渋谷文化プロジェクト

渋谷をもっと楽しく!働く人、学ぶ人、遊ぶ人のための情報サイト

おうちでワークショップ!岡本太郎に触れる

「芸術は大衆のもの」は芸術家・岡本太郎が残した言葉だ。入場料を払わないと見られない芸術よりも、誰もがいつでも楽しめる「パブリックアート」を好み、数多くの作品を残している。ここ渋谷にも街や公共施設の中に、太郎の作品がいくつかある。

▲渋谷近くの太郎作品が見られるスポット。左上=旧「こどもの城」前、左下=国立代々木競技場、右上=NHKスタジオパーク、右下=青山・岡本太郎記念館(旧自邸・アトリエ)

たとえば、渋谷マークシティの連絡通路に設置されている巨大壁画「明日の神話」や、旧子どもの城・青山劇場の広場にある「こどもの樹」はとてもよく知られる作品だ。そのほか、NHKスタジオパーク入口ロビーには亡くなった職員を慰霊するレリーフ「天に舞う」、国立代々木競技場第1体育館南ロビーには、スポーツを通じて限界に挑む人間の姿をテーマとしたレリーフ「眼」「手」「足」「走る」「競う」の5点、来賓ロビーには「プロフィル」が展示されている。目にしたことがある人もきっと多いことだろう。

▲渋谷駅の連絡通路にある巨大壁画「明日の神話」

中でも「明日の神話」は、渋谷のまちの大きな財産である。同作品は1954年、米・水爆実験で被爆したマグロ漁船「第五福竜丸」をモチーフに描かれ、原爆炸裂の瞬間、四方八方に飛び散る人間の姿を中心に恐ろしい世界を描く。しばしばピカソの「ゲルニカ」とも対峙されることが多い。一見、反戦争を描いた恐ろしくてネガティブな作品とも受け取れるが、「明日の神話」というタイトルからも分かるように、太郎が未来の人類に向けて残すポジティブなメッセージとも受け取ることができる。まるで私たちが太古の昔に描かれた洞窟壁画を見るように、未来の人びとがこの壁画を見たときに、過去の人類の過ちをまるで神話のように語れる日が来ることを願うもの。今の厳しく苦しい環境は必ず乗り越えられる、そう太郎は我々に言いたいのではないだろうか。コロナ渦の今、一層この絵が持つ力を感じずにはいられない。

さて、緊急事態宣言を受けて臨時休館中の「川崎市岡本太郎美術館」では、自宅で太郎作品を楽しんでもらいたいという気持ちから、「どこでもTAROアトリエ」というウェブ企画をスタート。太郎作品の塗り絵やワークショップなど、子どもから大人まで楽しめるアイデアが随時紹介されている。
▲川崎市岡本太郎美術館ホームページ内に開設された「どこでもTAROアトリエ

今回は「どこでもTAROアトリエ」の中から、渋谷でもお馴染みの「こどもの樹」と「明日の神話」に関するワークショップを紹介したい。

■「みんなで作ろう!こどもの樹」

旧こどもの城の正面にある「こどもの樹」を題材にしたワークショップ。
こどもの樹は、幹からのびる枝の先に様々な表情の顔があり、顔探しや変顔をしながら、作品の周りをぐるぐる回って遊べる。このユニークな顔、表情を「自分勝手に塗ろう!」というのが「みんなで作ろう!こどもの樹」だ。
ウェブ上にはユニークな13の顔が用意されていて、自由に色を塗り、切り抜き、枝の先に貼って楽しむことができる。自分好みの「こどもの樹」をぜひ作ってみてほしい。
▲色を塗ったら「こどもの樹」の枝先に顔を貼ろう!

■「ちょっと手ごわい? TARO塗り絵」

さらにウェブでは「明日の神話」「クリマ」「記念撮影」の3作品の塗り絵のデータが用意されている。

下は渋谷駅にある「明日の神話」を塗ってみたが、色鉛筆だとちょっと色鮮やかさに欠ける。水彩やパステルのほうが、より太郎らしい色鮮やかな作品に仕上がりそう。
エネルギッシュで、ビビッドな色彩が特徴の太郎作品に、ぜひチャレンジしてみて。

外出自粛が続き、美術館はもちろん、パブリックアートすら見に行くことのできまない今、家で太郎作品に触れてみてはいかがだろうか。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

オススメ記事