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ヒカリエデッキで植物発電で点灯する「ボタニカルライト」設置  未来のエネルギーとして期待

渋谷ヒカリエ4階ヒカリエデッキで7月18日、植物の力で発電するbotanical light(ボタニカルライト)が植栽に設置され、点灯を始めた。

▲ヒカリエデッキで実証実験中の「ボタニカルライト」。思った以上に光を強く感じる。

実証実験として設置されたボタニカルライトは、世田谷区三宿に本社を構える株式会社グリーンディスプレイが開発したもの。電源を必要とせず、植物が元気に育つ土壌に電極を挿しておくだけで発電するという優れものだ。

▲日中、点灯前のボタニカルライト。植栽の間に設置されている。

その仕組みはどうなんているのだろうか? 光合成で植物は生育に必要なデンプンを生成し、不要なものを根から排出する。それを土の中にいる微生物が食べ、その際に放出する電子を放出している。植栽の土壌の中はマイナス電極となるマグネシウムと、プラス電極となる備長炭が含まれ、乾電池と全く同じ化学反応で電気を発生させることができる。
▲植物発電の仕組み

また発電の際に排出されるのは「水」のみで、その水も植物に吸収されるという。再エネ、カーボンニュートラルの導入が叫ばれるなか、まさに植物発電は「地球に優しい未来のエネルギー」といえる。

1セットで発電する電圧は3.3V、30〜60mA。単三電池約2本分程度のものではあるが、イルミネーションや夜道を照らすスポットライトなどへの導入も既に始まっている。
▲2022年11月、江の島エリアで開催されたイベント「湘南の宝石」で設置された「植物発電によるイルミネーション」の様子。

今後、ヒカリエデッキの本実証実験では、四季を通じて変化する植栽との相性や電流値の定期観測を実施。ボタニカルライトの本格的な普及に向けた技術向上のためデータ収集を進めていくという。

▲2027年度にはヒカリエデッキから渋谷駅を経由し、渋谷マークシティまで歩行者デッキがつながる。

渋谷駅では再開発工事が進むが、将来的にはヒカリエデッキから東京メトロ銀座線の直上を歩行者通路として整備し、渋谷スクランブルスクエアや渋谷マークシティまで、渋谷駅を東西でつなぐ空中通路「スカイウェイ)」が完成する。その空中通路の完成時には、通路脇に植栽を設けて、植物の力で発電するボタニカルライトでぜひデッキを照らしてほしいものだ。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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