春を感じつつも、コートが手放せない時期。渋谷で味わえる「あったかドリンク」を紹介します!
日本の老舗のチョコレート専門店としても知られる、土屋公二シェフによる富ヶ谷のテオブロマ本店。チョコレートの博物館も示す名前の店内には、良質のカカオにこだわったチョコレートやケーキ、マカロンに各種焼き菓子、コンフィチュールまでもがズラリと並び、まさにチョコレートのミュージアム。駅から離れた立地ながら、いつ覗いてもショーケースの前でチョコやケーキを楽しげに選ぶお客さんたちで賑わう光景も印象的です。
併設されたカフェスペースではランチやお茶とケーキが楽しめますが、ここで評判なのが、銀のショコラティエール(ショコラ専用ポット)で提供されるホットショコラ。ポットにはモリニーニョと呼ばれるかくはん棒がついていて、19世紀半ばまでは、チョコレートを飲む時はこの棒でポットの中のチョコをかき回してからカップに注いでいたのだとか。こんな工夫に、思わずチョコレートの歴史にも興味が湧いてしまいます。
ホットショコラはビター、ミルク、スパイス、ハーブの4種類。いずれも豊かなカカオの薫りが特徴的で、ここまで足を運ばねば味わえない良質のホットショコラの魅力を実感させてくれます。身体を温めるのに特におすすめなのはスパイス。甘いショコラと唐辛子のようにスパイシーな刺激のコラボはまさにクセになるテイスト。このお店の名作として絶賛するファンも多いサンフォアキン・ドス(チョコレートケーキ)との相性も良く、ケーキセット(1,404円)で魅惑のチョコレートの世界にひたることができます。
辻口博啓氏のショコラトリーを併設するカフェでは、冬季限定(3月末迄)の濃厚なショコラショー(949円)が楽しめます。飲むというより「食べる」感覚すら持つトロリと濃いショコラショーは、フルーティーなマンジャリとまろやかな味わいのカライブの2種類。小さ目のカップ2杯分がポットでサービスされますが、その美味しさはポットの中にスプーンを入れて残さず掻きだしたいほど。ショコラトリー店頭では一杯500円のテイクアウトカップサービスもあります。
「寒い!」と体を丸めたくなる残業の後は、夜遅くまで開いているリンツカフェであったかいホットチョコレートをすすれば、ちょっと幸せになれるはず。チョコレートドリンク(ダークまたはミルク)に、熱〜いチョコレートソースが詰めこまれたこの時期だけのカップ型フォンダン・オ・ショコラ(〜3月末迄)を併せたケーキセットが1,296円。このメニュー、仕事をがんばった自分へのご褒美にもピッタリの組み合わせだと思いませんか?
公園通りのお洒落なハンバーガーカフェでは、冬季限定のビターキャラメルジンジャーラテ(580円)が登場中。エスプレッソコーヒーの上にフワフワの生クリームとキャラメルポップコーン、軽い生姜のフレーバーを感じさせるこの時期にぴったりのあったかでスイートなドリンク。大き目カップに量たっぷりで、公園通りを行き交う人を眺めつつ、洒落たテラス席でハフハフと楽しみたい一杯です。
表参道で行列を作っているのは、3月22日迄の期間限定でオープンしたバンホーテンのココアバー。おなじみのココアはもちろん、マシュマロやヨーグルト、ラズベリー、ジンジャーなどを組み合わせたメニューやココアをベースとするスイーツも。身体を温めてくれそうなのは、ココアにコニャックやラム、コアントローを加えたココアカクテル(700円)。ビールにココアかけていただくココアビール(650円)など、話のタネにも試してみたいメニューが揃います。
人気のスムージーも、冬はホットで味わってみては?ひとくち飲めばポカポカと体の芯から温まるのがフィコアンドポムムのホットスムージー。アサイーベリー、アップルシナモン、ケール&キャロットのホットスムージーはまさに美容と健康、さらに冷え対策にも嬉しいドリンク。写真はアップルシナモンにイチジクも加えられたスペシャリテメニュー(650円)で、繊維たっぷり、果実と生姜、シナモンの甘酸っぱくスパイシーな味と香りにノックダウンされそうな美味しさ。常連さんと思しき女性たちが続々と訪れてはパンやスムージーを買って帰る、女性に人気のスポットです。
ライター/サーフライダー 2005年よりランチを中心にシブヤ界隈の飲食店情報をつづるブログ『渋谷・恵比寿ランチジャーナル』を運営。40代でITの世界にとらばーゆ(死語ですが)した変わりダネだが、以来、若い人たちとの交流のおかげで、唯一の自慢はとにかくキモチが若いこと。周囲から「安くておいしい店を」「気分転換に効く店を」と乗せられてのいい店探しが老化防止に大きく役立っている。老けたくないみなさんには、若い人たちとの食べ歩きを推奨です。一緒に繰り出しましょう♪