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渋谷ヒカリエで写真家・キツネツキさんの写真展 東京の夜を「近未来SF作品」として表現

Instagramで人気を博す写真家・キツネツキさんの写真展「L8r2020+1 ーさらば2020+1 ー」が現在、渋谷ヒカリエ8Fギャラリースペース「CUBE」で開催されている。

関西・東京を拠点にフリーの映像作家として活動する傍ら、サイバーパンク的な写真作品をInstagramに投稿し人気を博す。2023年3月現在、10万人を超えるフォロワーを持つインフルフルエンサーとして知られる。極彩色でハイトーンなキツネツキさんが投稿する写真は、映画「映画ブレードランナー」「マトリックス」などに代表される「サイバーパンク」な近未来SF的な世界観や、アニメーション「AKIRA」「攻殻機動隊」などの作中に見られる近未来の都市「ネオトーキョー」の情景を彷彿させる。

▲展示作品の中には「渋谷の街」で撮影したものが多くある。

今回、会場では、「激動の2020年前後」の渋谷を始めとする都市の風景を撮影した写真集「L8r2020+1」(写真点数142枚)の中から、いくつか作品をピックアップし掲出している。昨年、クラウドファンディング「kickstarter(キックスター)」で「ネオトーキョーを舞台にしたサイバーパンク写真集を出版したい」というプロジェクトを実施し、目標額を大きく上回る545万円(658人)の支援を集めることに成功。その支援金をもとに個人制作で写真集を制作し、同展の開催に至っている。

▲「夜」、アジアっぽい「ネオン管」、変わった「構造物」、「小汚い一角」などはサイバーパンクっぽい雰囲気を醸し出す。▲煌びやかな看板、怪しげなお店…、ここでタクシーを降りようとしている女性は何者? 何か物語性を感じさせる一枚。

写真集及び個展のタイトルである「L8r2020+1」は、「さらば2020」という言葉を英語にした「Later2020」。"L8r"は"Later"のスラングで、延期になったオリンピックやロスタイムなどの意味も込めて「2020+1」としたという。

▲高速で下り落ちるジェットコースターのようだが、ここは渋谷駅約240m上空、渋谷スカイのエスカレーターから眺めた街の景色。

写真集の表紙には、緊急事態宣言発出中の2020年5月1日 、渋谷スクランブル交差点で撮影された1枚が採用されている。
▲写真からでは大きさが伝えにくいが、会場入口正面の壁一面に掲出されている大きなプリント。今回の写真集の表紙、イベントのメイン写真となっている。コロナ禍の渋谷スクランブル交差点で撮影された一枚。

コロナ以前であれば、多くの人びとが四方八方から行き交う場所であるが、写真が撮影された瞬間は、赤い洋服を着た女性が一人たたずむのみ。「2020年を象徴する一枚」が撮影できたことがきっかけとなり、「この写真を表紙にする写真集を作りたい」という構想に至ったという。
▲上記の写真の一部をトリミングしたもの。赤い服を着た女性が中央に一人佇んでいるのみ。煌びやかな街の灯りはそのままだが、彼女以外に誰もおらず、クルマも一台も走っていない。

会場入口の正面には表紙を飾った同写真が大きくプリントされ掲出されている。ネットで見るのとはまた異なる作品の魅力と迫力、ビビットな色彩を感じることができる。

▲アパレルブランド「ののやまあき」とコラボした服。キツネツキさんが撮影した写真を生地にプリントし服に仕立てたもの。会場には写真作品のほか、グッズや立体作品も展示・販売されている。

会期は4月4日まで。

L8r2020+1-さらば2020+1
〇会期:2023年3月29日- 2023年4月 4日
〇時間:11:00 - 20:00 ※最終日は18:00まで
○ Venue: Shibuya Hikarie 8F CUBE 1, 2, 3
Yes Fee: Free
〇主催:キツネツキ
〇Instagram: https://www.instagram.com/kitsunetsuki.jp/

Editorial department · Fuji Itakashi

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