残暑はホットでスパイシーなカレーで対抗!渋谷の名物カレー特集です。汗をかいて夏を乗り切りろう!
ご存知、西新宿発祥の行列店「もうやんカレー」。246沿いの渋谷店も約5年の時を重ねたが、その人気は衰えることを知らない。
看板の「あなたの記憶に残る価値のあるカレー」のキャッチフレーズはダテではない。じつに完成まで2週間の手間ひまをかけて仕込まれる欧風のカレールーは、カレーソースの3倍以上もの量の野菜の旨みが濃縮され、その濃厚な味わいに反して意外に低カロリー。食物繊維たっぷりでさらに無添加と、舌だけでなく身体にも嬉しい。漢方薬の効果を持つスパイスも約25種類が投入され、健康志向の人々にも強く支持されるが、やはり魅力は、ある意味それまでの街のカレー屋さんの常識をくつがえしたダイナミックで個性的なメニューのラインナップだ。
ゴロゴロと大きな大根たちが皿を占拠する直角大根カレー(1,200円)やキャベツがメインの炒め野菜カレー(1,200円)といったヘルシー路線のものから、トロトロの牛肉の塊が食欲をそそるビーフカレー(1,200円)、香港式ホルモンカレー(1,400円)、豚足カレー(1,200円)、皮付き豚角煮カレー(1,400円)など、肉の各部位の美味しさに着目したメニューも特徴的。原価は普通のカレーの3倍をかけるというから、この本気の手間とこだわりからして、相対的に値段は決して高くはない。
辛さは0〜20まで選べ、ご飯の量は普通盛りで350g(量を減らす場合は減額される)。手頃に楽しみたいという場合は、平日のランチタイムは1,050円で2種類の日替わりカレーと各種惣菜をビュッフェ形式でいただくことができる。食べ物を大切にしているので、ビュッフェでお皿の上に300g以上食べ残した場合は罰金1,000円のルール有り!写真はビュッフェでの盛りつけ例とビーフカレー。壁づたいの本棚には「ONE PIECE」ほか人気コミックがズラリと並び、お昼はひとりで漫画を読みつつ何度もおかわりを繰り返す猛者たちも。
開店前からすでに20人の行列。この日常的な光景で知られるのが神泉の「カレー屋さんリトルショップ」だ。メニューは6種類あるが、常連の間で特に人気なのが、あらゆる具材がドカンと気前よく盛られた気まぐれカレー(700円)、具材全部乗せの暴力的!?ボリュームのスペシャルカレー(800円)だ。鰹のダシがガツンと効いた甘口のルーは「いったい、何と何と何が溶けこんでいるの!?」と一口ごとにスプーンを見つめたくなるコクと旨みを持つ。営業は昼のみで13:00までの予定だがその前でもルーがなくなり次第終了となるため、確実にこの一皿を味わいたいなら11:00の開店時間には店着する心意気で。電話でお弁当の注文も可。写真はカツと鶏、野菜も満載の気まぐれカレー。
市ヶ谷の名物カレーとして愛された、2種類のカレーを合いがけした目にも印象的な真っ平らカレー。多くの人々に愛されたあのカレーは、ここ渋谷店でしっかり受け継がれている。挽肉たっぷりのドライカレーと野菜とフルーツをコトコト煮込んで作るプレーンカレー。福神漬けも良いが、渋谷店オーナー手作りのキュウリの酢漬けをたっぷりかけていただけば、いろんな具材が溶けあったルーとともに手作りカレーの美味しさが堪能できる。写真は看板メニューのパク森カレー(850円)に半熟卵を別注文でトッピング。ほかにも多彩なカレーメニューが揃う。
食べる美容液、アボカド好きの女子がハマっているのがアボカド料理専門店のアボカドココナッツグリーンカレー(ランチはドリンク・スープ付1,000円)。クリーミーな半身のアボカドとマイルド仕上げのグリーンカレーベースのルーの相性がバツグンで、一度食べたらクセになってしまう。またアボカドを使った料理となると家ではなかなかアイデアも浮かばなかったりするが、アボカドの天ぷら、豆腐の味噌漬けとアボカド、アボカドのミソカツなどなどなど、冴えた発想の気になるアボカドメニューがあれこれ揃い、いろいろ試してみたくなる。
この店のオーナーが銀座の老舗クラブで働いていた頃、裏メニューとしてお客さんに作っていたココナッツカレーが評判となり、「このカレーで勝負だ!」と出店に至ったというエピソードを持つカレー店。自慢の濃厚ココナツツカレーはもちろん、インド人のアドバイスを一切無視して作ったトムヤムクン入り「インド人完全無視カレー」ほか、やたら遊び心の効いたメニューが並ぶ。写真はカリガリカレー(700円)にオクラとうずらの卵をトッピングしたもの。オリジナルのココナッツカレーはしっかりめのルーが美味。10種類ほどのトッピングにはなんとフォアグラ(1,000円)まである!
あめ色玉ねぎの甘味を生かした、毎日でも食べられそうなコクのあるマイルドな定番ルーで人気の「神南カリー」。店内では神南カリーほか、デミグラスソースを使った欧風カリーやカシューナッツ入りのキーマカリーなどもいただけるが、小腹が空いた時に重宝するのが店頭に並ぶ揚げたての自家製カリーパン。定番のホット、マイルド味(各220円)に加え、サルサソースやチーズも使ったサルサカリーパン(240円)など季節限定のカリーパンも登場する。カリー専門店のルーをカリッと揚げたてのパンに詰めこんだ渋谷名物のカリーパンは、3時のおやつや差し入れにもおすすめ。
ライター/サーフライダー 2005年よりランチを中心にシブヤ界隈の飲食店情報をつづるブログ『渋谷・恵比寿ランチジャーナル』を運営。40代でITの世界にとらばーゆ(死語ですが)した変わりダネだが、以来、若い人たちとの交流のおかげで、唯一の自慢はとにかくキモチが若いこと。周囲から「安くておいしい店を」「気分転換に効く店を」と乗せられてのいい店探しが老化防止に大きく役立っている。老けたくないみなさんには、若い人たちとの食べ歩きを推奨です。一緒に繰り出しましょう♪