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渋谷駅、開通まであと56日。

渋谷駅、開通まであと56日。

6月14日に東京メトロ副都心線が開通するのを間近に控え、本日東急電鉄の新・渋谷駅の内覧会が行われました。

まずホールで簡単な説明を受けた後、広報の方に案内されるまま、東急文化会館跡地へ。これまで白い鉄の壁で覆われてきた跡地の内側は、むき出しのコンクリートにたくさんの鉄骨が組み上げられている壮絶な光景でした。


さらに、そこから明治通りの方へ少し入っていくと、ぐるぐると長い階段があり、下まで降りると「地下2階です」とのアナウンスが。

副都心線渋谷駅は、東横線渋谷駅との相互直通運転が予定されていて、それに伴って東横線もH24年を目処に完全に地下化することが予定されています。
今回の内覧会では、地下化した東急東横駅中央部と、それがちょうど副都心線と連結する部分を見学することができました。

さて、その新・渋谷駅(仮)地下2階には、コンコースが広がっています。まず気がつくのが、中央部の大きな吹き抜け。この吹き抜けは、地下5階のホームからぶち抜かれていて、そのまま東急文化会館跡地に空いた大きな開口部と繋がっています。この吹き抜けと地上開口部によって、温かい空気は上へ、冷たい空気は下へと循環する、「自然換気」が可能になっているそうです。それに、「洞窟へ行った時の冷やり」効果を狙った「放射冷房機能」を加えています。これで、通常の機械換気と比べて、年間1000トンのCO2の削減になる、ということでした。
ここから改札口を通ってエレベーターを降りて地下5階へ。ここは駅のホームになっています。

エレベーターを下りて、ホームを歩くと、線路の一方には、奥に長い線路が続いているのを見ることができます。

これが、副都心線、池袋方面へと続いています。もう一方は、現在コンクリートで閉ざされて工事中。代官山へと向かって掘り進められる線路は、地下化する予定の東急東横線です。こちらはH24年開通予定。

上から続く吹き抜けの底の部分の中央には、模型で作られたミニサイズの新・渋谷駅が置かれていました。これをみると、駅全体が、楕円形の球体で囲まれているのがわかります。ぽっかりと浮かんだ宇宙船のようなデザインですが、しかしここは渋谷の地下のど真ん中。‘地中’にある‘宇宙船’だから、‘地宙船’。安藤忠雄氏によるデザインです。

さぁ、池袋から横浜まで広がる予定の広域ネットワークは、一体私たちをどこへ運んでくれるんでしょうか?

編集部・横田

1980年生まれ、神奈川県在住。大学進学を期に上京して以来渋谷はカルチャーの聖地です。現在は渋谷文化プロジェクト編集部に所属しながら、介護士として働くニ足のわらじ生活です。

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