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新コーナー「BUNKA×AREA」スタート!

本日から新しいコーナー「BUNKA×AREA」をスタートしました。

この企画を始めたそもそもの理由は、先行してしまいがちな「渋谷」のステレオタイプな考えやイメージを壊したい、というところから始まっています。「渋谷」は道玄坂、宮益坂、鶯谷に桜ヶ丘・・・など「坂」「谷」「丘」が付く地名が多いことからも窺えるように、大変起伏に富んだ地形をしています。また一見、街の発展に妨げになると思われる、この山あり、谷ありの地形が、意外にそれぞれのエリアに“個性”と”発展”をもたらしており、一括りに「渋谷」を語ることは不可能と言わざるを得ません。そこで新企画「BUNKA×AREA」ではストリート(通り)、商店街、地下街、施設、地名や横丁・・・など、様々なバックグラウンドから発展してきた渋谷の各エリアを細部から見直します。歴史や成り立ちはもちろん、そのエリアに深く関わる新・旧の「ひと」に取材を行って生の声を拾いながら、「渋谷=魅力的なエリアの集合体」であることを紹介していきたいと思います。

第一回目のテーマは「キャットストリート」です。明治通りと表参道から一筋入った渋谷と原宿を結ぶ裏道。今でこそ、最先端のストリートファッションの聖地として知られるこの地ですが、その昔は暗渠化した渋谷川(穏田川)がその道沿いに流れており、水車の回るのどかな田園風景が続いていたそうです。つまりキャットストリートを歩くということは、すなわち川の上を歩いていることに等しいわけです。そう考えると、水面を歩くごとく、なんだか忍者にでもなったような不思議な気分になったりも・・・。また忍者といえば、今回の取材で分かったことですが、徳川家康を警護するため伊賀忍者の隠れ里が「隠田村(現在のキャットストリート付近)」であったとも言われているそうです。このエリアに迷路のように複雑に入り組んだ小道が多いことや、裏道に隠れ家のようなカフェやショップがひっそりと佇むのも、そういった歴史的な背景が案外影響しているのかもしれませんね。

編集部・フジイタカシ

渋谷の記録係。渋谷のカルチャー情報のほか、旬のニュースや話題、日々感じる事を書き綴っていきます。

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