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CULTURE × SHIBUYA 編集室がオススメする3作品

「映画」「アート」「イベント」「ライブ」「ステージ」など、渋谷で公開、開催を予定するカルチャー情報の中から、編集部オススメをピックアップ。

今回のテーマ

映画で日本の未来を考える

「ネット選挙活動」が初めて解禁される7月の参院選選挙に向け、候補者も有権者も戸惑う2013年梅雨の東京。ツイッターやフェイスブックなどのSNS活用の解禁で、今回の選挙の争点となる憲法改正問題、原発問題、景気の問題などの話題も、きっと白熱した議論が巻き起こるに違いない。いずれもこれからの日本のあり方を決める重要な問題で、参院選の結果次第では日本の未来が大きく変わっていくことが予想される。 今回のカルチャー×シブヤでは、重大な節目を迎える2013年の日本の政治模様に合わせ、希望ある「未来」へのヒントとなるかもしれない映画3本をピックアップ。 無所属で反原発を訴え市議選を戦う男、世界共通のごみ問題にアートの力で挑む男、老人作家が一人の少年に見た「光」?? 様々なフィールドで思い思いの未来を夢見る男たちの姿を、日本の希望ある行く末を探すヒントにしてみては?

今月のオススメ

選挙2

画像
2013年/149分/日本・アメリカ/配給:東風/©2013 Laboratory X,Inc.
タイトル
選挙2
上映場所
シアター・イメージフォーラム
上映期間
2013年7月6日〜
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
想田和弘
出  演
山内和彦 ほか

シアター・イメージフォーラムでは7月6日から、「脱原発」をスローガンに震災直後の統一地方選挙を戦った「山さん」を追ったドキュメンタリー「選挙2」が公開される。監督は想田和弘さん。2007年には市議会補欠選挙に挑む山さんを捉えた「選挙」を劇場公開。当時は自民党公認候補として、党が誇る強固な組織力と徹底的なドブ板戦で初当選した山さんが2011年4月、完全無所属で震災で実施が危ぶまれたあの統一地方選挙に、組織なし、カネなし、看板なしで挑む。カメラに映し出されるのは、放射能おびえながらも機械的に営まれる日常、祖国のピンチに政策論争が起きず、相変わらずに繰り広げれるお馴染みの選挙風景、そして、そんな政治に関心を持てぬまま代表を選ぶ「わたしたち」の姿。山さんが丸腰で立ち向かう選挙戦から、日本の民主主義の姿が否応なく浮き彫りになっていく。
7月には参院選選挙を控える選挙イヤーの日本。私たち日本人は、一体どこへ行こうとしているのか?

ヴィック・ムニーズ ゴミアートの奇跡

画像
2011年/98分/イギリス・ブラジル/配給:ユナイテッドピープル/©Vik Muniz Studio
タイトル
ヴィック・ムニーズ ゴミアートの奇跡
上映場所
ユーロスペース
上映期間
2013年7月20日〜
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
ルーシー・ウォーカー
出  演
ヴィック・ムニーズ ほか

ユーロスペースでは7月20日から、世界最大のゴミ処理場を舞台にブラジルの現代芸術家を追ったドキュメンタリー「ヴィック・ムニーズ ゴミアートの奇跡」が公開される。場所は、リオデジャネイロの北に位置するゴミ捨て場「ジャウジン・グラマーショ」(2012年に閉鎖)。そこには都市から出たリサイクル可能なゴミをあさり生計を立てる人々のコミュニティが存在し、推定3〜5千人がゴミ捨て場で暮らし、1万5千人がごみ収集に関連した仕事から収入を得ていると言われた。ブラジル生まれのヴィック・ムニーズは、身近にある材料を使って創作物を生み出し、それを写真に撮影して作品とする現代芸術家。土、ダイヤモンド、砂糖、チョコレートシロップなどを使って人物像を浮かび上がらせる作品は世界中で展示され、現在はNYを拠点に活動。
ゴミ処理場で生計を立てる人々の姿を、ゴミ山で集めたガラクタを使った巨大ポートレイトとして浮かび上がらせる今回のプロジェクト。廃タイヤ、バケツ、チューブなど、ガラクタの集まりでしかないそれは、視点を変えるとそこに生き抜く人々の姿を捉え、宗教画を思わせる美しさを放つ。

増加の一途を辿るゴミ問題は日本も含めて、世界が抱える社会問題。視点を変えると、違った未来が見えてくる?

オロ

2012年/108分/日本/配給:スコブル工房
タイトル
オロ
上映場所
アップリンク
上映期間
2013年7月6日〜7月26日
上映時間
上映スケジュールの詳細は劇場まで
監  督
岩佐寿弥
出  演
オロ ほか

アップリンクでは7月6日から、6歳のときにヒマラヤを越えて、チベットから亡命した少年「オロ」を、日本の老監督が追ったドキュメンタリー「オロ」が上映される。昨年劇場公開し、チベットを背負って未来を夢見る一人の少年の素朴でまっすぐな生き様が話題を集めた同作。今回の上映は、オロに「一緒に映画を作ろう」と持ちかけた映像作家・岩佐寿弥が5月に逝去したのを偲んだ特集上映の一環。岩波映画の共闘集団「青の会」から出発し、前衛映画、テレビ作品を経て、愛するチベットに至った岩佐さん。映画の最後でオロは「それでも、ぼくは歩いていく」と決意する。
現在のチベットをめぐる状況は、どんな時代、どんな社会と比較しても格別に悲しい。しかし、悲しみを乗りこえてオロがたどりつく決意は、21世紀という多難な時代を生きる「地球上のすべての少年」に共通するもの。そして年老いた者達は、いつだって若者に未来を託すのだ。

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