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解体前の旧渋谷区役所がアートでジャック

2015年10月9日に業務を終了した渋谷区役所。10月13日からは、旧東京都児童会館跡や渋谷区立美竹公園の一部に建設された仮庁舎(渋谷1丁目18-21)で、業務がスタートしています。

この秋から始まる旧区役所の解体工事を前に、建物全体を使ったデザインとアートのイベント「シブヤのタマゴ」展が10月25日〜11月3日まで開催されています。
初日のオープニングセレモニーは、かつて住民票や印鑑登録などの届出をしていた2階の住民戸籍課窓口のあったスペースで実施。渋谷区長・長谷部健さんの挨拶や、「解体」にちなみ、渋谷区役所をモチーフとしたケーキへの入刀でイベントがスタートしました。
オープニングの目玉は、区役所正面のガラス面へのLive Painting Art。 スタートから約18分という短時間で、幅50メートルにも及ぶ巨大なアートが誕生しました。
普段何気なく目にしていた区役所の窓ガラスに、屋内から一気にペンキが塗られていき、アート作品として生まれ変わる様子は圧巻! ペイントされて浮かび上がる「COLORS」の文字は、今春、全国で初めて制定された「同性パートナーシップ条例」にちなみ、LGBTの象徴である6色のレインボーカラーで表現。同作品には「それぞれの個性を!」というメッセージが込められているそうです。

解体前の旧区役所。普段は足を踏み入れることのできない「議会室」や「○○党議員控え室」などでは、80を超えるアート作品の展示やワークショップが行われています。その中から、今回のレポートではいくつかの作品をご紹介します。
2Fの入り口正面の壁。手形をかたどりメッセージが書けます。最初の一人はやはり長谷部区長でした。
議会室には、蜘蛛の巣のように糸が張り巡らされています。 議長席に座ることもできます。
「迷宮」と例えられる渋谷駅の複雑な構造を立体化した模型。昭和女子大学 田村研究室の手により、細かな部分まで忠実に再現されています。日頃の通勤ルートなどを改めて確認することができます。
アート作品の奥の窓からは代々木公園の緑が見えます。
もう使われることのない備品を利用したアート作品。

さらに部屋の奥の方に進むと、古い家屋の独特の匂いがして、渋谷区役所の建物の歴史を感じることができました。
解体前の旧区役所に入る最後のチャンス。古き建物の思い出にひたりつつ、現代アートに触れることもできます。この地にできる新庁舎は、どのような建物になるのでしょうか。完成は3年後の2018年の予定です。

シブヤのタマゴ-さよなら区庁舎- SHIBUYA EGGS SAYONARA CITY HALL 〇開催:2015年10月25日(土)〜11月3日(火)
〇時間:10:00〜18:00 ※一部21:00まで開催
〇会場:旧渋谷区総合庁舎(宇田川町1-1)
〇料金:無料
〇主催:渋谷のたまご実行委員会
〇共催:渋谷区
〇公式:www.shibuyaeggs.com

代官山ひまわり

代官山を拠点に活動するNPO法人「代官山ひまわり」。所属するママさんライターが渋谷情報をお届けします。

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