだ。ところが最近になって、子どもと一緒にSHIBUYA109に行ったり、渋谷ヒカリエで買い物をしたりする機会も増え、再び渋谷にカムバックしつつあるという。

2015年にフジテレビを退職後は、番組制作会社「東京フィルム・メート」に所属し、フリーに転身。現在は局アナを目指す大学生向けや社会人向けのスピーチ講座や、マインドフルネス瞑想の技術を伝える教室などに携わっている。また、大学でも講義を受け持ち、学生向けに「スピーチとは何か?」という理論から、最終的には就職を意識した自己アピールが出来るようになるまで、全15回の授業の中で掘り下げる。

「学生の中には恥ずかしがったり、ちょっと冷めた態度で『自分を語る』ことが出来ない人も多い。でも本来、人間は自分を分かってほしい、自己表現したいという本能がある。その壁が取れるとどんどん楽しくなるし、目がキラキラして変わってくる」とスピーチ教育の大切さを説く。

さらに「(小学校の)国語の授業で、なんでスピーチがないんだろうと思う」と疑問を投げかける。フジテレビのアナウンス室専任局次長まで務めた松尾さんであるが、「人前でのスピーチが苦手だった」という意外な過去を明かす。

「私は子ども頃、人前で全く話せなくて本当に苦労したから。仕事になって喋らざるを得ない中で、かみかみボロボロになって、それこそ怒られながら、それでもずっと喋り続けてようやく喋れるようになった……」

実はもともとアナウンサーを目指していたわけではなく、取材ができるマスコミに興味を持ち、テレビ局を受けたという。「ところが当時のテレビ局は、女性はアナウンサー職しか募集をしておらず、『テレビ局に行く=アナウンサーになる』しかなかった」と当時の微妙な心情を振り返った。

最後に再開発が進む渋谷について、松尾さんは「いま工事中のところが幕を開けたら、どう変わっていくのかすごく楽しみ。昨年から社交ダンスを始めたのをきっかけに、まさかしぶちかのダンスウエアのお店に練習着を買いに行くとは思っていなかったけど(笑)。(ティーンズだけではなく)年代を問わず楽しめる街にしていただきたいなと思う」とまちの変化に期待を寄せた。(「渋谷のラジオ」の放送より)

★2/13放送分のラジオの再生はこちらからお聴き下さい。

<松尾紀子さんのお知らせ>
・東京フイルムメート主催の実践映像スピーチ講座
http://www.tfm-sports.co.jp/news/117/
・金井メソッド 松尾紀子瞑想教室
https://norikomatsuo.kanai-method.com/

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