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渋谷、文化を作る土地

こんにちは、「渋谷文化プロジェクト」編集部のMです。先週末、「シブヤ大学」の授業に参加する機会がありました。メディア・アーティストでもあり、「植物と会話ができる人」としても有名な銅金裕司先生の講義は期待通りに楽しいものでしたが、やはり「渋谷の街中をキャンパスと見立て、知的創造と人的交流の場とする」というシブヤ大学の持つポテンシャルの高さが際だって感じられました。授業中、同時に別の場所でも違う授業が行われていることを想像すると、学生時代に戻ったような懐かしい感慨を覚えました。きちんと行政を巻き込みつつ、いかにも渋谷らしい遊び心に溢れた試みができるのは、今のところ日本ではこの街だけではないかと思います。

道玄坂・円山町・桜丘町・鶯谷町など多くの地名が表すとおり、渋谷はアップダウンの激しい土地でもあります。そこには当然、文化的なハンディキャップも生じることでしょう。大昔から続く歴史の中で、標高の高い場所が受けてきた恩恵は計り知れないほど大きいからです。日々、大量の情報に接していて漠然と思うのは、文化とは「人」が作るのではなく、その「土地」が作るものなのではないかということ。人はただ土地に根づいて街を作り、その積み重ねこそが文化を作る。個人的な表現行為を文化活動と言うことはできるし、一部の意欲的な人たちが新しい時代の潮流を作るのは事実ですが、そういう感性を持った人が集まるのもまたその土地の力なのでしょう。

渋谷では、大量にばらまかれた情報が、貴賎を問わずあらゆる文化を飲み込んで滝のように上流から下流へとなだれ落ち、また谷底から丘の上へと汚泥や砂金を巻き込んで逆流して行くように感じます。だから渋谷はNYともロンドンともパリともベルリンとも違い、世界でも類を見ないほど狭い地域に多種多様な人と情報とイベントが密集する場所になっているのでしょう。ドバイや上海など、今が旬と言われる都市は他にもたくさんあるかもしれませんが、間違いなく渋谷は、世界で一番刺激的な街だと僕は思います。そういう場所から生まれる「渋谷の文化」とは何なのか、この媒体をきっかけに考えていけたらいいなと思います。

編集部・M

1977年東京の下町生まれ。現代アートとフィッシュマンズと松本人志と綱島温泉に目がないです。

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