渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

みんなで乗り越えましょう

「あなたは渋谷川の遊歩道で何がしたいですか?」 コンテナを活用した社会実験スタート! 

渋谷川沿いの遊歩道に突如出現したカラフルな3つのコンテナ、一体これは何だろう?

アートスペースだろうか? お弁当屋やドリンクを販売するフードスペースだろうか?

実はこのコンテナは、「WORK PARK PACK(ワークパークパック)」と呼ばれる社会実験プロジェクトの拠点なのだそうだ。社会実験というと、どうも小難しく聞こえるかもしれないが、目的は渋谷川沿いに新たに生まれた遊歩道の活性化である。今後、上手に遊歩道を利活用していくために、「何をしていけば良いのか?」とみんなでアイデアを出し合いながら、この場でいろいろ実験してみようという試み。

▲2018年9月に「渋谷ストリーム」と「渋谷川沿いの遊歩道」が誕生(画像提供=渋谷ストリーム)

そもそもこの遊歩道は、「渋谷南街区」の再開発伴い、昨年9月に「渋谷ストリーム」建設と同時に、官民連携で渋谷川沿いに渋谷と代官山エリアをつなぐ、約600メートルのスペースが新たに整備され生まれた。昨年12月には、一般公募により「渋谷リバーストリート」という新名称も決まり、今後、遊歩道を中心とした渋南エリアの「にぎわい」や「良好な水辺空間」の創出に大きな期待が寄せられている。

そこで今回の社会実験プロジェクトでは「遊歩道の価値づくり」を行うべく、渋谷川の八幡橋近く、100Banchのちょうど向かい側の遊歩道上に「PARK PACK」と呼ばれる3つの大きなコンテナが設置された。今後、このコンテナを拠点として、渋谷で働く人や暮らす人から「遊歩道(公共空間)でやってみたいアイデア」を募りながら、渋谷川沿いの遊歩道ならではの「公共空間の利活用アイデア」を実験しながら検証していく。

▲コンテナの内部。テーブルや椅子、ディスプレーなどの備品がそろう

「WORK PARK PACK」の企画・制作を担当するライゾマティクスの齋藤精一さんは「コンテナにはテーブルやイス、モニターなどのツールも揃っているので、ワークショップやトークイベントのほか、鍋パーティでも飲み会でも、eスポーツの大会でも……、いろいろなことが出来ると思う」といい、同コンテナをきっかけとして「公共空間の新たな可能性を見出してほしい」とその狙いを明かす。

▲プロジェクト開催に先立ち、2月28日に「ミズベリングフォーラム」の懇親会が開催された。「今後、公共空間を活用した様々なイベントを行っていきたい」という

▲「渋三さくら祭」の一環で3月1・2日に遊歩道に「こたつ」が出現し、キッチンカーで購入したフードやドリンクを楽しむ人びとでにぎわった。遊歩道活用のユニークな先行事例といえる

さらに「コンテナにカメラを取り付け、人流解析ができないか」と計画し、「時間帯別に遊歩道を使う層が異なると思うので、人通りの少ない時間帯なら子どもの遊び場にするとか、ランチ難民のサラリーマンが多いならベンチを設置するもいい……」など、解析結果を見ながら適正な利活用の方法も考えていきたいと期待を膨らませる。

プロジェクトの活動期間は3月1日〜5月6日まで。3月1日〜3月31日までの1カ月間は、渋谷未来デザインのスタッフがコンテナ内に常駐し、「渋谷リバーストリートで実現したいアイデア」を受け付ける窓口が開設するほか、「渋谷川」「WORK PARK PACK」などに関するパネル展示も行われる。4月以降は、寄せられたアイデアの中から一つ一つ実現していくという。

渋谷未来デザインの後藤太一さんは「渋谷未来デザインが地ならしをしたいと思う。その先でエリマネならエリマネ、地域なら地域が(遊歩道を)素晴らしいアイデアで使っていってほしい。まずはその入り口になりたい。ワークショップでも鍋パーティでも…あそこで何かやりたいということがあれば、ここに来て相談してほしい。それをどう形にできるか、どう自走させるか、仕組みを含めて一緒に考えていくのが僕らの仕事だと思っている」と今回のプロジェクトを位置付ける。

昨今、都心部における大規模な再開発に伴い、東京の様々な場所に公共空間(パブリックスペース)が続々と生み出されている。広場や公園などを新たに設けることで、自然とそこに人が集まり、にぎわいが生まれると考える人がきっと多いことだろう。ところが実際には、「路上ライブやパフォーマンスがしたい」「ボール遊びがしたい」「スケートボードがしたい」「フリーマーケットがしたい」など、様々なニーズに対して「あれをやってはダメ、これはやってはダメ」という規制が案外多く、その利用を持て余しているケースも少なくない。それを利活用するマネジメントや規制の緩和が求められる。

「WORK PARK PACK」プロジェクトがなるべくダメを排除して、「公共空間だから」と今まで諦めていたことが実現できる場になるのであれば、とても面白い取り組みになるかもしれない。どんなアイデアやケーススタディがここから生まれてくるのか、今後の動きに期待が寄せられる。

遊歩道の利活用アイデアの募集期間は、3月31日まで。何かユニークなアイデアを持つ人は、ぜひ足を運んでみてほしい。コンテナのオープン時間は11〜18時(3月31日まで)。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

オススメ記事