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渋谷で布さがし 
意外にも渋谷は布・生地の聖地だった

筆者の本職はカメラマン。撮影機材やフィルムetcの備品は、いつも渋谷〜代官山周辺で揃えています。
ところが、今月とある撮影で、ちょっと変わった品を用意することになったのです。
それは『布』。そう、服を自前で作るときに素材とする布地です。カメラマンを職業にしていると、大きな面積の白い布や黒い布を使うことが、年に何回かあります。例えば、撮影する商品や人物の後ろに広げて、背景として活用する等々。

そこで、今回は渋谷の街で布さがしをしてみました。これが意外や、豊富な品揃えの専門店がけっこうあるんです(写真1.2)。代表的なお店は道玄坂にある『マルナン』と神南の『TOA』。『マルナン』は、地下1階からビルがまるごと服地や布でうめ尽くされた、まさに布地のデパート。品揃えの豊富さに圧倒されます。『TOA』は意外な掘り出し物から高級品まで、見やすく陳列されているので、落ち着いて布を探すのに良いでしょう。
お店を訪れる客層を見ているとホントに飽きません。バンタン・デザインや桑沢デザインから乗り込んできたトンガッた専門学生に、いかにも問屋然としたオジさん、ブティックを経営してそうなド派手なマダムらが混然と布を漁る姿は一興です。

で、両店から黒布を購入してきました(写真3)。
つや消しの黒布です。人物の背後に垂らしてポートレート撮影をすると、見る人の目線が被写体のみに集中する、力強い写真が出来上がります(写真4)。
写真の人物は、ジャズシンガーのディー・ディー・ブリッジウォーター。モノクロの写真に漆黒の背景が独特の世界を作っていますよね。

高橋慎一(フォトグラファー)

98年よりフリーランス・フォトグラファーとして独立。現在、雑誌・書籍・CDジャケットなどで活躍中。また、ライターとして音楽関係、海外紀行、ドキュメント記事等を雑誌や書籍で精力的に執筆。

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